突然の雨が多くなる夏に。済ませておきたいカーメンテナンス

夏になると多くなる突然の雨。雨は、車にとっても運転者にとってもあまりうれしいものではありません。雨天時の運転のしづらさや濡れた路面での事故など、思わぬトラブルを招くこともあります。また、雨によるボディの汚れや、湿気によるエアコンの臭気なども気になる点です。今回は、夏の雨に備えて行いたいカーメンテナンスについてご紹介します。

夏の雨に備えて行いたいメンテナンス①:タイヤの点検と交換、空気圧の調整

雨で濡れた路面を走行しているとよく起きるのが、タイヤの横滑りやふらつきです。また、制動距離も長くなるため、普段の感覚で停止できず、前の車に追突したり思わぬ事故につながったりすることが考えられます。これらはいずれも、タイヤと路面の間に水が入り込むことで車が水の上を滑るようになり、ハンドルやブレーキが利きにくくなっている状態により引き起こされます。これは「ハイドロプレーニング現象」といい、大きな事故につながる可能性があり大変危険です。

予防策としては、タイヤの点検があげられます。タイヤの溝がすり減っているとハイドロプレーニング現象が起きやすくなるので、摩耗具合をチェックし、溝が1.6mm以下に減っていたら交換しましょう。また、タイヤの空気圧が不足していても同様にハイドロプレーニング現象につながるので、空気圧を規定値に調整することも大切です。

夏の雨に備えて行いたいメンテナンス②:ウィンドウコーティングの塗布

運転中、突然の雨に遭遇した際、雨で視界が遮られ前が見えづらくなり、大きな事故につながるケースも考えられます。そのような時は、前もってフロントガラスにウォンドウコーティングを塗布しておくことをおすすめします。ウィンドウコーティングを塗布することで、フロントガラスの表面の凹凸がなくなり平滑化されますので、フロントガラスに降り注ぐ雨滴がつぶれてとどまることなくコロコロの水玉となり、走行中の風圧で雨が吹き飛ばされ、スッキリとした視界が確保されます。ウィンドウコーティング剤はカー用品やホームセンターなどで購入でき、セルフでも簡単にできますので、夏の突然の雨に備えて、ぜひ施工してみてください。

夏の雨に備えて行いたいメンテナンス③:カーエアコンの掃除

カーエアコンをつけたとき、生乾きの洗濯物のようなイヤな臭いがする場合があります。この原因は、エアコン内のカビや雑菌です。湿気の多い夏にはカビや雑菌が繁殖しやすくなるため、特に臭いが気になります。
この臭いを防ぐために、夏の前に一度はカーエアコンの掃除をすることが大切です。自分で行うことも可能ですが、内部まで徹底して掃除をしたいのであればプロに任せる選択肢もあります。

夏の雨に備えて行いたいメンテナンス④:ボディのガラス系コーティング

雨が降った後、水滴をそのままにしているとボディに雨ジミやウォータースポットができ、塗装を傷める原因になってしまいます。雨が上がったらすぐに車を乾いた布で拭いて水滴を取るのが望ましいですが、時間の都合もあり難しい場合がほとんどです。
そこでおすすめなのが、ガラス系コーティングです。ガラス系コーティングを施工しておくと、ボディの表面にガラスと同じ組成を持つ硬い被膜が形成された状態になるため、ボディに落ちた雨が瞬時に弾かれます。そのため、水滴がボディに残りにくくなり、雨ジミやウォータースポットの発生が激減します。また、ガラス系コーティングは、砂やほこりなどの汚れからもボディを守ってくれます。この夏、車で海や山にお出かけする予定があるという方にもおすすめです。

夏の突然の雨に備えてきちんとメンテナンスをして、安全で快適な夏のカーライフを楽しみましょう。