車にはトラブルがつきものです。また、トラブルと一口にいってもその種類はさまざまです。車にトラブルが発生すると、動かせなくなってしまうだけでなく、最悪の場合には事故を引き起こす可能性も考えられます。そうしたトラブルの可能性を少しでも無くすために、お出かけ前に点検することが大切となります。今回は、お出かけ前に数分でできる簡単な点検方法についてご紹介します。
ライトの点検
「ヘッドライト」「スモールランプ」「ウィンカー」などのライト類は、車が走行する上で欠かすことのできないものです。
ヘッドライトは進路を照らす明かりであり、夜間の運転時には「目」の役割をするものです。ヘッドライトが切れてしまうと、視界の確保や周囲の車に自分の車の位置を知らせることができなくなってしまいます。
スモールランプは、停車中に車の幅を示すためのライトであり、車幅灯とも呼ばれます。スモールランプが切れてしまうと、周囲の車が自分の車の存在を知ることができなくなってしまう場合があります。
ウィンカーは、車の進行方向を示すためのライトです。ウィンカーが切れてしまうと右左折時に後続車に衝突される可能性があります。
これらのライト類の点検方法は、いたって簡単です。すべてのスイッチをオンにして、車の周りを見るだけです。また、壁に光を反射させることで日差しの強い昼間や車内からでも確認できます。
タイヤの点検
タイヤは車体を支えるだけでなく、走る、曲がる、止まる動作を行う上で重要な役割を果たします。タイヤのトレッドに小石などが挟まっていると、走行中にカチカチという音が鳴るため、不快に感じることもあります。また、その小石が走行中に飛んでしまうと、周囲の人や車を傷つけてしまうことがありトラブルに繋がりかねません。さらに、釘などが刺さっていれば走行中にパンクする可能性も考えられます。他にも、タイヤの劣化は走行性能や制動距離にも大きく関係します。
そんなタイヤの点検は、主に目視で行うことが可能です。タイヤの近くにしゃがみ、トレッドに石が挟まっていないかなどを確認しましょう。万が一、釘などが刺さっていた場合は、その場で抜かず近くのガソリンスタンドや整備工場などに持ち込みましょう。
ブレーキの点検
ブレーキは速度を落とすために用いられ、車だけでなくさまざまな乗り物に欠かすことができないパーツです。車のブレーキには、「フットブレーキ」「パーキングブレーキ」「エンジンブレーキ」があります。ブレーキは車を制御する役割を果たしているため、ブレーキが効かなくなると衝突などの事故は避けられません。
フットブレーキの点検では、主に走行前に2~3回ブレーキを踏みます。このとき、ストロークが極端に変わる場合は注意が必要です。パーキングブレーキの点検は引きしろに余裕ができていないかなどを確認します。パーキングブレーキの引きしろに余裕ができてしまうと、操作にすべりが出て危険です。
エンジンの点検
エンジンには人間でいう心臓のような役割があり、車が走行する上で欠かすことができない役割を果たします。そのため、エンジンにトラブルが発生すると車自体が動かなくなってしまう可能性もあります。エンジンの点検はその他の箇所の点検に比べて少し時間がかかりますが、定期的に確認することが大切です。
エンジンの点検では、主にエンジンルーム内にあるエンジンオイルの量をチェックします。平らな場所で車を止め、オイルレベルゲージを抜き取り、付着しているオイルを拭き取ります。そして、再び差し込み、オイルの量が規定の範囲内にあるかを確認します。
今回は、お出かけ前にできる簡単な点検方法についてご紹介しました。このほかにもウィンドウォッシャー液やバッテリー液・冷却水の量やワイパーの拭き取り状況など、安全で快適なドライブを楽しむためにも、日々の点検を欠かさず行いましょう。異常を感じた場合には、早急に整備工場などに修理を依頼することが大切です。
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