セルフチェックで見極めよう!タイヤ交換のタイミングは?

地面に接するタイヤは、日頃の点検や定期的なメンテナンスが重要なパーツのひとつです。適切な時期に交換しなければトラブルにつながったり、車検が通らなかったりする場合もあります。
以下では、タイヤの適切な交換タイミングや、自分で行える簡単な目視チェックの方法をご紹介します。

タイヤ交換の目安となる時期は?

ガソリンスタンドや専門業者に車の点検を依頼した際に、「そろそろタイヤの交換をした方がよいですね」といわれた経験のある方も多いかもしれません。走行によってタイヤの溝がすり減ることでの交換はもちろんですが、たとえ走行距離が0kmであったとしても、タイヤはゴム製であるため、長い年数が経てば硬くなったり、ひび割れてしまったりと、劣化してしまいます。安全性を保つためには、定期的に交換することが重要です。一般的に、タイヤメーカーは使用開始後5年でのプロによる点検、製造後10年での交換を推奨しています。

自分で行う目視チェックのポイント

本来的には「タイヤ交換の適切な時期を知るために点検に出す」ことが望ましいですが、ガソリンを入れる際や車の定期点検の際などに、「ついで」に見てもらうケースがほとんどです。
タイヤの劣化は大きなトラブルを招く可能性が高いことから、適切な時期でのタイヤ交換は安全走行に不可欠です。タイヤの状態はポイントを押さえることで、自分でチェックすることもできます。
自分でできる目視チェックのポイントは、以下の通りです。

・タイヤの使用年数
タイヤの側面には、タイヤの製造時期が4桁で表示されています。例えば「2213」と刻印されていると、2013年の22週目に製造されたということを表しています。つまり、2213の上2桁は製造された週(製造された年の何週目に製造されたのか)を示しており、下2桁は製造された年数を示しています。タイヤの側面を見ることで、そのタイヤがいつ製造されたものなのかをすぐにチェックできます。

・スリップサインの有無
タイヤの製造時期が新しくても、スリップサインが出ているとすぐに交換する必要があります。スリップサインは、タイヤの溝に出てくる交換時期の目安となる目印です。タイヤの溝はもともと8mmほどありますが、摩擦によってどんどん磨り減ってしまい、1.6mmまで磨り減るとスリップサインが現れます。スリップサインはタイヤの溝がタイヤ表面とほぼ同じ高さであることを示すため、いわゆる滑りやすい状態であることを指します。タイヤにスリップサインが見えると、すぐに交換することが必要です。

・タイヤのひび割れ
地面との接触が多い上に、雨風や紫外線にもさらされるタイヤは、使用状況や環境、経過年数によって劣化が進みます。劣化時に特に注意すべきなのが、「タイヤのひび割れ」です。タイヤのひび割れはバーストなどを引き起こす可能性もあるため、タイヤの側面や溝に沿ってひび割れが生じた場合はすぐに取り替える必要があります。

・タイヤの変形やキズ
製造年数が新しく、スリップサインやひび割れがなかったとしても、タイヤが変形していたりキズが付いていたりすると、すぐに取り替える必要があります。表面にキズがなくても、タイヤの一部がミミズ腫れのように膨らんでいると、内部でワイヤーコードが切れているケースが考えられます。また、タイヤに黒い筋状の跡が見られると、不十分な空気圧のまま走行してしまいタイヤが損傷しているケースが考えられるため、この場合もすぐに取り替える必要があります。

日頃からタイヤのチェックを

車を安全に走らせるためには、日頃のタイヤチェックは欠かせません。簡易なチェックであれば、自分で行うことが可能です。タイヤをチェックした上で上記のチェックポイントがひとつでも当てはまれば、必ず取り替えるようにしましょう。

常に地面と接しているために、最も消耗しやすいパーツのひとつであるタイヤ。事故を防ぎ、大切な愛車での安全で快適なカーライフを送るためにも、タイヤチェックは日常的に行うことが大切です。