そもそも車は厳しい外的要因にさらされている!

日差しで肌が焼けたり、乾燥でボロボロになったりするように、車のボディも自然環境によってさまざまな悪影響を受けます。女性が肌に日焼け止めを塗ったり化粧水をつけたりするように、車のボディにもしっかりした対策が必要です。
どのような自然環境が、どのような影響を車に与えるのか。そして、それを防ぐためにどのようなことが有効なのか。ここでは、車のボディが劣化する原因と、その対策についてご紹介します。

気候変化でボディが劣化!注意したい自然環境とは?

一年を通して目まぐるしく気候が変化する日本。ボディを劣化させる代表的な外的要因をいくつかご紹介します。

・紫外線
紫外線は、ボディを劣化させる代表的な要因のひとつ。特に、屋根のない駐車場に車を保管している場合は注意が必要。紫外線によって、塗装が劣化して剥がれやすくなったり、退色によって色が変わったりと、さまざまな影響をボディに与えます。

・酸性雨
酸性雨に濡れたまま車を放置すると、水分だけが蒸発して酸が車体に付着し残ってしまいます。酸は物を溶かす働きがあるため、放っておくとシミなどの原因となってしまいます。

・鳥のフン・虫の死骸
鳥のフンや虫の死骸も強力な酸を含んでいて、放っておくと塗装のハガレやヒビ割れの原因となってしまいます。

・黄砂・花粉・PM2.5
黄砂や花粉、PM2.5なども車のボディに付着したまま放置すると、ボディに悪影響を与えてしまいます。

・融雪剤
道路の凍結防止に使われる融雪剤には塩分が含まれており、ボディに付着することでサビを引き起こします。融雪剤が付着したまま放っておくと急激にサビが進行する場合がありますので注意してください。

外的要因から車を守る!ボディを美しく保つための対策とは?

外的要因から完全に車を守ることはできませんが、しっかりとケアすれば、ボディの劣化を食い止めることができます。以下では、外的要因からボディを守るための方法をご紹介します。

・洗車
ボディメンテナンスの基本は「洗車」です。車のボディには、黄砂やPM2.5、花粉、ホコリなど、さまざまな汚れが付着しています。汚れを早めに除去することが、ボディを美しく保つ秘訣です。最低でも月に1度、黄砂の量が多い時期などの汚れが付着しやすい時期は、ボディが汚れるたびに洗車をすることをおすすめします。

・ワックス、コーティング
ワックスやコーティングは、車のボディ表面に被膜を作ることで、ボディ本体の劣化や汚れの付着を防ぎます。一般的には、ワックスは1か月程度、コーティングは3か月以上の効果が続くといわれていますので、効果がなくなってきたと感じたら、洗車とともに施工するようにしてください。

・プロ施工コーティング
自分でワックスやコーティングを施工する以上のパフォーマンスを発揮するのは、プロに施工してもらうコーティングです。コーティング被膜の耐久性や硬さはプロ施工コーティングに勝るものはなく、また、定期的にワックスやコーティングを施工する手間や時間も軽減できます。プロ施工コーティングは比較的安価なタイプのポリマー系や、効果・性能が長持ちし、美しいツヤ・光沢を演出するガラス系コーティングなどに分類されます。値段や種類によって程度は異なりますが、プロ施工コーティングは、汚れや劣化からボディを守る上でも有効な施策といえるでしょう。

ボディの劣化や汚れへの対策は、これらの手段が効果的です。車の美しさを保つためにも、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。