タイヤクリーナーを使用する際のポイントなどについて解説

タイヤの汚れは蓄積している場合、水洗いだけでは十分に落とせないため、タイヤクリーナーが有効です。しかし、タイヤクリーナーを使用する際のポイントを把握していない方も多いのではないでしょうか。今回は、タイヤクリーナーを使用する際のポイントなどを解説します。

タイヤの手入れを怠った場合の影響

ここでは、タイヤの手入れを怠った場合の影響についてみていきます。

①見た目の印象が悪くなる

タイヤが汚れている場合、全体的な車の見た目の印象がぼやけます。タイヤの黒色がぼやけている場合、車が古臭く見えてしまい見た目の印象の悪化につながるといえるでしょう。

②トラブルのリスクが高まる

汚れたタイヤを定期的に洗車等でケアすることで、タイヤの溝の状態やパンクにつながる釘踏みなどに気づきやすくなるメリットがあります。事故などのトラブルを招く原因となるため、定期的に手入れを行い汚れを落とすようにしましょう。

タイヤクリーナーを使用する際のポイント

タイヤクリーナーの画像

ここでは、タイヤクリーナーを使用する際のポイントを解説します。

①軽い汚れは洗車を行う

表面に汚れがついているくらいの状態でしたら、水洗いやカーシャンプーを使用した洗車で表面の汚れを洗い落とすことで十分タイヤはキレイになります。ただし、洗浄力の強いカーシャンプーを使用するとタイヤに悪影響を及ぼすことがありますので注意が必要です。

②油性と水性の違いを把握しておく

タイヤクリーナーは、大きく分けて油性と水性の2種類です。油性はシリコーンを石油系溶剤の中に入れて溶かしたもので、構成されています。深いツヤや光沢を出せることに加え、水に強く、汚れを強くハジく効果があります。しかし、タイヤ自体は化学薬品に強くないため、場合によっては劣化につながってしまう可能性があることは知っておくようにしましょう。

また、水性はシリコーンを水中で乳化分散させたものでできています。使用することでシリコーンの膜がタイヤ表面を覆うため汚れや劣化の防止につながります。
しかし、水に弱いため、油性ワックスに比べると効果は長持ちしません。それぞれの特長が異なるため、把握したうえで、使用することが重要です。

➂タイヤクリーナーを使う頻度

タイヤクリーナーを使う頻度はとしては水性が月1回程度、油性は2~3カ月に1回程度の頻度を目安に使用しましょう。

タイヤ保管時はタイヤクリーナーを落としておく

ここでは、タイヤの履き替えなどでタイヤを保管する際、タイヤに付着したタイヤクリーナーを落とす必要がある理由をみていきます。劣化を防ぐためにも保管前には忘れずにクリーナーを落としましょう。

①タイヤクリーナーが付着していると劣化が進行する場合がある

保管するタイヤにタイヤクリーナーが残っている場合は、油性汚れや化学物質などの要因で劣化が進行する可能性があります。ゴムの硬化が進み、半年間程度の保管でも使用できない状態になる可能性があることは知っておきましょう。

タイヤクリーナーを落とす際は、水ですすいだうえで、中性洗剤を使用すると効果的です。成分を洗い流した後は、水分を拭き取り乾燥させることも意識しましょう。

②コストが増加する

夏タイヤから冬タイヤへの交換、冬タイヤから夏タイヤへの交換を行うなど、それぞれの保管期間は数カ月程度になります。タイヤクリーナーが付着した状態での保管は、新品タイヤへの交換頻度を早め、結果としてタイヤにかかるコストの増加につながります。

劣化やコスト増加を防ぐためにも、タイヤクリーナーを落としてから保管しましょう。