ガラス系コーティング施工後にも定期的にケアが必要な理由などを解説

ガラス系コーティングは、キズや汚れがつきにくくなることから、人気が高いコーティングのひとつです。しかし、ガラス系コーティング施工後にも定期的にケアを行わないとコーティング効果の持続期間が短くなってしまいます。今回は、ガラス系コーティング施工後にケアが必要な理由や適切なケア方法などをみていきます。

ガラス系コーティング施工後にケアが必要な理由

ここでは、ガラス系コーティング施工後にケアが必要な理由をみていきましょう。

① 被膜の劣化を防げる
ガラス系コーティングは、車がガラスの組成に似た硬い被膜で覆われ、光沢やツヤが出ることに加え、汚れが落ちやすくなります。洗車を簡単に行えるようになるコーティングだといえるでしょう。しかし、コーティング被膜は紫外線や汚れなどにより劣化が進みます。また、酸性雨や洗車時の水道水などが乾燥した場合は、水シミがついてしまいます。

紫外線や水シミなどの汚れを放置すると、コーティング被膜にダメージを受けるリスクがあります。被膜のケアを行い外的要因から被膜を保護することで、被膜の劣化を防ぎ、コーティングの効果を持続させましょう。

② 車をキレイな状態に保てる
コーティングのケアを行う目的は、車をキレイに保つことだといえます。仮に、コーティング施工後にケアをしなかった場合には、次のようなリスクがある点は知っておきましょう。

・シミや油汚れがつく
・ツヤが低下する
・洗車時の汚れ落ちが低下する

ケアを行うことでコーティングのツヤや耐久性が維持できるため、車をより長くキレイな状態に保ちやすくなります。

ガラス系コーティングのケア方法

ここでは、ガラス系コーティングのケア方法をみていきましょう。

① 洗車
車を走行した場合、大気中のチリやホコリ、黄砂や花粉などさまざまな汚れがつきます。そのため、定期的な洗車で汚れを取り除けば、コーティングの効果やボディの輝きを保てます。ただし、コーティングの摩耗を早めてしまうため、過度な洗車は控えましょう。洗車時はコーティング車専用のアイテムを利用するようにしましょう。

② 油膜除去
排ガスや車の走行中に油を含んだ水を浴びた場合、ボディのツヤが失われるだけでなく、洗車時の汚れ落ちも悪化します。油膜は洗車で簡単に洗い流せません。しかし、洗車で塗装面に付着したホコリや泥などの汚れを取り除き、ケアとしてメンテナンスクリーナーを使用すると表面の汚れを取ることができます。メンテナンスクリーナーを使用することでツヤや水ハジキ性能も取り戻すことができます。こちらもコーティング施工車専用のアイテムを使うようにしましょう。

③ 水シミの除去
洗車を怠った場合、水シミがつきます。仮に、放置した場合には、研磨しなければ除去できなくなってしまいます。そのため、水シミを発生した際には、早い段階で洗車を行い、除去剤を塗布して取り除きましょう。
また、水シミの除去剤が塗装面に残ってしまうと、塗装面にダメージを与えることから、すぐに水拭きで落とすことが重要です。

ケアする際に注意したいポイント

ここでは、ガラス系コーティングのケアを行う際に注意したいポイントをみていきましょう。

① 洗車機は極力使用しない
洗車機は、ブラシを高速回転させ汚れを落とします。最近はブラシ素材も柔らかいものを使用して性能が上がってきましたが、どうしても細かい洗車キズがついてしまう場合があります。そのため、ガラス系コーティングを施工している場合は、極力手洗い洗車を行うようにしましょう。特にガラス系コーティングを施工して1カ月程度は完全にコーティングが硬化していないため、キズつきのリスクが高まりますので、避けるようにしましょう。

② 毛ばたきや雑巾で拭かない
毛ばたきや雑巾で車を拭いた場合、塗装面についた砂利やゴミなどによって塗装面にキズがつきますので、コーティング施工車専用の洗車アイテムを利用するようにしましょう。

③ ワックスや研磨剤は使用しない
ワックスを使用した場合、油性系汚れがつきやすくなるだけでなく、成分によってはコーティング被膜が傷みやすくなります。研磨剤もコーティング被膜が剥がれる原因となるため、ワックスや研磨剤の使用は避けましょう。