車の塗装の仕組みと色褪せの原因は?コーティングが有効な理由も解説

車の塗装面が劣化してくると色褪せが起きるため、見た目にも悪影響があります。そのため、劣化を防ぐ対策が必要となるものの、具体的な方法がわからないというケースもあるでしょう。今回は車の塗装の仕組みと色褪せの原因、色褪せにコーティングが有効な理由などをみていきます。

車の塗装の仕組みと色褪せの原因

車の塗装の仕組みや色褪せの原因についてみていきましょう。

①車の塗装の仕組み
車の塗装は一般的に、下塗り塗装・中塗り塗装・ベース塗装・クリア塗装の4層構造に分かれています。車の色褪せは、上層部分となるクリア塗装の劣化が原因です。劣化が進行した場合、クリア塗装だけでなく、ベース塗装以下までダメージを受けるため、車の色褪せが起こります。

②色褪せの原因
車が色褪せる原因は紫外線や水アカ、鉄粉、鳥のフンなどです。紫外線が車に当たると塗装面の上層部分であるクリア塗装が劣化します。

クリア塗装は車に光沢やツヤを与えるだけでなく、外部の環境から塗装を保護する役割があります。そのため、紫外線で劣化が進むと光沢がなくなったうえで、色褪せが進行します。

雨や洗車時にボディが濡れた際、拭き取りを行わずに放置すると水アカが発生する点は知っておきましょう。水アカは塗装面の内部までダメージを与えるため、色褪せにつながります。

鳥のフンには強い酸性の消化液が残っているため、ボディに付着したままにした場合、塗装を溶かしたうえで変色させます。鉄粉に関しては、車のブレーキをかける際に発生するブレーキダストなどに含まれます。色褪せやサビの原因となるため、定期的に取り除きましょう。

ボディカラーごとの色褪せの違いと対策方法

ボディカラーごとの色褪せの違いと対策方法

ここでは、ボディカラーによる色褪せの違いと対策方法をみていきましょう。

①ボディカラーによる色褪せの違い
ボディカラーごとに、色褪せの進行度合いが異なります。次のような違いをある点を知っておきましょう。

白色は、紫外線を反射する性質があるため、色褪せが起こりにくい

黒色は、紫外線や赤外線の吸収率が高いため、ボディの表面温度が上昇しやすく、劣化しやすい

赤色は、紫外線を吸収しやすい性質があるため色褪せしやすい

青色は、紫外線を反射し、赤外線を吸収する。赤外線は紫外線よりエネルギーが低いため、劣化や色褪せが起こりにくい

それぞれの色によって、色褪せの起こりやすさが異なるといえます。

②対策方法
屋内駐車やボディカバー、洗車などの手段があります。屋内駐車の場合、車の塗装面が紫外線に当たらないため、色褪せの予防には効果的です。屋内駐車ができないケースでは、カーポートやボディカバーによって紫外線から車を保護できます。

ただし、車体やカバー自体に汚れがついている状態で使用すると車にキズがつく可能性があるため、よく状態を確認してから使用しましょう。

色褪せにガラス系コーティングが有効な理由

色褪せにガラス系コーティングが有効な理由

車の色褪せ予防にガラス系コーティングが有効とされる理由をみていきましょう。

①ガラス系コーティングが有効な理由
プロによるガラス系コーティング施工を行った場合、塗装面をガラスの組成に似た、非常に硬い被膜が覆うため、紫外線や汚れからクリア塗装を保護できます。

ボディのツヤを維持したまま、色褪せを予防したい場合は、専門店やプロにコーティングを依頼しましょう。

②色褪せている場合はプロへ依頼する
既に色褪せている車は研磨や再塗装が必要になるため、プロに補修を依頼しましょう。専門的な知識や高い技術力があるため、車の状態を見極めながら対応してくれます。