高温・炎天下での洗車は厳禁！水道水の蒸発時の「ウォータースポット」とは？

車の塗装面や窓ガラスにこびりついた白っぽい汚れ。お悩みの方は多いのではないでしょうか。
これはボディや窓ガラスについた水分が蒸発したあとの残留物で、ウォータースポットと呼ばれているものです。ウォータースポットはウロコ状に塗装面やガラスの表面に積層して固着するため、通常の洗車では除去できません。また、無理に除去しようとすると塗装の表面を傷つけてしまうことも。
そこで今回は、ウォータースポットを徹底検証。その種類や原因、対処方法などをご紹介します。

ウォータースポットができる原因は？

ウォータースポットができる原因は、水道水などに含まれるカリウムやカルシウム、カルキ、塩素といった不純物や、雨水に含まれる有害物質や酸性物質が車の表面に残留すること。これらが除去されずに蒸発し残留物が蓄積されることで、ウォータースポットが形成されていきます。

ウォータースポットが形成されるのは、こんなとき！

ウォータースポットが形成されるのは、例えばこのような場合です。

1.車の塗装面やガラス面に付着した雨水や水道水が、急激に焼付蒸発した場合
夏場、車の塗装表面は非常に高温になるため、ボディにかかった水はあっという間に蒸発します。その際に蒸発せずに残った不純物は、直射日光や熱が加わることによって僅か数分で硬く固着し、ウォータースポットを形成します。

2.水滴が長期間にわたって放置された場合
ウォータースポットは、車の塗装面やガラス面に付着した水が留まった状態から動くことなく乾いた際に生じやすくなるといわれています。そのため、水滴がついたままの状態で長期間駐車しているような場合、強固なウォータースポットが発生してしまうことに。

3.雨天が続き、雨水の残留物の蓄積が繰り返された場合
一度残留物が付着すると、その部分に雨水が溜まりやすくなり、残留物の蓄積が進みます。そのため、梅雨時期のように雨天が続いた際には、ウォータースポットが生じやすくなります。

再塗装が必要になることも……ウォータースポットが車に与えるダメージ

一度ウォータースポットが形成されると、その内側に水が溜まりやすくなり、さらに状態は悪化していきます。
毎回必ずその部分で水分が蒸発することで、同じ部分に凝縮された残留成分が蓄積することとなり、塗装が収縮したような状態に。このような状態が進行していくと、塗装表面にクレーター状の陥没ができたり、塗装にひび割れが生じたりする場合もあります。

ウォータースポットをつくらないための予防策

取り返しのつかない状況になる前に、ウォータースポットをつくらないための予防策を覚えておきましょう。

1.夏場の炎天下での洗車はしない
2.雨が降った後は、できるだけ早急に水滴を拭き取る
これらの対策を講じることで、ウォータースポットの形成を防ぐことができます。

それでもできてしまった場合の対処方法

とはいえ、どんなに気をつけても、ウォータースポットの形成を完全に防ぐのは難しいもの。ですから、できてしまったウォータースポットの除去方法についても知っておきましょう。

1.コンパウンドなどを用いて研磨する
ある程度軽度なウォータースポットの場合、塗装の表面を磨いて落とすことが有効です。ただし、あまり強くこすりすぎると塗装にダメージを与えてしまうため、慎重に作業しましょう。

2.プロに依頼する
研磨で取れない場合、専用のウォータースポット除去剤などで分解除去する方法もありますが、強い酸性の薬品ですので、扱いには十分な注意が必要です。そのような場合は、コーティング施工ショップなど、専門店に相談するようにしましょう。

いかがでしたか。車の外見を大きく劣化させてしまうウォータースポット。今回ご紹介した予防策と除去対策を行って、大切な愛車を守りましょう。