春先はスギやヒノキの花粉、中国やモンゴルからの飛散する黄砂が車のボディに付着します。しかし、花粉や黄砂などが付着した場合の具体的な対処方法について知らない方も多いでしょう。今回は、付着してしまった花粉汚れや黄砂汚れの除去方法について詳しくご紹介します。
放置してはいけない花粉・黄砂
花粉や黄砂を放置した場合の影響についてみていきましょう。
1.花粉が付着すると
花粉は毎年2~5月頃に飛散量が多くなります。そして、ボディに付着した花粉が雨で濡れると内部に含まれるペクチンと呼ばれる成分が溶け出します。ペクチンは塗装面に侵食しやすく、場合によってはボディの腐食などにつながるため注意が必要です。
2.黄砂が付着すると
日本において黄砂は、3~5月頃に多く観測されます。黄砂の成分は、石英や長石と呼ばれる鉱物だとされています。そのため、車に付着するとキズがつきやすくなります。また、黄砂は水に濡れると車にこびりつき、簡単に落とすことができなくなります。
花粉汚れと黄砂汚れの見分け方
花粉汚れと黄砂汚れの見分け方をみていきましょう。
1.ボディが黄色っぽく汚れるのは花粉汚れ
花粉による汚れは黄色っぽい色にみえ、濡れた指で触ると粘り気を感じます。
2.ボディが白っぽく汚れるのは黄砂汚れ
黄砂は鉱物や土などの微粒子であるため、車に付着すると白っぽい汚れにみえます。触れるとザラっとした感触があります。
花粉を除去する方法
花粉汚れを除去する方法について解説していきます。
1.シャンプー洗車
たっぷりの泡で念入りに洗い上げるようにしましょう。この際、素早さよりも丁寧に洗うことを意識することが大切です。
2.虫取りクリーナー
虫取りクリーナーはタンパク質汚れを落とす効果があります。花粉にもタンパク質が含まれているため、虫取りクリーナーを使用することで、花粉が除去できます。
黄砂汚れを除去する方法
黄砂を除去するのに有効な方法は以下の通りです。
1.シャンプー洗車
こちらもシャンプー洗車が有効です。黄砂がついたと思ったら、すぐに洗い上げるほうがいいでしょう。また、ごしごし力を入れて洗うと、黄砂がボディを傷つけ、洗車キズが発生してしまいますので、たっぷりの泡で優しく洗い上げるようにしましょう。
2.高圧洗浄機
高圧洗浄機によって車にこびりついている黄砂をキレイに洗い流すことができます。ボディをこする必要がないため、キズがつきにくい方法です。コイン洗車場などで利用することができます。こちらも黄砂がついたとおもったら、早めの対応が効果的です。
花粉や黄砂を予防するための対策
花粉や黄砂の予防方法としては以下の3つが挙げられます。
1.花粉対策
花粉の飛来シーズン前にワックス、もしくはコーティング剤などで保護しておくことで、花粉がボディにこびりつくことを防げます。
2.黄砂対策
黄砂が付着したまま放置するとボディに固着してしまうため、こまめに水洗いを行いましょう。また、コーティング剤で保護した場合には、黄砂が付着しにくくなるため、メンテナンスが楽になります。
3.ガラス系コーティングで花粉と黄砂を予防
花粉・黄砂の予防として効果的なのが、ガラス系コーティングの施工です。ガラス系コーティングを施工することで、ボディ表面がガラスの組成に似た硬い被膜で覆われ、花粉・黄砂をはじめ、あらゆる汚れが付着しにくくなります。また、付着しても水洗いだけで簡単に落とすことができます。春の花粉・黄砂の予防ためにもガラス系コーティングの施工を検討してみてはいかがでしょうか?
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