チャイルドシートは何歳まで着用？

シートベルトは、交通事故による致死率を大幅に下げる役割を果たします。そのため、シートベルトの着用は法律で義務付けられています。なお、シートベルトを身体の小さな子どもに用いた場合、急ブレーキや衝突時に危険が伴ってしまうこともあります。そこで必要となるのが、チャイルドシートです。

チャイルドシートの必要性と効果

チャイルドシートは子ども専用の装着シートで、主に後部座席に装着して使用します。

一般的な大人用のシートベルトでは幼児の小さな身体を座席に固定するのが困難なため、急ブレーキや万が一の衝突などがあった場合に子どもの身体がシートから放り出されてしまう危険性があります。また、ブレーキや衝突がなくともベルトが子どもの首にかかることがあるため、目を離したときに大きな事故につながる恐れもあります。

チャイルドシートであれば、子どもの身体にフィットするようシートベルトが備え付けられているため、子どもの身体を座席にしっかりと固定することが可能です。また、ベルトが首にかかることもありません。

子どもの身体を座席に固定できれば、急ブレーキや万が一の衝突があった場合でも子どもの身体が前方のシートや左右のドアにぶつかるのを防ぐことができます。

国土交通省自動車交通局によると、チャイルドシートを正しく着用しなかった場合は正しく着用した場合と比べて3.7倍も死亡致死率が高まるとされています。この結果からも、チャイルドシートがいかに子どもの身体を守るために重要であるかがわかります。

何歳まで着用する？

チャイルドシートの着用は、6歳未満の子どもを対象に法律で義務付けられています。そのため、子どもを車に乗せる際には6歳になるまでチャイルドシートを着用する必要があります。なお、6歳を超えてもチャイルドシートを着用することが望ましい場合もあります。それが、子どもの身長が一定の水準に達していない場合です。

一般的なシートベルトは、身長が140cmに達している方を対象に設計されています。そのため、身長が140cmを下回っている場合には本来の効果や役割を期待することができません。こうした理由から、子どもの年齢が6歳を過ぎていても身長が140cmに達していない場合には、安全を守ることを考えてチャイルドシートを着用することが勧められます。

違反した場合の罰則

6歳未満児へのチャイルドシートの着用は道路交通法によって義務付けられているため、6歳未満の子どもを車に乗せる際にチャイルドシートを使用していなければ、法律で罰せられることになります。

違反した場合には、免許点数1点が罰則となります。なお、反則金は課せられません。

大切な愛車でカーライフを満喫するために大切なのは、ボディの清掃・ケアや、タイヤ・ブレーキといった各パーツのメンテナンスだけではありません。ドライバーである自分や同乗者である家族の安全を守ることも、充実したカーライフを送るためには大切です。小さな子どもを乗せる場合には、必ずチャイルドシートを着用しましょう。