車用のコンパウンドとは?タイプや目の粗さの種類、注意点を解説

車にキズがついた場合、コンパウンドの使用を検討する方もいるでしょう。しかし、適切な使い方ができなければ、キレイな状態になるどころか車をキズつける結果となってしまいます。今回は、コンパウンドの概要にふれたうえで、種類や目の粗さ、注意点についてみていきましょう。

車用のコンパウンドとは

ここでは、車用のコンパウンドの概要や対応できるキズの種類についてみていきます。

①車用コンパウンドの特長
車用コンパウンドは、ボディのキズを目立たせないために使用される研磨剤です。磨くことで、キズの周りをなだらかにし、キズを目立たなくさせます。

②コンパウンドが対応できるキズ
対応できるのは主に浅い・細かいキズです。目安としては、キズに水をつけたとき、そのキズがわからなくなるようなら、コンパウンドで消せるキズと判断できます。
また、コンパウンドの種類や使い方を間違えると、新たに車にキズをつけるリスクがあるため、キズの深さを見極めながら使用しましょう。

コンパウンドのタイプや目の粗さ

コンパウンドのタイプや目の粗さ

コンパウンドのタイプや目の粗さについてみていきましょう。

① タイプ
コンパウンドには液体タイプとペーストタイプがあります。液体タイプは、均等に伸ばしやすい点が特長です。しかし、気温の高い日だとすぐに乾いてしまうため、素早い作業が必要です。また、粘度が低いことから、比較的飛び散りやすい点には注意しましょう。

ペーストタイプは粘度が高く飛び散りにくいのが特長です。しかし、伸びが悪いことから、均一に塗るのが難しく、ムラが出やすい点には注意しましょう。

② 目の粗さ
大きく分けると、粗目・中目・細目・極細目といった種類に分けられます。粗目や中目は研磨力が高いのが特長です。そのため、深めのキズ消し作業などに使用されます。しかし、磨きすぎると車をキズつけるリスクが高まることは把握しておきましょう。

細目は浅いキズ、中目での研磨後の仕上げに使用されます。水アカやサビ、油性の汚れ落としに有効です。ただし、磨きキズがつきやすいため注意しましょう。

極細目は、細目の後の仕上げとして利用されるのが特長です。

コンパウンドの注意点

コンパウンドの注意点

コンパウンドの注意点をみていきましょう。

① パーツの劣化を招く
樹脂パーツ、ゴム部分に付着した場合、変色やキズがつくリスクがあります。他のパーツに悪影響を与えるリスクをなくすためにも作業を行う場合は、他のパーツにつかないように、場合によってはマスキングテープによる保護が必要です。

② ポリッシャーを使う際は特に注意
コンパウンドは、手作業で行う場合とポリッシャーと呼ばれる機械を使って行うケースに分かれます。ポリッシャーを利用する際は、手作業に比べ、均一のチカラで、広範囲を短時間で仕上げることは可能ですが、それなりの経験や技術を要します。使い方を間違うと、修復できないキズが付いてしまうことにもなりかねませんので、ポリッシャーは、十分使い方を理解した上で使用してください。手作業の場合は、時間や手間はかかりますが、重大な失敗につながることは少ない点はメリットと言えます。

③ 深いキズがある場合にはコンパウンドだけでは困難
へこみキズや擦りキズなどの深いキズがある場合は、コンパウンドだけでの修復は困難となり、ペイントを使った塗装が必要となりますので、DIYでの塗装補修を行うか、プロに相談するようにしましょう。