運転中に豪雨に遭遇したときの安全な対処法は?

秋は、雨の多い季節だといわれています。そのため、運転中に豪雨に遭遇する可能性も高く、安全な対処法が求められます。安全に対処しなければ、事故につながってしまう可能性も……。

そこで今回は、運転中に豪雨に遭遇した場合の安全な対処法についてご紹介します。

■ライトを点けてスピードを落とす

当たり前のことではありますが、運転中に豪雨に遭遇した場合は、まず、ライトを点けてスピードを落としましょう。路面は滑りやすくなっているため、追突を防ぐためにも車間距離を十分取る必要があります。

豪雨は視界を悪くするため対向車に気づきにくく、車間距離も取りにくくなります。それらを防ぐためにも、ライト点灯は必須です。また、車はエンジンに水が入ると走行不能となってしまいます。走行スピードが速ければ巻き上げる水量も増え、エンジンに水が入りやすくなり、走行不能を引き起こしてしまいます。そのため、スピードを落として走行する必要があるのです。

■安全な場所へ移動する

豪雨で走行が難しいような場合は、安全な場所に一旦避難するようにしましょう。安全な場所とは、山崩れやがけ崩れ、冠水などの心配のない場所を指します。街なかの場合は、ショッピングモールなどに併設されている立体駐車場の高い階層などが当てはまります。高速道路の場合は、最寄りのサービスエリアやパーキングエリアがおすすめです。ゲリラ豪雨に遭遇してもなお走行し続けるのは危険なので、最寄りの安全な場所に移動し、小雨になるまで待機するのが賢明です。ゲリラ豪雨の場合、1時間ほどで状況が良くなることも多いため、焦らずに小雨になるまで待機しましょう。

■地下駐車場や高架下、立体交差点のアンダーパスは避ける

周囲よりも低いところは、水没や冠水の危険性が非常に高い場所となります。そのため、周囲よりも低いとされる「地下駐車場」や「高架下」、「立体交差点のアンダーパス」などにいる場合は、直ちにその場所から離れ、そういった場所にはできるだけ立ち入らないようにすることが大切です。他にも、氾濫する可能性のある河川付近には絶対に近づかないようにしましょう。

車はラジエーターファンに水が侵入してしまうとエンジンがストップしてしまうため、基本的には動かなくなってしまいます。また、冠水した道路は車線や段差、排水溝などが見えにくくなってしまうことから、脱輪や乗り上げ、横転など事故の原因にもなりかねません。このように、さまざまなリスクを秘めている冠水道路は十分注意する必要があるため、冠水する可能性の高い場所はできるだけ避けるべきであるといえます。

■安全なのは、車の中

豪雨には、「雷」がつきものです。落雷の可能性が高い豪雨時の避難場所としては、「車の中」が最も安全だといわれています。その理由は、車体やタイヤによって電流から体が守られるためです。万が一車に雷が落ちてしまっても、電流は車体やタイヤを通って地面に流れていきます。そのため、車の中にいれば被害を受けることはありません。

豪雨に遭遇した場合は、以上のことに注意して安全に対処するよう心がけることが大切です。