車のボディがザラザラする……その原因は、塗装面に突き刺さった鉄粉かもしれません。鉄粉とは、空気中に舞っている鉄の粉のこと。ボディに付着した鉄粉は、通常の洗車では落とすことができません。
そこで今回は、車のボディについた鉄粉の除去方法や予防策をご紹介します。
鉄粉の正体は?鉄粉が車に付着するのはなぜ?
鉄粉は、電車の車輪と線路がこすれる際や、金属加工工場の排煙、製鉄工場の資材、車のブレーキパッドやディスクローターの摩耗粉などから発生します。これらが空気中に含まれて飛散することで、車のボディに付着してしまうのです。
鉄粉がボディに付着すると、せっかく洗車しても艶が出なかったり、ワックスなどをかけても拭き取りが重くなったりといった症状が出てしまいます。また、洗車で落とすことはできませんし、無理にこすり落とそうとすると、かえって塗装を傷めてしまう恐れがあります。鉄粉の除去には、適切な方法が必要となります。
ついてしまった鉄粉の除去方法
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鉄粉を除去するには、粘土タイプの鉄粉クリーナーを使用します。粘土タイプになっていることで、塗装面に突き刺さった鉄粉を無理なく引き抜いてクリーナーの中に取り込むことができるため、鉄粉を引きずってボディをキズつける心配がありません。使い方はシャンプーなどでの洗車後、クリーナーを手のひらにフィットするように平たく伸ばし、水をかけながら表面をすべらせるように除去していきます。クリーニング面が鉄粉で黒ずんできたら鉄粉が取れている証拠。黒ずんだ面をそのまま使い続けると除去した鉄粉でボディを傷つけてしまうため、その面を中に折り込むように練り込み、きれいな面で除去作業を進めましょう。クリーナー面があまり汚れてこなくなれば完了。しっかりとボディに付着した鉄粉を取り除くとボディはツルツル・すべすべになり、艶がアップし、ワックスなどの拭き取り作業もらくになり、仕上がりレベルが上がります。
鉄粉を付着しにくくするための予防対策
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鉄粉から愛車のボディを守るために有効なのは、ガラス系コーティングです。ガラス系コーティングを施工しておくと鉄粉が完全につかなくなるというわけではありませんが、鉄粉の定着はガラス系コーティングを施工していない状態と比べてはるかに少なくなります。なお、ガラス系コーティングを施工した後、経年とともにボディのザラツキが気になり、鉄粉を除去する場合は、コーティング施工車専用の粘土タイプのクリーナーを使うようにしましょう。製品によっては、クリーナー成分がガラスコーティングの撥水性能を劣化させたりする恐れがあります。
いかがでしたか。鉄粉除去は、愛車を美しい状態に保つために必要不可欠。あわせて、プロ施工でのガラス系コーティングで事前に鉄粉を防ぐ対策も検討しましょう。
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