フロントガラスがくもって見えづらい。原因は「油膜」かも!

「雨の日にワイパーを動かしても、フロントガラスがくもっていてなかなか前が見えない。」このくもりの原因は油膜かもしれません。フロントガラスに付着する油膜は視界をぼやかし、運転に支障をきたすことがあります。
今回は、油膜の原因や油膜によって発生する症状、油膜の解消法についてご紹介します。

水洗いでは落ちにくい頑固汚れ、油膜とは?

油膜は名前の通り、油分できた薄い膜のことです。油膜の原因は、雨や水、排気ガスなどがあげられます。いずれも油分を含んだ状態で、水分とともにフロントガラスに付着します。そして水分が蒸発し、油膜が形成されるのです。

運転に支障をきたす、油膜の付着でおこる症状

フロントガラスに油膜が付着していると視界が悪くなり、運転に支障をきたします。具体的には下記の通り。

●夜間走行時、対向車のヘッドライトがまぶしく感じる
フロントガラスに付着した油膜は、光を乱反射させてしまいます。そのため、夜間走行時は対向車のヘッドライトの光が乱反射して、かなりまぶしく感じます。しっかりと視界が確保できないことで歩行者や標識が見えづらくなり、重大な事故を誘発してしまう危険性を伴います。また雨の日は、街灯や電光掲示板などの光も乱反射するので、さらに視界が悪くなってしまいます。

●雨をはじきにくくなり、視界が妨げられる
フロントガラスに油膜が付着すると、雨をはじきにくくなります。また、ワイパーを使って雨を払おうとしても、逆にフロントガラス全体に雨が広がって視界が妨げられてしまいます。

●ワイパーの効果が抑えられ、視界が妨げられる
ワイパーを作動させるときに「ガガガ……」と、何かが引っかかっているような音がすることがあります。その原因のひとつは油膜です。ワイパーが油膜に引っかかってしまうことでスムースな作動ができなくなり、そのような音が発生します。このような状態では、ワイパーがフロントガラスの水分を上手く掻き切ることができず、視界を妨げることにつながります。

頑固な汚れの油膜を除去するには?

軽い油膜は、洗浄効果の高いカーシャンプーやスプレータイプの油膜クリーナーなどを使って洗い流しましょう。一方、頑固な油膜の場合はカーシャンプーなどで落とせない場合がほとんどです。その際は、研磨材が配合された専用の油膜クリーナーやガラス用コンパウンドが必要です。フロントガラスに細かなキズがつく恐れがあるので、必ずフロントガラス専用のものを使うようにしましょう。カー専門店やガソリンスタンドなどで油膜除去してもらうこともできますが、市販品を使用しての作業は意外と簡単ですので、自身でトライしてみましょう。

また、油膜予防を検討している方には「ウインドコーティング」がおすすめです。ウインドコーティングには、強力な撥水性がありますので油膜の付着を防ぐことができます。また、雨の日もフロントガラスに降り注ぐ雨をはじき飛ばし、クリアな視界が確保できます。

フロントガラスの油膜による視界不良は、運転時のストレスになったり大きな事故につながったりします。快適なカーライフを楽しむためにも、油膜はしっかりと除去しましょう。