車の運転に適していない靴は?ドライビングシューズの選び方も解説

車を運転する際に、靴の種類を気にしていない方は多いのではないでしょうか。しかし、サンダルなどは運転に適しておらず、交通違反や事故などのトラブルの要因にもなります。そこで、今回は、車の運転に適していない靴やドライビングシューズの選び方をみていきましょう。

車の運転に適していない靴

女性の靴の画像

ここでは、車の運転に適していない靴をみていきましょう。とくにどんなリスクにつながりやすいのかを把握することが重要です。

①サンダル

サンダルは、かかとが十分に覆われていないため、運転中に脱げる可能性があります。たとえば、脱げたサンダルがブレーキの下に挟まったり、ペダル操作で滑ったりするといった事故につながるリスクがあるといえるでしょう。

②かかとの高いヒールの靴

ヒール部分がフロアカーペットに引っ掛かってしまった場合、ブレーキペダルを十分に踏み込めなくなる可能性があります。また、靴が脱げてペダルの奥に挟まる危険もあります。実際に、アクセルを踏み込んだ際にヒールが引っ掛かり、ペダルが戻らなくなったという事故も報告されているため、注意が必要です。

③重いブーツ

重量のあるブールはソールが固く、ペダルの誤操作につながるリスクがあります。また、重量があるため疲労が蓄積しやすく、ペダルの操作感が薄くなるため、運転には適していないといえるでしょう。

運転に適したドライビングシューズの選び方

靴の画像

運転に適したドライビングシューズの選び方をみていきましょう。

①タイプ

ドライビングシューズの主なタイプは、次のとおりです。用途や服装に合わせたうえで、選びましょう。

タイプ 主な特徴 メリット 注意点・使用上の留意点
スニーカータイプ カジュアルなデザインで普段履きしやすい 普段着にも合わせやすく、デザインが豊富 ソールが厚めで、長時間の運転には不向き
革靴・ローファータイプ スーツなどフォーマルな服装に合う ペダル操作がしやすく、見た目も上品 紐がないものが多く、サイズ選びが重要
レーシングシューズタイプ 高いフィット感と優れた耐久性 操作性が高く、長期間使用できる ソールが薄く、普段使いには向かないため運転専用が望ましい

 

②サイズやソール

かかとが脱げやすかったり、窮屈だったりすると運転に影響が出るため、自分の足に合うサイズの靴を選ぶことが重要です。また、ソールに関しては、運転時の操作がしやすいように、滑りにくく、グリップ力がある製品を選びましょう。

③歩きやすさや通気性

普段履きする場合は、歩きやすさも考慮する必要があります。また、快適性やペダルの操作性に影響するため、通気性も考慮しましょう。さらに、靴に雑菌が繁殖すると足の臭いの原因となってしまいます。そのため、靴の内部を清潔に保ちやすい抗菌加工がされた商品を選ぶことが大切です。

運転に適さない靴を履くリスク

ここでは、運転に適さない靴を履くリスクについてみていきましょう。

①安全運転義務違反が適用されるケース

運転に適さない靴は、安全運転義務違反が適用されるケースがあります。違反点数が2点加算され、車種によって次のような反則金が科される点には注意が必要です。

車種 反則金
小型特殊車・原付 6,000円
二輪車 7,000円
普通車 9,000円
大型車 12,000円

②公安委員会遵守事項違反が適用されるケース

公安委員会遵守事項違反が適用されるケースも予想されます。安全運転義務違反とは異なり、違反点数はありません。しかし、車種によって次のような反則金が科されます。

車種 反則金
小型特殊車・原付 5,000円
二輪車 6,000円
普通車 6,000円
大型車 7,000円

道路交通法には、運転に適してない靴の種類は明記されていません。仮に、運転に適していないと判断された場合、取り締まりの対象となるケースがあります。

③事故を起こした場合

事故を起こした際に運転に適さない靴を履いていた場合、過失割合が大きくなるリスクがあります。たとえば、靴のせいでペダル操作を誤った場合は、安全運転義務違反と判断される可能性が高いといえます。

賠償額負担も増加する可能性があるため、運転に適した靴を履くようにしましょう。