万が一に備えよう!誰でもできるタイヤの交換方法とは?

近年は道路の整備が進んでおり、タイヤの性能も向上しているため、以前と比べてパンクが少なくなりました。しかし、それでもパンクが発生することがあります。そのため、突然のパンクなどに備えて多くの車にはテンパータイヤ(スペアタイヤ)が装備されています。パンクしてしまった場合、ドライバーはセルフでタイヤを交換せずにロードサービスなどを利用することがほとんどです。というのも、セルフでのタイヤ交換は困難なものであると考えている方が多いためです。
とはいえ、タイヤの交換は誰にでもできる作業といえます。事前に方法さえ理解しておけば、万が一パンクした際にも冷静に対応することができます。

意外と簡単なタイヤの交換方法

走行中にタイヤのパンクに気付いたら、まずは周りの安全を確認します。そして、ハザードランプを点滅させ、周りの車の邪魔にならない場所に停止させましょう。このとき、車が動くことのないようにエンジンを停止し、パーキングブレーキをかけましょう。停車したら、車の後方に三角提示表示板を置き、その後、作業を開始します。

1.パンクしたタイヤの対角線上にあるタイヤにカーストッパーなどで輪留めをします。
(例:パンクしたタイヤが前輪の左であれば、後輪の右を輪留めします。)

2.ホイールキャップが装着されている場合はホイールキャップを外し、ホイールナットを少し緩めます。

3.交換したいタイヤから最も近い位置にあるジャッキアップポイントを探し、ジャッキをかけ、タイヤが地面から少し離れるまで持ち上げてください。一般的な車に装備されているパンタグラフジャッキの場合、ジャッキをある程度開いておくと作業がしやすくなります。ただし、開きすぎると車の下に入らなくなるため事前に車高を確認しておきましょう。

4.タイヤが地面から離れたら、ホイールナットを完全に取り外し、パンクしたタイヤを外し、万が一作業途中でジャッキが外れた時に備え、はずしたタイヤを車体の下に置き、その後テンパータイヤと交換します。

5.ホイールナットを取り付け、ナットを仮締めします。このとき、対角線上にあるナットから順に締めていき、2~3回に分けてタイヤがガタガタしなくなる程度に仮締めしましょう。

6.仮締め後、ジャッキから車体を下ろし、本締めします。無理に本締めをすると、ボルトが破損してしまう場合がありますので、取り扱い説明書を確認し、トルクレンチを使用して、規定のトルクで増し締めしてください。万が一、トルクレンチを装備していない場合は、仮締め後もう一度しっかり締め、早急にガソリンスタンドなどに持込み、規定のトルクで本締めをしてもらいましょう。

タイヤ交換の方法は以上です。

タイヤ交換後は、なるべく早くガソリンスタンドや整備工場へ

車に装備されているテンパータイヤ(スペアタイヤ)は、標準タイヤに比べると細いものが多く、駆動力も弱くなります。そのため、両輪でバランスが取れなくなり、車が予想外な動きをすることがあります。テンパータイヤはあくまでも応急用であり、修理ができる場所まで使用するためのものです。したがって、タイヤ交換後すぐであってもガソリンスタンドや整備工場へ持ち込み、標準タイヤを取り付けてもらうようにしましょう。