凍ったフロントガラスに熱湯はダメ!フロントガラスが割れてしまう可能性がある!

冬の寒い季節。車のフロントガラスが凍結していてすぐに発進させられないことがあります。凍結を溶かすにはお湯をかけるのが一般的ですが、熱湯をかけると思わぬ事態を招くことがあります。そこで今回は、フロントガラスの凍結を正しく取り除く方法についてご紹介します。

フロントガラスが凍っていると……

フロントガラスが凍っていると、視界不良のため車をすぐに発進させることができません。車を発進させるためにはフロントガラスの凍りつきを取り除き、視界をクリアにする必要があります。そんなフロントガラスの凍結は、朝の出勤前などは特にすばやく取り除きたいもの。そんなときは、温かいお湯をかけて凍結を溶かすのが一般的です。お湯をかけるとみるみる凍結が溶けていき、フロントガラスの凍りつきを簡単に取り除くことができます。中には、よりすばやく凍結を溶かせるよう100℃近い熱湯をかけるという方もいるかもしれません。しかし、フロントガラスに熱湯をかけるのは厳禁です。

熱すぎる熱湯がNGな理由とは?

フロントガラスの凍結を取り除くのに熱湯がNGなのは、フロントガラスが割れてしまう可能性があるためです。フロントガラスに沸騰した熱湯をそのままかけてしまうと、熱膨張によってガラスが割れてしまう危険性があります。特にフロントガラスに小さいキズや亀裂があると、その小さなキズが熱膨張によってガラス全体に広がってしまう場合があるため注意が必要です。

「ぬるま湯であれば大丈夫」と考える方がいるかもしれません。通常であれば、特に問題はありませんが、-10℃以下になるような極寒地の場合は、ぬるま湯をかけるとすぐに凍りついてしまうため注意が必要です。極寒地にお住まいの場合は、熱湯はもちろん、ぬるま湯もかけないようにしましょう。

お湯で解氷する際の注意点

お湯を使ってフロントガラスの凍りつきを溶かす場合は、熱湯は厳禁です(極寒地の場合は、ぬるま湯も厳禁です)。熱湯ではなく、40℃以下のお湯をかけるようにしましょう。また、出発の10分程度前にエンジンをかけ、エアコンの吹き出し口を「デフロスター」にしてファンを「強」にしておき、暖気運転しておくことが望ましいです。
フロントガラスの凍結を正しい方法で溶かす場合、お湯を沸かす時間や熱湯を冷ます時間、またはお湯をかけて解凍する時間、暖気運転する時間など、通常の朝の支度よりも余計に時間がかかってしまいます。凍結が考えられる寒い季節は、焦って間違った行動を取らないためにも余裕を持って起床し、凍結の解凍に備えることが大切です。また、車用の解氷剤を使用して溶かしたり、雪や霜がつきにくくなる凍結防止シートを活用したりすることも有効ですので、これからの季節に備えるようにしましょう。