マイカーと同じ!社用車の日常点検で気をつけるポイント

 仕事で毎日利用する社用車は、マイカーなどに比べるとパーツの消耗が早くなりがちです。安全に運転するには日常的な点検が欠かせませんが、こまめに点検していないという方も多いかもしれません。今回は、自家用車同様、安全に社用車を運転するための日常点検15項目について各部位毎にご紹介します。 

エンジンルームの点検項目5つ

エンジンオイルやバッテリーなど、エンジンルームの点検項目は以下の5つとなります。  

1.ウィンドウォッシャー液の量は十分か

ウィンドウォッシャー液が規程の範囲量あるか確認を。ウィンドウォッシャー液が不足していると、フロントガラスに汚れが落ちにくく、視界不良による事故につながる恐れがあります。また、空の状態で使用するとモーターが故障することも。  

2.ブレーキ液の量は十分か

ブレーキリザーバータンク内のブレーキ液が規程範囲量あるかどうか確認を。ブレーキ液が不足してるとブレーキが効かなくなる恐れがあります。 

3.バッテリー液の量は十分か

バッテリー液が規程の範囲量あるかどうか、車両を揺らして確認を。バッテリー液の不足はバッテリー上がりやバッテリーの破裂などのトラブルを招きます。 

4.冷却水の量は十分か

ラジエータリザーバータンク内の冷却水が規定量あるかどうか確認を。冷却水の量が減っていると、エンジンのオーバーヒートが起きやすくなり危険です。 

5.エンジンオイルの量は十分か

オイルレベルゲージを抜き、エンジンオイルが規定量あるかどうか確認を。エンジンオイルが不足していると、エンジン内部の破損トラブルにつながる恐れがあります。 

車まわりの点検項目4つ

タイヤやランプなど、車の外装周りの点検項目は、以下の4つです。 

1.タイヤの空気圧は適切か

空気圧が適切でないと、走行時のバランスが取りづらくなったり、ハンドル操作が難しくなったりします。タイヤゲージを使用して測るか、ない場合は運転前にタイヤのたわみ具合を目で見て判断しましょう。 

2.タイヤに亀裂や損傷・異常な摩耗はないか

パンクやバーストなどのトラブルを回避するため、釘や石などの異物が刺さっていないかをチェックしましょう。 

3.タイヤの溝の深さは正常か

タイヤに溝が残っているかを確認しましょう。タイヤにはサイドにスリップサインと呼ばれる△の表示があります。スリップサインは、タイヤの溝の深さが1.6㎜になると表面に現れるもので、タイヤの使用限界を示してます。スリップサインが見えたら、タイヤの交換を検討してください。 

4.ランプ類は正常に点灯するか、汚れや破損はないか

ヘッドライトは実際に点灯して電球が切れていないか確認を。ロービームだけでなく、ハイビームでも異常がないか確認しましょう。ウインカーは、左右のウインカーレバーとハザードランプを付け、点滅状態に異常がないかを確認します。ランプの電球が切れかかっていると、点滅速度が通常よりも速くなります。 他のランプ類も同様に点灯の有無を確認し、レンズに汚れやキズがないかも確認しましょう。 

運転席まわりの点検項目6つ

ブレーキの調子やハンドルなど、運転席まわりの点検項目は以下の6つとなります。  

1.ブレーキペダルの踏みしろ、ブレーキの効きは正常か

ブレーキペダルは、ペダルを踏みこんだときに踏みごたえ違和感がないかを確かめます。合わせてブレーキがきちんと効くかも確認しましょう。違和感を覚えた際は、整備工場に相談を。 

2.パーキングブレーキレバーの引きしろは適当か

パーキングブレーキは、ハンドブレーキ式と足踏み式の2種類があります。ハンドブレーキ式は、引きしろが多すぎたり少なすぎたりしないかをチェック。足踏み式は、踏んだ時のかかり具合が正常かどうかを確認しましょう。 

3.ウインドウォッシャー液は正常に噴射されるか

ウォッシャー液を噴射させ、噴射の位置や高さが適切かどうか点検を。 

4.ワイパーの動き・拭き取り状態は正常か

ウォッシャー液を噴射してからワイパーを動かし、低速、高速などの各作動に問題がないか、拭き取り状態やワイパーの状態に不具合がないかを確認します。 

5.エンジンのかかり具合は正常か、異音がないか

エンジンがスムーズにかかるか、エンジン始動時やアイドリング時に異音がないか確認を。なお、徐々に進行している変化には気づきにくいので、定期的に整備工場でチェックしてもらうことも大事です。 

6.エンジンの低速・加速の状態は問題ないか

アクセルペダルを徐々に踏み込んでいき、引っ掛かりがないか確認を。またエンジンが十分に温まった状態でアイドリングの回転がスムーズかどうかもチェックしてください。 

洗車・清掃も定期的に

車を汚れた状態のままにしておくと、消耗を早める原因になります。社用車があまりに汚れていると企業のイメージを悪くしてしまう恐れもあるでしょう。また、フロントガラス・ミラーなどが汚れていると、視界不良による事故につながる可能性もあるため、日常点検と合わせて、定期的に洗車・清掃をすることが大切です。  

頻繁に利用する社用車を安全に利用するには、日常的な点検や洗車が欠かせません。
安全に運転するためにも、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてください。