路上での車トラブルのひとつ、オーバーヒート。エンジンが熱くなりすぎることで起きる現象で、エンジンが焼け付いて走行不能になることも。
このようなトラブルを防ぐために重要な役割を果たしているのが、車の冷却水です。そこで今回は、定期的に行いたい冷却水の点検方法をご紹介します。
冷却水って何?
冷却水とは、エンジンルーム内にある半透明のプラスチック容器に入っている液体のこと。キャップの天面に「冷却水」や「COOL TANK」と書いてあるのが目印です。冷却水には、エンジンを冷やしたり、エンジンのサビや凍結を防いだりする役割があります。
冷却水が足りなくなるとどうなるの?
冷却水は、エンジンを正常に動かすために重要な役割を担っていますが、時間とともに蒸発して減っていきます。また、ラジエーターキャップやウォーターポンプの劣化によって冷却水漏れが起きることもあります。このような状態にあると、オーバーヒートなどのエンジントラブルを引き起こしてしまうかもしれません。車がオーバーヒート気味になると、オイルが焼けるような臭いがしたり、エンジンから「キイキイ」という異音が聞こえるようになります。このような状態をそのままにしていると、やがてアクセルを踏んでも動かなくなってしまいます。最悪の場合、エンジン本体が焼け付いて壊れてしまうなどの大きなダメージを負うことに。
冷却水の定期点検方法
オーバーヒートを始めとするエンジントラブルを防ぐためには、冷却水のチェックや補充・交換といった定期点検が大事。次の方法で点検しましょう。
1.まずは、点検前に冷却水の温度が十分に下がっているかの確認を。
運転席の前方にあるメーターパネルの、「C(cold)~H(hot)」と書かれたメモリが水温計です。「C」のほうに針が振れていれば、冷却水の温度は十分に下がっていますので、さっそく点検を行っていきましょう。
2.次に、ボンネットを開けて、エンジンルーム内にある冷却水の入った容器をチェックします。容器の側面を見ると、「Full」「Low」という2本のラインが記されているはずです。冷却水の液面がこの2本のラインの間にあれば問題ありません。Lowラインよりも下回っている場合は、補充を行いましょう。
3.もう一点確認するのは、冷却水の色です。冷却水はほとんどの場合、赤や緑といった鮮やかな色をしています。この色が当初の色よりも明らかに変わっているという場合は、補充または交換を。
この3ステップで冷却水のチェックは完了です。
補充をする場合には、補充用冷却水または指定濃度に薄めた冷却水を使います。いずれもカー専門店で購入可能です。エンジン部分に液がかからないよう、十分注意して行いましょう。
冷却水の交換頻度は、一般的には約2年に一度といわれています。しかし、車の使用状況や環境要因などによっては、もっと早いスパンでの交換が必要になることも。冷却水の不足や劣化による重大なトラブルや事故を防ぐためには、定期的なセルフチェックが必要です。なお、セルフチェックや自分での補充作業に不安がある方は、カー専門店やガソリンスタンドなどで点検してもらうといいでしょう。
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