みなさんは、運転中に窓ガラスがくもって困ったという経験はありませんか?内側から拭いても解消しないこのくもり、運転しにくくてストレスになるのはもちろん、重大な事故にもつながりかねません。そこで今回は、窓ガラスのくもりの原因と対処法をご紹介します。
窓ガラスがくもる原因は?
一般的に「結露」と呼ばれるこの現象。その発生原因は、湿度と温度の関係にあります。
・原因1:車内湿度の上昇
湿度は、ある状況下における空気中に含まれる水分量の割合のこと。
その数値が限界値(100%)を超えると、空気は水分を抱えきれなくなり水として放出し、結露を招きます。この限界値は飽和水蒸気量と呼ばれ、空気の温度によって変化します。
みなさんは、こんな経験ありませんか?一人で運転しているときは平気なのに、他の人がいっしょに乗ると窓ガラスがくもる……
この理由は、人が吐出する呼気に水分が含まれているから。そのため、乗車人数が多ければ多いほど車内湿度は上昇し、結露が発生しやすくなるのです。また、ジメジメした日や雨の日にも、当然湿度は上がりますから結露は生じやすくなります。
・原因2:車内と車外の温度差
結露が生じる原因は、もうひとつあります。それは、「車の中と外の温度差」。具体的には、「車の中と外の境界面となっている窓ガラス面での温度差」です。例えば、外気温0℃という極寒の中、エアコンをつけて気温20℃・湿度50%に保ちながら運転しているとしましょう。その場合、車内は暖かくてもガラス面は外気温によって非常に冷たくなっています。走行風によって外気温よりもさらに低い温度になっていることも十分にあります。そんな冷たい窓ガラスにより、窓ガラス周辺の車内の空気は冷やされます。そのため、気温20℃・湿度50%の状態で空気中に存在していた水分は、あっという間に飽和水蒸気量に達することに。
これが、寒い日に結露が発生するメカニズムです。
「窓ガラスがくもってきた!」というときの対処法
運転中、「あ、窓ガラスがくもってきた」というときには、「デフロスター」を活用しましょう。デフロスターとは、エアコンシステムを経由した空気をフロントガラスに送風するシステム。使い方は簡単で、空調パネルにある温泉マークのようなボタンを押すだけ。結露したガラス面の水分を乾燥させて除去してくれます。
このほか、エアコンの除湿機能を利用して車内の湿度を下げるのも効果的です。
また、外気導入ボタンを押して外気を車内に入れることでも、結露の解消につながります。なお、交通量の多い場所やトンネル内、トラックのすぐ後ろなどを走行しながら外気導入を行うと、排気ガスや外気の臭い、またはホコリなどが車内に入ってくることがありますので注意が必要です。
結露を予防するためには、窓ガラスをきれいにしておきましょう
煙草のヤニ、細かい塵やホコリなどで窓ガラス表面に凹凸ができていると、水蒸気は付着しやすくなります。結露予防のためには、日頃から窓ガラスをきれいにしてピカピカの状態を保つように心がけましょう。また、ガラスのくもり止めアイテムを事前に窓ガラスに塗布しておくことも有効な手段の一つです。合わせて試してみましょう。
いかがでしたか。
大きな事故にもつながりかねない結露の問題。対処法をしっかり覚えて、安全で快適なドライブを。
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