ガラス系コーティング施工の流れは?注意すべきポイントなどを解説

硬い被膜を形成するガラス系コーティングを施工すると、ツヤや光沢を与え、車をキレイに保つことができます。プロ施工の場合、納車してから完成まで施工はお任せとなりますが、作業の流れやポイントを把握しておくことで、費用感や施工日数の理解が進むと思います。今回はガラス系コーティング施工の流れや注意すべきポイントなどをみていきましょう。

ガラス系コーティング施工の流れ

ガラス系コーティング施工の流れ

ここでは、ガラス系コーティング施工の流れをみていきます。とくに、汚れの除去作業とキズ消しの下地処理が重要であり、後工程にも影響を及ぼす点を知っておきましょう。

①洗車や汚れの除去作業
まずは、洗車を行い車体の汚れを落とす工程です。洗車は水洗いで塗装面の汚れを洗い流した後、カーシャンプーをよく泡立て洗車用スポンジなどにつけてやさしく洗います。カーシャンプーが塗装面に残るとシミになるため、水で十分にすすぎを行うことが重要です。
洗車後は鉄粉除去剤や油膜除去剤、水アカ専用クリーナーなどを使用し、洗車で落としきれない車の汚れを落とします。

②研磨や脱脂作業
小キズを除去するために、研磨作業の工程が必要です。研磨作業を行う前に樹脂やゴムパーツなど研磨しない部分にマスキングします。その後、ポリッシャーや専用バフ、研磨剤を使用し、塗装面をキズつけないように注意しながら磨くという流れです。
研磨完了後は、ボディについた余分な成分を脱脂剤で除去し、コーティングの密着性を高める脱脂作業が必要となります。脱脂作業が不十分な場合、コーティングの性能を十分に発揮できません。

③コーティング剤の塗布
コーティング剤を塗布する際は、ムラが出ないように注意しながら作業を行います。塗布後は、拭き上げ作業を行い、コーティング被膜が硬化するまで乾燥させます。気温や湿度の影響も受けるため、ボディのツヤや輝きを発揮できるよう、注意深く管理します。

ガラス系コーティング施工で注意すべきポイント

ガラス系コーティング施工で注意すべきポイント

ここでは、ガラス系コーティング施工で注意すべきポイントをみていきます。

① 気温や湿度
気温は15~25℃、湿度は30~50%程度を保つことがガラス系コーティング施工に適した環境です。気温や湿度が高すぎる場合や低すぎる場合、コーティング被膜の形成に悪影響を及ぼします。

② 天候
ガラス系コーティングの塗布後は、ボディの塗装面が雨や水などで濡れる前に乾燥させなければなりません。 コーティング施工にはさまざまな作業が必要になり、時間を要します。基本的には晴れた日がいいですが、屋内の外気に左右されない場所で実施することが一般的です。

③ 下地処理
コーティングの仕上がりをよくするためには、丁寧な下地処理が必要です。下地処理が不十分な場合、密着性が弱まり、コーティングの持続性が薄れます。

コーティング施工をプロに依頼するメリット

コーティング施工を自分で行うメリット、プロに依頼するメリットをみていきましょう。

①自分で行うデメリット
自分で施工しようとした場合、専門的な知識や経験が不足するため、下地処理やコーティング塗布作業が不十分となり、ムラが出たり、キズや汚れが逆に目立ったりしてしまいます。また、そうなった場合のリカバリーも難しく、すべて研磨して磨き落とすなどの作業が発生してしまいます。

②プロに依頼するメリット
プロに依頼することで費用はかかるものの、時間や手間がかかりません。また、プロは下地処理~コーティング剤の定着まで質の高い作業を行ってくれます。そのため、ツヤが出て汚れやキズがつきにくい、洗車を行いやすくなるといったコーティング剤の効果が十分に発揮されます。

ガラス系コーティングの施工は、経験豊富なプロへの依頼を検討しましょう。