車のボディがザラザラしているときの原因は、空気中に舞っている目に見えない「鉄粉」が付着していることがほとんど。ボディに付いた鉄粉をそのまま放置しておくと、ボディがくすんで美しく見えなかったり、最悪の場合サビになり車にダメージを与えてしまったりすることも。そこで今回は、鉄粉除去の頻度や方法、鉄粉対策にガラス系コーティングがおすすめの理由についてご紹介します。
鉄粉取りは定期的に行って
車のボディに付着した鉄粉は走行して自然に取れることはありません。むしろそのまま放置しておくと、鉄分が空気中の酸素や水に反応して酸化します。すると酸化鉄(サビ)となり、車にダメージを与えるのです。そのため、鉄粉取りは定期的に行いましょう。
鉄粉取りをする頻度は使用状況や環境にもよりますが、目安としては2か月に1回です。「交通量の多い道を通る・近くに住んでいる」「鉄工所や溶接工場が近くにある」など、鉄粉が付きやすい環境にいる方は特に注意しましょう。
鉄粉を除去するアフターケア

鉄粉はシャンプー洗車など、車を洗っても除去することができません。鉄粉除去には主に、「鉄粉除去スプレー」「ネンドクリーナー」の主に2種類があります。それぞれの特長は下記の通りです。
●鉄粉除去スプレー
化学反応を起こすことでサビを溶かし、鉄粉を塗装面から分離させます。鉄粉除去剤は、「サビが付着している範囲が広い」「比較的軽度な状態」で使用します。デメリットとしては、溶剤独特の強いニオイがあることと、液剤によってはボディが変色することもあったりします。
●ネンドクリーナー
ネンドクリーナーは、化学的に落とすのではなく、塗装面に刺さった鉄粉を専用のネンドクリーナーで物理的に無理なく引き抜きます。ネンドクリーナーは、「鉄粉の付着量が多い」「目に見えるほどの粒子が刺さっている」ときに使用すると効果的です。ただし、力を入れすぎたり、水を流さず使用したりするとボディにキズがついてしまったりするので、使い方は簡単ですが、しっかりと使用説明書を確認の上使うようにしましょう。
事前に予防!鉄粉の付着を抑えるにはガラス系コーティング

鉄粉の付着をあらかじめ防ぐには、ガラス系コーティングがおすすめです。ガラス系コーティングはボディにガラスのような非常に硬いコーティング被膜を形成するため、車のボディをキズや汚れなどの外的要因から守ります。鉄粉については完全に防ぐことはできないものの、コーティングしていない車と比べると付着量が少なくなり、また付着する鉄粉はコーティング被膜に突き刺さるため、塗装面に直接付着することを防ぐので、サビの進行などにはつながりにくくなります。
ガラス系コーティングの性能は下地処理の状況によって大きく変わるため、セルフでの実施は非常に難しく、かえって大きなトラブルの発生になるケースもあります。施工に関しては、技術と経験のあるプロに依頼するのがよいでしょう。
ガラス系コーティングによる事前の対策や鉄粉除去のアフターケアで大きなダメージが防げます。愛車をキレイに維持するためにも、定期的に鉄粉除去をしましょう。
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