飛び石によるキズは突然に。予防法と対処法

突然起こる飛び石のキズ。フロントガラスへの飛び石は、とくに走行中「ビシッ!」という亀裂音とともに突然起こります。走行に影響を与える場合もあり、ボンネットやバンパーなどに飛んでくることでキズやへこみの原因にもなってしまいます。飛び石はどんなに注意していても、誰にでも起こりうる現象です。今回はその飛び石の予防法と対処法をご紹介します。

■飛び石が起こりやすい場面

飛び石が起こりやすい場面は、大きく分けると以下の4つです。

①トラックやダンプカーの後ろ
トラックやダンプカーの後ろは飛び石の危険性が高いです。トラックの場合、季節を問わずダブルタイヤの間に挟まっていた小石が飛んでくる場合があります。
土砂を運搬しているダンプカーは、カーブを曲がるときや路面に凹凸があるときに荷台から小石が落ちてます。その小石が路面に落ちて跳ねるので、ボンネットやガラスに直撃しキズがつくため注意が必要です。

②砂利道
小石を巻き上げやすいのが路面に砂や小石が多い砂利道です。砂利道は、とくに雪に埋もれていた小石が雪解けによって出始める季節や、雨上がりの後は泥に小石が付着しやすくなります。
砂利道を走行した後、一般道や高速道路で速度を出す際、タイヤに挟まっている小石が飛び上がることがあるので注意しましょう。

③強風の日や雨・雪が降った日
強風の日や雨・雪が降った日には飛び石となる小石が道路上に増えやすくなります。強風のときは小石が風で巻き上げられ、雨の日には路面の泥に小石が付着、雪の日には雪によって巻き上げられます。小石が増えると飛び石のリスクが高まるので注意しましょう。

④高速道路や合流地点
高速道路で走行している車は速度が速く、路面に落ちている小石が飛びやすくなります。合流地点では、一般道から小石をつけた状態で走行する車がいるため、飛び石の被害に遭いやすく注意が必要です。

■飛び石が発生する場面での対策は?

飛び石が発生しやすい場面での対策は、以下の3つがあります。

①車間距離をあける
飛び石は数メートル飛ぶこともあるため、車間距離をあけることが大切です。とくに高速道路では、走行している車のスピードが速く飛び石が起きやすい状況なので、前の車との車間距離をあけて被害を防ぎましょう。

②速度を出しすぎない
砂利道や雪道は小石を巻き上げやすいため、速度の出しすぎには注意が必要です。速度を出すと飛び石の被害に遭うリスクが高まるので、速度を落としてゆっくり走行しましょう。

③大型車の後ろを走らない
トラックの場合は、タイヤの間に挟まった小石が飛んだり、冬場では走行中に雪の塊が屋根や足回りから飛んでくる危険性があったりします。土砂を積載しているダンプカーの後ろは、砂粒や小石が宙に舞って後方に飛ばされるため、飛び石の被害に遭いやすいです。そのため、こうした大型車が前方にいた場合、できるだけ後ろを長時間走り続けることは避けましょう。

■それでも飛び石に遭遇してしまったら

どんなに注意していても飛び石の被害に遭う可能性があるため、ここでは飛び石に遭遇した際の対応を解説します。

①まずは慌てず現状把握
飛び石に遭遇した際は、安全な場所に車を停車させ、飛び石があたった場所やキズの大きさを確認しましょう。

②無理に運転はしない
飛び石に遭遇したにも関わらず、無理に運転を行った場合、キズが広がることもあるため、フロントガラスなどに大きく亀裂ができているのであれば、ロードサービスなどを利用しましょう。

③放置はせずすぐに修理を
飛び石によるキズは、走行することで広がってしまう可能性があり、キズついた場所からサビが発生して腐食するなど被害が大きくなります。飛び石の被害に遭った場合は、自分で判断せずに、修理店など専門家に車を調べてもらうことをおすすめします。