ゲリラ豪雨に遭遇!車の運転中に気を付けるべきことって?

7月~9月にかけて発生しやすい「ゲリラ豪雨」。突発的な激しい雨のなかでの運転は、タイヤが滑りやすくなったり視界が悪くなったりと思わぬ事故に見舞われることがあります。
そこで今回は、ゲリラ豪雨時に起こりやすい車のトラブルや遭遇したときの対処法についてご紹介します。

ハンドルやブレーキが効かなくなることも!ゲリラ豪雨で起こりやすい車のトラブル

狭い範囲内で短時間に猛烈に降るゲリラ豪雨。突発的に発生するので、事前に予測・準備することが難しいものです。ゲリラ豪雨が発生すると起こりやすい車のトラブルは次の通り。

●ハイドロプレーニング現象
ハイドロプレーニング現象は、タイヤと路面のあいだに水の膜ができることによってタイヤが浮いた状態になり、ハンドルやブレーキがコントロールできなくなる現象のこと。ゲリラ豪雨のように、大量の雨で濡れた路面を高速で走行したときに起こります。

●追突事故
雨の日の運転は、フロントガラスに降りかかる雨や前方車両が跳ね上げる水しぶきなどで視界が悪くなります。また、ゲリラ豪雨のように大量の雨が降ると見通しが全く利かなくなることも。すると、前の車との距離感がうまく掴めず追突事故を起こしたり、後続車に追突されたりと事故が起きやすくなります。

●冠水・水没
1時間に50mm以上の激しい雨が降ると、道路が冠水する恐れがあるといわれています。急激に雨が強くなるゲリラ豪雨では、道路が瞬く間に冠水することも。ドライバーが気付いたときには車が水に浸かっていて、身動きがとれなくなるケースもあります。

運転時、ゲリラ豪雨に遭遇したときの3つの対処法

車の運転中に、ゲリラ豪雨に遭遇したときの対処法は以下の3つです。

●駐車できるところで一時停止をする
猛烈な大雨のなかでの運転は、ワイパーをハイスピードにしても対向車や通行人が見えにくいものです。車を安全に走行するためにも、一度車を止めて豪雨が過ぎ去るのを待ちましょう。

●車間距離をあけて、ゆっくりと走行する
車を止められないときは、できるだけスピードを落として走行しましょう。大雨のときにスピードを出して走行すると、ハンドルやブレーキが効かなくなることがあります。また、制動距離が長くなるので十分に車間距離をあけることも大切です。追突事故の原因になるので、急ブレーキや急ハンドルは避けましょう。

●冠水しやすい場所を避ける
高架下やアンダーパスなど土地が低くなっている場所は冠水しやすいもの。水の流れの速さによっては、バンパーにかかるくらいの水深で車が流されることもあります。走行中にゲリラ豪雨に遭ったときは、すぐに車を安全な場所に移動させましょう。

危険を回避!ゲリラ豪雨の前兆を知っておこう

予測しづらいゲリラ豪雨ですが、直前に次のような前兆が見られるといわれています。

・急に冷たい風が吹き始める
・黒い雲が近づいてくる
・雷の音や光が見える

このような前兆が見られたら車での外出を控えたり屋内に避難したりして、ゲリラ豪雨による危険性を回避しましょう。

近年、局所的・集中的な大雨による災害が増えています。思わぬ事故を起こさないためにも、ゲリラ豪雨時は普段以上に安全な運転を心がけてください。また、お出かけ前は天気予報や道路交通情報などの情報収集をするのもよいでしょう。