重大事故につながる前に!タイヤの空気圧チェックで安全なドライブを

タイヤは、常に地面に接しているパーツです。走行中にタイヤのトラブルが発生すると事故などのトラブルにつながりやすいため、空気圧の定期的なチェックが必要不可欠です。今回は、空気圧のチェックを怠ることで発生するトラブルや、タイヤの空気圧をチェックする方法について詳しくご紹介します。

空気圧のチェックを怠ることで発生するトラブルとは?

空気圧のチェックを怠ると、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。

・空気圧が低すぎる場合
空気圧が低すぎることで発生する代表的なトラブルは、バーストです。高速道路での走行時に起こりやすく、突然タイヤが破裂して走行不能になります。
タイヤが波状に変形するスタンディングウェーブ現象も、空気圧が低すぎることで発生するトラブルのひとつです。その他、ハンドルが取られやすくなるなど、車の操作性が著しく悪くなります。

・空気圧が高すぎる場合
空気圧が高すぎることで発生するトラブルとしては、スリップが代表的です。空気圧が高すぎることでタイヤと路面の接地面積が少なくなり、スリップが起こりやすくなります。車の制動力が低下するため、雨天時や雪道の走行では特に注意が必要です。
その他、衝撃が吸収されにくくなり乗り心地が悪化するなど、さまざまな悪影響を及ぼします。

空気圧チェック、3つの手順

空気圧は、低すぎても高すぎてもトラブルにつながります。
3つの手順でチェックして、適正な空気圧に調整しましょう。

1.車の空気圧を確認する
空気圧の適正値は車種ごとに定められています。一般的にその車の適正値は運転席ドアの開口部に記載されているので、まずは適正値がいくつであるかを確認します。前輪と後輪で数値が異なる場合があるので注意が必要です。開口部に記載がなかったり、分かりにくかったりする場合は取扱説明書を確認しましょう。

2.エアバブルのキャップを外す
ホイール部分にエアバブルのキャップが付いています。キャップ部分をつかんで、取り外します。キャップの取り外しや取り付けは、手袋をするよりも素手のほうがやりやすいのでおすすめです。外したキャップはなくさないように注意しましょう。

3.エアゲージを用いて空気圧を測定・調整する
空気圧を測定・調整するにはエアゲージを使います。
エアゲージには「エアタンク型」「据え置きプリセット型」の2種類があります。

【エアタンク型】
エアゲージのホースをエアバブルに押し当てると、メーターに現在の空気圧が表示されます。適正値と照らし合わせて、空気圧が低い場合は「+」ボタンで空気を入れ、空気圧が高い場合は「-」のボタンで空気を抜きます。ホースの先端が正しくエアバブルに当たっていないと空気が抜けてしまうため、当てる角度に注意しましょう。

【据え置きプリセット型】
据え置きプリセット型は、適正な空気圧になるように自動で調整する機械です。エアタンク型のように現在の空気圧を表示させる機能はありません。適正な空気圧を指定して、エアゲージのホースをエアバブルに押し当てると、空気圧が自動的に調整されます。

定期的な空気圧チェックで安心・安全・快適なカーライフを

タイヤの空気圧チェックを怠ると、高速道路での事故など重大なトラブルにつながります。重大なトラブルを起こさなかったとしても、操作性や制動力の低下、タイヤの寿命が短くなる、燃費が悪くなるなど、車にさまざまな悪影響を及ぼします。

安心・安全・快適な走行のためには、定期的な空気圧のチェックが必要不可欠です。トラブルを避けるためにも1カ月に1回を目途として空気圧をチェックしましょう。自分でチェックするのが難しい場合は、ガソリンスタンドでスタッフにチェックしてもらうと安心です。