安全な走行のために知っておきたい、スタッドレスタイヤの買い替えどきと保管方法

3月も半ばにさしかかると、スタッドレスタイヤをノーマルタイヤに交換する時期。
次のシーズンも安心・安全に走行するためには、交換後のスタッドレスタイヤのチェックやメンテナンスが必要不可欠です。今回は、スタッドレスタイヤを買い替えるタイミングや正しい保管方法についてご紹介します。

寿命は3~4年。買い替えどきを知るポイント

スタッドレスタイヤの買い替えを見極めるポイントは以下の通りです。

・製造年数を確認する
使用頻度や保管方法によって異なりますが、スタッドレスタイヤの寿命は製造されてから3~4年といわれています。いつ製造されたかを確認して、タイヤを交換するかどうか見極めましょう。タイヤの製造年数は、タイヤの側面に記されたシリアル番号から確認できます。
シリアル番号は、「英数字3~4文字+数字4桁」の組み合わせで、「数字4桁」が製造年月をあらわします。「前半の2桁は “週”、後半の2桁は“年(西暦の下2桁)」”をあらわし、たとえば「3818」であれば、2018年の38週目に製造されたことになります。もし、製造年月から4年が経過している場合は、買い替えを検討したほうがよいでしょう。

・溝の深さ
タイヤの溝は、購入時から50%以下に減っていたら即交換する必要があります。
「溝が50%以下になっているかどうか」は、タイヤの溝の内部にある「プラットホーム」と呼ばれる突起物から確認できます。プラットホームは、「タイヤの溝が50%以下まで減ったときに露出する」ようにできています。もしプラットホームの位置までタイヤの溝がすり減っていたら、交換を検討しましょう。他にも、溝の深さを測る専用の測定器を使う方法もあります。

その他
使用頻度や保管方法によって異なりますが、スタッドレスタイヤは1万Km~1.5万Kmが交換の目安といわれています。買い替えどきに迷う場合は「一冬の走行距離×使用年数」で総走行距離を計算してみましょう。

ゴムの劣化を防いで長持ち。スタッドレスタイヤの正しい保管方法とは?

スタッドレスタイヤは、正しく保管することで長持ちします。

キレイに洗ってから保管
冬に雪道を走行すると、タイヤに油分や融雪剤などの汚れがつきます。油分や融雪剤の汚れが付いたまま保管すると劣化が早まるので、保管前にはきれいに洗浄し、汚れを洗い流します。また、洗浄後は濡れたままにせず、しっかりと乾燥させてから保管しましょう。

・空気を抜いて保管
スタッドレスタイヤはゴムが柔らかいため、適正空気圧のまま保管するとタイヤに過剰な負担がかかります。タイヤに負担がかかったまま保管すると、劣化につながり、スタッドレスタイヤの性能が低下してしまいます。スタッドレスタイヤを保管する前には、空気圧を半分ほど抜いてから保管しましょう。

そのほか、直射日光や湿度の高い場所での保管も劣化の原因になります。スタッドレスタイヤの劣化を防ぐために、保管場所には直射日光が当たらず、なるべく風通しのよい場所を選びましょう。

安全な走行のために、スタッドレスタイヤは必ず交換を

スタッドレスタイヤの柔らかいゴムは、雪道や凍結した路面でスリップを防ぐのに効果的です。しかし、春以降の乾燥した路面では、ブレーキが利きにくくなるなどトラブルの原因になります。事故を防ぎ、安全に走行するために、冬のシーズンが終わったら必ずノーマルタイヤに交換しましょう。