車のトラブルを防ぐために重要な役割を果たしているのが、車の冷却水。時間が経つにつれ液量が減るので、定期的な点検や補充・交換が必要です。
そこで今回は、安全な走行に欠かせない冷却水の役割と点検方法、選び方についてご紹介します。
ただの水ではない!車の運転に不可欠な冷却水
車の冷却水は、「車のエンジンを冷やすための液体」のことです。
エンジンは使い続けると、燃焼や摩擦によって高熱になりオーバーヒートを起こします。オーバーヒートは車が動かなくなったり、大きな事故につながったりするもの。そのため、エンジンを冷やし続ける必要があるのです。そこで欠かせないのが冷却水。オーバーヒートを防ぐ以外にも、エンジンを錆びさせない役割もあります。
定期的な点検を!冷却水のチェックポイント
冷却水は時間が経つと蒸発するため、定期的な点検が必要です。点検方法は下記の通り。
●冷却がちゃんと行われているか
冷却水がしっかりと機能しているか確認するには車内にある水温計を見ましょう。一般的に水温計は70~90℃が適正といわれていますので、そのあたりの水温を指しているかどうかを確認するようにしましょう。
●冷却水タンクに十分な液量が残っているか
冷却水は、エンジンルームにあるリザーブタンクに入っています。そのため、冷却水の残量はボンネットを開けてリザーブタンクを見て確認しましょう。タンクには、“MIN”と“MAX”(車種によって“LOWER”と“UPPER”)の印がついています。冷却水の液面がこの2つのゲージの間にあれば、十分液量があるといえます。
また、冷却水は氷点下でも凍結しない特殊な水です。水道水とは異なるので、補充する際は必ず専用の冷却水を使用しましょう。
●冷却水の変色はないか
冷却水の色が変色すると、本来の性能が発揮できなかったり思わぬトラブルを誘発したりすることがあります。明らかな変色が見られる場合は、補充もしくは交換しましょう。
補充か交換どっち?冷却水の選び方
冷却水にはそのまま使える「補充用」と、水道水で薄めて使う「原液」の2種類があります。少量を補充したいときは「補充用」、交換など大量に使うときは「原液」を使うなど、必要に応じて使い分けましょう。
また、ディーゼルエンジン用やスポーツカー用など車種別の冷却水もあります。自分が乗っている車種を確認し、どの冷却水が合っているのか購入前に調べましょう。
冷却水の交換時期は一般的におよそ2年といわれています。しかし、車の使用頻度や環境要因などにより差があるので、半年に一度は点検を行いましょう。自己判断が難しい場合は、カーショップやカーディーラーなど、車のプロに尋ねると安心です。
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