塗装とコーティングとの違いとは?劣化した際の対応について解説

塗装とコーティングは、どちらも外部の汚れや劣化から車を保護する役割があります。しかし、塗装とコーティングの特長や違いを把握していないという方もいるのではないでしょうか。今回は、塗装とコーティングとの違いや劣化した際の対応についてみていきましょう。

塗装とコーティングとの違い

ここでは、塗装とコーティングとの違いをみていきます。適切なメンテナンスを実施するためにも違いを把握しておきましょう。

①塗装

塗装は、車の金属部分の劣化を抑えるために行う工程です。塗装によって、サビの予防が可能となることに加え、さまざまな色に着色できるなどカラーリングや高級感を出す役割もあります。

基本的に車の塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3層になっているケースが多い点も知っておきましょう。また、キズから塗装を保護し、車体のツヤを引き出すために、上塗りの上から透明のクリア塗装が施工されます。

②コーティング

コーティングは車の塗装表面に被膜を形成し、ボディを保護するものです。汚れやキズから車を保護できる効果や紫外線による塗装劣化を防ぐ効果もあります。たとえば、洗車をスムーズに行いたいといった場合や車の外観をできるかぎりキレイに保ちたいといった場合に役立つでしょう。

塗装の劣化とコーティングの必要性

塗装が劣化した画像

ここでは、塗装の劣化とコーティングの必要性についてみていきましょう。

①塗装は時間経過で徐々に劣化する

塗装は、時間の経過とともに徐々に劣化します。たとえば、日光の紫外線を受けるだけでも色褪せが起こるため、定期的なメンテナンスが必要です。また、紫外線だけでなく、雨や砂といった汚れでも劣化が進行することは把握しておきましょう。

②コーティングの必要性

塗装の劣化を防ぎたい場合に有効な手段がコーティングの施工です。たとえば、ガラス系コーティングの施工であれば、非常に硬い被膜が形成され、塗装を守るとともに車に光沢が出ます。また、汚れがつきにくく、ついた汚れも洗車で簡単に落としやすくなることも特長です。

劣化した際の対応について

ここでは、劣化した際の対応をみていきます。塗装もコーティングもさまざまな要因で劣化するため、対応について把握しておきましょう。

①劣化した際の対応

劣化した場合、塗装は再塗装、コーティングは再施工が必要です。塗装の再塗装を行えば、劣化した色合いを新車当時に戻せるだけでなく、車の保護機能も維持できます。また、再塗装では、自分の好みの色に塗り直すことも可能です。

一方で、コーティングの再施工には、コーティングの剥離が必要になるケースもあります。被膜の強度が高いコーティングに関しては、ポリッシャーを使用した作業が必要となるため、自分で剥離すると車の塗装をキズつけるリスクがあります。

②再塗装・再施工はプロへ依頼

再塗装・再施工はどちらもプロへ依頼しましょう。再塗装・再施工は、それぞれさまざまな工程を適切に行う必要があります。とくに失敗したくない方や効果を十分に発揮させたい方であれば、プロへ依頼することをおすすめします。

ただし、再塗装・再施工を行ったとしても、メンテナンスを怠れば車の塗装・コーティングの状態を良好に保つことはできません。汚れが固着する前に落としたり、定期的に洗車したりするといったメンテナンスを行い、車をキレイな状態に保ちましょう。