エアロパーツの種類とは?コーティングやメンテナンスの必要性も解説

エアロパーツは、車の印象を変えられるアイテムのひとつです。しかし、適切なメンテナンスができなかった場合、色あせなどの劣化が進行する点を知らない方もいるのではないでしょうか。今回は、エアロパーツの種類や素材、コーティングやメンテナンスの必要性などを見ていきます。

エアロパーツの種類

車に装着するエアロパーツの種類やそれぞれの特長について見ていきましょう。

①フロントスポイラーやリアスポイラー
フロントスポイラーは、車のフロントやバンパー部分に設置するパーツです。車の走行中、車体下面に空気が流れ込まないようにする、車体の浮き上がりを防ぐといった役割があります。また、空気の流れをブレーキ部分に流し込む形に設計されているパーツは、ブレーキの冷却性能を向上させることが可能です。

一方、リアスポイラーは車の後方上部に装着するパーツです。車の上を流れてくる気流の空気抵抗を利用し、車体を地面に抑える力(ダウンフォース)を得られます。気流を効率よく後ろに逃がす形に設計されているパーツであるため、燃費を高める効果も期待できるでしょう。

②サイドステップ
両サイドのドアの下部分に装着するパーツです。装着すると車高が低く見えるドレスアップ効果があります。また、前から流れてくる空気の侵入を防いでくれるため、走行時の安定性が向上します。

③リアウイング
車両後方のトランク部分に設置する2本の柱に支えられているパーツです。飛行機の翼を上下反転させた形式のパーツで、ダウンフォースを発生させることができます。

エアロパーツの素材

エアロパーツの素材にはABS樹脂とFRPがあります。ここでは、それぞれの素材の違いについて見ていきましょう。

①ABS樹脂
剛性や耐衝撃性に優れ、硬いゴムのような弾力がある素材です。寸法安定性に優れ、射出加工や押出加工での大量生産に向いています。しかし、長時間の日照で劣化したり、古くなると表面が傷むだけでなく歪みや反りが出たりするケースもあります。

②FRP
FRPは繊維強化プラスチックであり、軽くて強度が高い素材です。木材や金属などのように腐食することがなく、耐候性や耐水性、耐薬品性などに優れています。しかし、強度が高い素材であるものの、弾力性がなく衝撃や熱に弱いといった欠点があることは把握しておきましょう。また、加工する工程で手作業が必要になるため、大量生産には向いていません。

エアロパーツもメンテナンスが必要

エアロパーツもメンテナンスが必要

ここでは、エアロパーツにメンテナンスが必要な理由をみていきましょう。

①エアロパーツは色あせする
エアロパーツは、車両本体とは素材や塗装方法が異なります。そのため、車両本体よりも早く塗装が劣化して、色あせてしまう可能性があります。

②劣化したままでは見た目が悪くなる
目立つ部分にあるパーツが色あせると、車の見た目に悪影響が出ます。色あせは放置すればするほど進行し、塗装が劣化するため、気がついた段階での早めの対処が重要です。色あせや塗装の劣化が進行している場合、専門店などに相談しましょう。

③エアロパーツにもコーティングが有効
エアロパーツの色あせを防ぐためには、コーティングが有効です。プロに施工を依頼すれば長い間効果が持続し、洗車などのメンテナンスが行いやすくなります。ただし、エアロパーツのコーティングは高額になるケースもあるため、見積もりを取ってから依頼するか検討しましょう。