雨の日の走行中、まれにハンドルやブレーキが利かなくなることがあります。これはハイドロプレーニングと呼ばれる現象で、雨天時の事故の原因になります。今回は、そんなハイドロプレーニング現象が起きる仕組みや、その対策についてご紹介します。
なぜ発生する?ハイドロプレーニング現象 とは?
ハイドロプレーニング現象は、路面にたまった水によって走行中にタイヤが浮いてしまう現象です。タイヤと路面の間に水の膜が発生して、車が水の上を滑ってしまい、タイヤが路面に接しないことでハンドルやブレーキが利かなくなります。この現象は別名、「水膜現象」や「アクアプレーニング現象」とも呼ばれています。
高速道路は要注意!発生したらどうすればいいのか
ハイドロプレーニング現象は、スピードを出しているときに起こりやすいのが特徴です。時速80km以上で発生しやすく、雨の日の高速道路の走行は特に注意が必要です。また、スピードが出ていない場合でも水たまりの深さや水の流れる速さ、タイヤの溝の深さなどによっては発生する場合があります。
走行中にハイドロプレーニング現象が起きた場合は、焦らないことが大切です。雨天時の走行でハンドルやブレーキが利かないときは、まずはアクセルを緩めて速度が落ちるのを待ちましょう。速度が落ちれば浮力が弱まり、次第にブレーキやハンドルが利くようになります。
ハンドルやブレーキから手を離している間は、周囲への注意が不可欠です。場合によってクラクションを鳴らして周囲に危険を伝えることも大切です。
ハイドロプレーニング現象の対策とは?
ハイドロプレーニング現象を回避するためには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。主な対策は、以下の3つです。
・雨天時の走行はスピードを控えめに
雨天時の高速道路の走行は、できるかぎり速度を落とすことが大切です。なお、時速80km以下でも路面状況やタイヤのコンディション次第でハイドロプレーニング現象は起こるため、スピードを控えることが事故防止の第一歩です。
・水たまりを避けて走行する
水かさが深くなるとそれだけ浮力が強まり、ハイドロプレーニング現象が起こりやすくなります。そのため、水たまりは可能な限り避けて走行する必要があります。
・定期的にタイヤをチェックする
タイヤの溝には、路面にたまった水を排水する役割があります。溝が浅くなると排水能力が弱まり、ハイドロプレーニング現象が起こりやすくなります。また、タイヤの空気圧が不足すると形が変形して、溝が本来の役割を果たせなくなります。タイヤを定期的にチェックして、空気圧や溝の状態を確認しましょう。
大事故につながりかねないハイドロプレーニング現象。「スピードを落とす」「水たまりの走行を避ける」「タイヤの状態をチェックする」の3点を意識することが大切です。日々のメンテナンスに気を配るだけでなく、いざというときの対処方法を覚えておくことが大切です。雨天時や水たまりをわたる際には特に気を遣い、ハイドロプレーニング現象を防ぎましょう。
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