長い間車に乗らない場合はどうすれば?大切な愛車の長期保管方法

新生活が始まる春、転勤や引っ越しなどで一時的に愛車に乗れなくなり、長期保管を考えている方もいるかと思います。しかし、車は頻繁に乗ることでコンディションを維持できるため、乗る頻度が減ると劣化も早まってしまいます。今回は、車を長期保管する前にやっておきたいメンテナンス方法をご紹介します。

■長期保管する前のメンテナンス

自動車のエンジンルーム

車を長期保管する際には、以下のメンテナンスを実施しましょう。

バッテリーターミナルを外す
バッテリーを放置した場合、自己放電するのでバッテリー上がりやなんらかの要因で最悪の場合発火が起きる可能性があります。こうした事態を予防するために、プラスマイナス両方のバッテリーターミナルを外しましょう。

燃料は満タンにする
燃料の残量が少ないと、タンク内で外気温の変化によって水分が発生し、タンク内のサビの原因にもなります。長期保管の前に車の燃料を満タンにして保管しましょう。

サイドブレーキは解除
サイドブレーキをかけたままでは、サビによってブレーキが固着し、サイドブレーキを解除できなくなる可能性があります。長期保管時はサイドブレーキを解除しておきましょう。

タイヤの空気圧を高めにする
車を長期保管すると、同じ位置から動かないため、タイヤの同じ部分に負荷がかかり変形やひび割れが発生します。タイヤの空気圧を高くして変形を防止しましょう。また、一番いいのはリジットラックに乗せ車を地面と設置させずに浮かせることですので、可能な場合はリジットラックを利用しましょう。その際は逆に車のタイヤの空気圧を低めにして長期保管します。

洗車、ボディコーティングをする
サビ予防のために、長期保管する場合は洗車を行い、汚れを落とし、いつも行っているコーティングよりも、ワンランク上のプロ施工コーティングを行いましょう。

カビ対策
締め切った車内では簡単にカビが生えるため、対策を行わず長期保管すると大量にカビが生えます。家庭用の除湿剤などでカビを予防しましょう。

エンジンオイルを交換
エンジンオイルは時間が経過すると酸化するので、古いオイルでは十分な性能を発揮できません。エンジン内部に悪影響を及ぼすため、長期保管前にエンジンオイルは交換しておきましょう。

エアコンのガスを充填する
通常の使用でも車のエアコンのガスは抜けるので、長期保管前には確認し、減っていれば充填しておきましょう。

ボディカバーをかける
長期保管する場合には、ボディカバーをかけて汚れを防ぐことが重要です。サイズの合わないボディカバーは風などが吹いた際に、車体と擦れてキズの原因となるため、車体の大きさを考え適切なものを選びましょう。

■保管中の車の管理

車の鍵を渡す

これまで紹介してきた方法以外に、以下の方法でも保管中の車の管理は可能です。

①家族や友人に頼む
車は頻繁に乗られなければ劣化する乗り物です。家族や友人に、愛車に乗ってもらえるかを確認し、可能ならば定期的に乗ってもらうことを検討しましょう。また、その際は任意保険の限定解除など、万が一のトラブルにも備えておくようにしましょう。

②管業者に頼む
費用はかかるもののプロの業者に預けるといった方法もあります。適正な環境で車を保管してくれるだけでなく、オプションでさまざまな点検などを行ってくれるのも魅力です。好意にしているカーディーラーに相談するのもいいかもしれません。

③個人間カーシェアリングサービスを利用
その他、現在利用者が増えている個人間カーシェアリングサービスを利用することも一つです。個人間カーシェアリングサービスを利用することで、自分の車を利用しない期間他人に車をシェアし、その期間に応じて対価を得ることができます。信頼のおけるサービス提供会社を通じて利用することも選択肢の一つとして考えてもいいかもしれません。

以上、車を長期で使用しない際の保管方法についてご紹介しました。車は乗っていないほうが劣化が早まり、また乗っていなくても維持のための費用が掛かりますので、自分に合った選択をしていただくことをお勧めします。