運転前の習慣に。運転席に座って行える車の日常点検

車のトラブルは、いつ発生するか分かりません。トラブルの中には、大きな事故につながるものもあります。大きな事故を未然に防ぐには、日頃から車の点検を行い、安全運転に備えることが大切です。以下では、運転席に座ったまま行える日常点検の方法についてご紹介します。

エンジンのかかり具合

運転席に座ってまずチェックするのは、「エンジン」です。

エンジンは、車の心臓部にあたります。エンジンの始動が悪かったり異音がしたりする場合は、エンジンが壊れている可能性があります。そのため、エンジンの始動具合や異音の有無などは、運転前にチェックすることが大切です。

ブレーキペダルの踏みしろ

エンジンの調子と同じくらい重要なのが、「ブレーキ」です。ブレーキの利きが悪ければ、大きな事故につながりかねません。エンジンを始動させた状態でブレーキペダルを強く踏み込み、踏みごたえや床板とのすき間など、踏みしろをしっかりとチェックしましょう。ブレーキペダルと床板のすき間が少なかったり、踏みごたえが柔らかかったり、踏み続けた際にブレーキペダルがさらに入り込んでしまった場合は、空気混入やブレーキ液の漏れによる利き不良が考えられるため注意が必要です。

パーキングブレーキレバーの引きしろ(踏みしろ)

運転前の日常点検では、「パーキングブレーキレバー」のチェックも大切です。

パーキングブレーキレバーには、主に「レバータイプ」と「足踏みタイプ」の2種類があります。それぞれのチェック方法は、以下の通りです。

 

・レバータイプ

レバーを戻した状態から、ゆっくりとレバーを引き上げます。引き上げた際に「カチカチカチ」という音がするかどうか、しっかりとロックされているかどうかをチェックしましょう。

 

・足踏みタイプ

ブレーキレバーを戻した状態から、ゆっくりとブレーキレバーを踏み込みます。こちらもレバータイプと同様、「カチカチカチ」という音の有無やロックの有無をしっかりとチェックしましょう。

ランプの点灯・点滅

エンジンやブレーキの点検が終われば、続いてランプの点灯や点滅のチェックをしましょう。ヘッドランプやストップランプ、ウインカーランプなどは正常に点灯、点滅しているかどうか、明るさは不足していないかどうかをしっかりとチェックすることが大切です。

ワイパーの利き

雨天時やフロントガラスに汚れが付着した際などに役立つのが、「ワイパー」です。

ワイパーの拭き取り状態が正常でなければ、悪天候時に大きなトラブルにつながってしまう場合もあります。そのため、ワイパーの動きや払拭状態もしっかりとチェックすることが大切です。ワイパーを動かし、低速モードや高速モードの動きに異常はないか、払拭状態は正常であるかどうかをしっかりとチェックしましょう。

ウインドウォッシャー液の噴射具合

フロントガラスに付着した汚れを拭き取るには、ワイパーとともに「ウインドウォッシャー液」も必要です。ウインドウォッシャー液の噴射具合が正常であるかどうかも、ワイパーとあわせてしっかりとチェックする必要があります。

 

上述のチェック項目はすべて、運転席に座った状態でチェックできます。運転前の点検を習慣化させ、大切な愛車を、そして運転者や同乗者の安全を守りましょう。