下回りにサビが発生する原因は?放置した場合の影響や予防方法を解説

車の下回りは、とくにサビが発生しやすい箇所です。放置した場合、パーツの欠損や破損につながります。しかし、どのようにサビを防げば良いか分からない方もいるでしょう。今回は、車の下回りにサビが発生する原因や放置した場合の影響、予防方法についてみていきます。

車の下回りにサビが発生する原因

車の下回りにサビが発生する原因をみていきましょう。

①潮風

塩分は金属サビの原因の一つです。そのため、海の近くに駐車する車や頻繁に海岸沿いを走行する車は、潮風で下回りに塩分が付着するため、内陸部よりもサビが発生するリスクが高まります。

車のボディは表面が塗装面などで保護されているため、塩分が付着してもすぐにサビてしまうことはありません。しかし、下回りは金属部分が剥き出しになっている箇所が多く、塩分の影響を受けやすいので注意が必要です。

②道路に撒かれる凍結防止剤や融雪剤

冬の高速道路では凍結などを防止するため、凍結防止剤や融雪剤が頻繁に使用されます。凍結防止剤や融雪剤には、塩化ナトリウム(塩)が含まれているため、注意が必要です。例えば、凍結防止剤が撒かれた道路を頻繁に走行するだけでも予想以上にサビが進行する可能性があります。

下回りのサビを放置した場合の影響

下回りのサビを放置した場合の影響をみていきましょう。

①トラブルが発生する

下回りは走行に関連するパーツが多く集まっている部分であるため、パーツの欠損や破損につながるリスクがあります。そのため、走行できない状態になるだけでなく、場合によっては交通事故などの重大なトラブルにつながる可能性がある点に注意が必要です。

②車の査定額が下がる

車のサビが軽度(1㎝四方未満と浅く数も少ない)であれば、査定額にそれほど影響はありません。しかし、サビは放置すると広範囲に広がって深く侵食していきます。サビの範囲が広範囲に及んでいる場合、査定額が大幅に下落する可能性があるといえるでしょう。

また、サビが進行することで下回りのパーツに穴が開くなどして、修理が難しい場合は、パーツ自体の交換が必要です。パーツ交換が必要になるような状態であれば、査定額の減額は避けられません。

サビを放置した場合、車の状態が悪くなるだけでなく、売却する際の査定においてもマイナス要素となることは把握しておきましょう。

下回りのサビの予防方法

下回りのサビの予防方法についてみていきましょう。

①自分でできる対策

自分で行えるサビ予防方法としては、洗車が有効です。海辺沿いや雪道などを走行した場合、下回りをできるだけ早く、丁寧に洗うことが大切です。サビの原因となる塩分を素早く洗い流しましょう。

塩分を洗い流す場合は、高圧洗浄機を用意すると便利です。持っていなければ、ホースの水を高圧にして洗車を行いましょう。また、洗車機を使用する場合は、オプションで下回り洗浄を選ぶことをおすすめします。

②プロへ防サビ処理を依頼する

サビを防ぐためには、定期的に防サビ処理を行うのが効果的です。プロへアンダーコートなどの防サビ処理を依頼することで、サビは発生しにくくなります。また、アンダーコートはキズなどからの保護効果も期待できるでしょう。

下回りは車の中でも、サビが発生しやすく、キズがつきやすい箇所であるため、しっかりとしたメンテナンスを実施することで、できる限りサビの発生を防ぐようにしましょう。