疎水コーティングとは?特長について解説

ガラス系コーティングには様々な種類があります。親水・撥水コーティングなどは聞いたことがあっても、疎水コーティングについては聞きなじみのない方もいるでしょう。今回は、疎水コーティングの特長についてふれたうえで、メリットや他のタイプとの違いなどをみていきます。

疎水コーティングの特長

疎水コーティングの特長についてみていきましょう。

①水弾き

疎水コーティングは、水が自然とボディから流れていきやすい被膜をつくるコーティングのことを言います。高い排水性能を付与することで、塗装面をしっかり保護します。疎水性のガラス系ボディコーティングを施工すると、ボディについた水は平らな塊となって流れ落ちていきます。小雨の時は水を弾き、大雨の大量の水は塗装面になじみサーと流れていきます。車体に水が接触した際に、平たい水玉がこぼれ落ちる点も特長です。

②ウォータースポットができにくい

疎水コーティングは水はけが良く、水滴がボディに残留しにくくなるため、シミができにくいといえます。そのため、水アカや汚れ、ウォータースポットなどができにくい点も把握しておきましょう。

疎水コーティングのメリット

疎水コーティングのメリットをみていきます。

①ボディに汚れがつかず落としやすい

セルフクリーニング効果が高いため、車に汚れが残りにくく、砂ボコリなどの汚れがついても水と一緒に流れ落ちます。そのため、汚れがつきにくく、結果として洗車回数を減らすことも可能です。

②拭き上げしやすい

水が車のボディに残りにくいため、拭き上げが楽になるだけでなく、使用するクロスなどを絞る回数を減らせます。そのため、洗車時間の短縮が可能です。拭き上げ時間も短縮されることで、濡れたボディへ日光が当たる時間が短くなることから、水シミができにくいといったメリットもあります。

ただし、撥水コーティングのような、ピンピンの水ハジキ効果はありませんので、コーティングを施工したという実感は少し欠けてしまうかもしれません。

それぞれのコーティングの特長を把握し施工しよう

疎水以外にも親水・撥水などの種類がある点や、それぞれ特長が異なる点を把握したうえで、コーティングを施工する必要があります。

例えば、親水コーティングは水滴が水玉になりにくく、ウォータースポットがよりできにくい点が特長です。また、セルフクリーニング効果が高いため、洗車などのメンテナンスが楽です。

撥水コーティングは車体に付着した水滴を弾くため、コーティングを施工したという実感が得やすく、走行時の風圧によって水滴をハジキ飛ばし、水滴が残るのを軽減し、洗車時の拭き取りも楽に行えます。

それぞれのコーティングの特長を把握したうえで、自分の車に適したものを施工しましょう。