車のメッキパーツにコーティングが必要な理由などについて解説

車のメッキパーツはキレイに輝くもののため、多くの車に用いられているパーツのひとつです。しかし、時間が経過し汚れで劣化した場合、対処方法がわからないケースもあるでしょう。今回は、主なメッキ用コーティング剤の種類や選び方、コーティングが必要な理由などをみていきます。

車のメッキパーツとは

車のメッキパーツについてみていきましょう。特性を理解することで、劣化への対処がしやすくなります。

①メッキパーツとは
メッキパーツは、車のフロントグリルやエンブレム、ガラスやドア周りなどに使用されているメッキコーティングを施工されたパーツの総称です。美観と高級感を演出してくれるため、メーカーごとに複雑なデザインを施工しています。しかし、汚れやシミがついていると、くすんだ印象を全体に与える点は知っておきましょう。

②車のメッキのタイプ
車のメッキの主なタイプは、クロームメッキとアルマイト加工の2つです。国産車のメッキにはクロームメッキが使用されているケースが多く、ヨーロッパで生産された車には、アルマイト加工(アルミニウム専用の加工処理)がされているケースが多いとされています。

③メッキ部分につく汚れ
メッキ部分の主な汚れは、水アカやサビなどです。クロームメッキにつく汚れは、雨や水道水などで含まれるカルシウムやミネラルによってできる水アカとなります。対して、アルマイト加工の汚れは、アルミニウムが錆びることで発生するため、それぞれに対処が必要といえるでしょう。

主なメッキ用コーティング剤の種類と選び方

主なメッキ用コーティング剤の種類と選び方

主なメッキ用コーティング剤の種類と選び方をみていきましょう。

①主なメッキ用コーティング剤の種類
主なメッキ用コーティング剤の種類は、ワックス、ポリマーコーティング、ガラス系コーティングです。ワックスは値段が低めで、施工が行いやすい点が特長です。油によって被膜を作りメッキ部分を保護できるものの、耐久性は非常に弱く、1回の雨で流れ落ちることもあります。また、研磨剤入りのワックスではメッキがキズつくリスクがあります。
ポリマーコーティングは樹脂系の成分が使用されているため、プラスチックのような被膜が作られ、キレイなツヤが出やすいという特長があります。しかしこちらも効果の持続期間が短いため、定期的に施工が必要です。
ガラス系コーティングはワックスやポリマーコーティングよりも持続期間が長く、高性能という特長があります。ただし、施工が難しいため、プロに依頼するのが一般的です。

②コーティング剤の選び方
コーティング剤を選ぶ際のポイントとしては、性能やコストを把握することが大切です。性能を重視する場合は、費用はかかるものの、高性能なガラス系コーティングをプロに施工してもらいましょう。
逆にコストを抑えたい場合には、ワックスやポリマーコーティングの施工が適しています。性能とコストを考慮しつつ、自車に適したコーティングを施工しましょう。

③メッキ部分にはガラス系コーティングがおすすめ
メッキ部分を保護するには、ガラス系コーティングが適しています。ガラス系コーティングの施工で、メッキにツヤが出て、硬い被膜で覆われるため、汚れがつきにくく洗車を行いやすくなる点は魅力だといえるでしょう。

車のメッキパーツにコーティングが必要な理由

車のメッキパーツにコーティングが必要な理由

ここでは、車のメッキパーツにコーティング施工が必要な理由をみていきます。

①劣化が進行する
コーティング施工を行わない場合、メッキパーツのキズが目立つだけでなく、サビやメッキ剥がれなど見た目にも影響が出ます。しかし、コーティング施工を行っていれば、被膜がメッキを保護するため、劣化しにくく、キレイな状態を保ちやすいといえるでしょう。

②メンテナンスの手間が省ける
質の良いコーティングの施工によって、塗り直しの手間を省くことが可能です。メッキの状態が気になる場合は、信頼できるプロにコーティング施工を依頼しましょう。