日常のチェックはこれ!エンジンルームの点検ポイント!

車を安全に運転するためには、日常点検が必要不可欠です。なかでも、エンジンやバッテリーといった車を動かす上で重要なメカニズムが詰まったエンジンルームは、定期的に日常点検をすべき場所のひとつです。そこで今回は、誰でも簡単にできるエンジンルームの点検ポイントについてご紹介します。

エンジンルームの点検ポイントは5つ!

ボンネットを開けると、そこにあるのがエンジンルーム。
なんだか見るからに複雑なので、「プロの業者じゃないとわからない……」と、点検をおろそかにしてしまっている方もいるかもしれません。でも、ポイントさえ掴んでおけば日常点検は簡単です。
点検すべきポイントは、以下の5つ。

1.ウィンドウォッシャー液の量
2.ブレーキフルード液の量
3.バッテリー液の量
4.冷却水の量
5.エンジンオイルの量

エンジンルームの点検方法

1.ウィンドウォッシャー液
エンジンルーム内に、ワイパーマークが描かれたタンクがあります。そこに入っているのが、ウィンドウォッシャー液です。タンクのキャップを開けて、ウォッシャー液が十分な量入っているかどうかの確認を。半分以下まで減っている場合には、ウォッシャー液を補充しましょう。

2.ブレーキフルード液
ブレーキフルード液はブレーキフルード液のリザーバータンクを目視でチェックし、側面にある上限ラインと下限ラインの間に液面があるかどうか確認を。
ブレーキフルード液は、正常な状態であれば量が減ることはありません。もしも下限ライン近くまで量が減っている場合は、ブレーキパッドが摩耗している可能性やどこかから漏れが発生している可能性が考えられます。そのような場合には、ただちに修理工場で見てもらいましょう。

3.バッテリー液量
バッテリー液は、車の使用とともに少しずつ減っていくもの。ほとんどの車のバッテリーには希硫酸という電解液が使われており、これがバッテリー内の電極と化学反応を起こすことで電気を貯めたり放出したりしています。そして、その過程でバッテリー液は少しずつ減っていきます。
点検時には、バッテリー液ケース側面にある上限ラインと下限ラインの間に液面があることを確認しましょう。もしもバッテリー液が下限ラインを下回っていたら、バッテリー補充液の補充を。下限ラインより不足している状態で使用していると、バッテリーの破裂など大きな事故に繋がる恐れがあります。

4.冷却水の液量
ラジエーターのキャップ付近から伸びたパイプの先のリザーバータンクに入っているのが、冷却水です。冷却水は、エンジンを冷却するために必要な溶液です。冷却水が不足していると発熱したエンジンを冷やすことができなくなり、オーバーヒートの原因になってしまいます。車の冷却システムにトラブルが生じやすい夏を前に、特にしっかりと点検しておきたい箇所です。
冷却水が入っているリザーバータンクは半透明の樹脂製なので、外から液量を目視できます。上限ラインと下限ラインの間に液面があることを確認しましょう。液が減っている場合には、適切に薄めたクーラント補充液を注ぎ足します。

5.エンジンオイルの液量
エンジンオイルは、エンジンブロック側面に挿し込まれているオイルレベルゲージを引き抜くことでチェックできます。レベルゲージを引き抜いたら、その先端に付着しているエンジンオイルを拭き取り、元通りに差し込みます。そして再度引き抜き、先端に付着しているオイルで量の確認を。レベルゲージに記されている下限ラインよりも下回っている場合には、補充しましょう。
エンジンオイルは、エンジンの潤滑剤のようなもの。また、エンジン内に溜まった汚れを洗浄したり、エンジンを冷却したり、サビを防いだりする役割も担っています。エンジンオイルは、車の使用とともに少しずつ減ったり汚れたりしていきます。そのため、日常点検と補充を行いながら、ある程度のスパンで交換も必要となります。交換時期に関しては、メーカーの推奨する交換サイクルに準じてください。
エンジンオイルの減り具合は、一般的には正常な状態であれば5,000kmの走行で0.5L程度。これ以上減るようであれば、オイル漏れなどのトラブルが生じている可能性があります。そのような場合には、速やかに修理工場で見てもらいましょう。

いかがでしたか。
意外と簡単にできるエンジンルームの日常点検。定期的に行って安全で快適なドライブを。