鉄粉除去剤を正しく使わなかった時のデメリットは?鉄粉がつきにくくする対策も解説

車に鉄粉が付着すると塗装の艶や光沢がなくなり何となく見た目が悪くなり、放置すると最悪塗装にダメージを与えるリスクも想定されます。鉄粉の除去には、専用の除去剤が効果的であるものの、正しく使わなかった時のデメリットについて把握されていない方もいるでしょう。今回は、鉄粉除去剤を使用するデメリットや鉄粉をつきにくくする対策をみていきます。

鉄粉が車に与える影響や鉄粉除去剤の種類とは

車を洗っている画像

ここでは、鉄粉が車に与える影響や鉄粉除去剤の種類をみていきましょう。

①鉄粉が車に与える影響

鉄粉が車についたまま放置すると、以下のような問題が発生します。

・見た目の悪化:鉄粉がついた部分が目立ち、車の外観が損なわれる
・酸化の進行:鉄粉が酸化すると、塗装内部や母材の鋼板にサビが発生する
・塗装の劣化:サビが広がると、塗装が剥がれる原因となり劣化につながる

そのため、早期に鉄粉を取り除くことで、塗装の保護と劣化防止が可能です。

②鉄粉除去剤の種類

鉄粉除去剤は、車のボディやホイールについた鉄粉を取り除くために使用されており、以下のような代表的な種類があります。

ねんどタイプ:形を自在に変えられるねんどタイプ。隅々までしっかり除去でき、折り込んでキレイな面を使用することで繰り返し使用可能。柔軟性があり、手の届きにくい部分にも対応できる

スプレータイプ:スプレー後、少し時間をおいて水で流すだけで鉄粉を除去。簡単に広範囲を処理でき、手軽に使用可能。広い面積に適している

クロスタイプ:水をかけながら拭き取るだけで鉄粉を除去。キズがつきにくく、水洗いで繰り返し使用できる。使い勝手が良く、長期間使用可能

除去液タイプ:鉄粉に反応して色が変わる液体タイプ。目視で効果を確認でき、高い除去力が特長。洗車用クロスに含ませて使用

鉄粉除去剤のデメリット

鉄粉除去剤を使用する際のデメリットをみていきましょう。

①適切な手順で使用しないと塗装を傷める

鉄粉除去剤を誤った方法で使用すると、塗装を傷める原因となります。そのため、製品に記載された指示に沿って、適切な手順で使用しましょう。車の劣化を防ぐためにも、手順の確認が重要です。

②使用時は汚れた面は使えない

鉄粉除去剤は、人体に影響を及ぼす可能性があるため、以下のような対策を行いましょう。

・目に入らないよう注意:万が一、目に入った場合は、すぐに水で十分に洗い流す
・肌に触れないようにする:肌に触れた場合もすぐに水で洗い流す

汚れた面を使い続けると、鉄粉除去剤が付着した部分にキズがつく原因となるため、繰り返しの使用は避けましょう。

車に鉄粉がつきにくくするための対策

車をコーティングしている画像

ここでは、車に鉄粉がつきにくくするための対策をみていきましょう。

①定期的な洗車やボディカバーの使用

定期的な洗車やボディカバーの使用によって、塗装面に刺さる鉄粉の数を減らせます。しかし、完全に防ぐことはできません。そのため、定期的にメンテナンスを行い鉄粉の付着による車へのダメージを防ぐことが大切です。

②プロにコーティング施工を依頼する

被膜強度の高いガラス系コーティングを施工した場合は、鉄粉が直接塗装面に付着しにくくなり、付着しても洗車したときに鉄粉が落ちやすくなります。また、塗装面のサビの進行を防止する効果も期待可能です。

車を良い状態に保ちやすくしたい方は、プロにコーティング施工の依頼を検討してみましょう。