車の塗装を劣化させる原因とは?劣化した場合の対処方法などを解説

車の塗装はさまざまな要因で劣化し、進行すれば、色褪せや塗装が剥げるなど見た目の悪化を招きます。しかし、対策がよくわからないという方もいるでしょう。今回は、車の塗装を劣化させる原因、劣化した場合の対処方法、予防方法などについて解説します。

車の塗装を劣化させる原因とは

ここでは、車の塗装を劣化させる原因をみていきましょう。

①紫外線や水分

紫外線は、下地やカラーの上にあるクリア層を劣化させます。そのため、塗料成分である樹脂がダメージを受け、チョーキング現象(塗料の分子結合が破壊されることで白い粉になって色褪せる現象)が起き、ボディが白く変色してしまう点は知っておきましょう。

また、水分に関しては、次の2点に注意が必要です。

・雨には大気中の汚れが含まれているため、放置すると水アカが残る
・洗車後の拭き残しもシミの原因となり、塗装の内部までシミが進行すると塗装にダメージを与える

そのため、水分に関しては拭き取りを徹底することが重要です。

②花粉や樹液・虫の死骸

花粉が車についた状態で濡れた場合、白や黄色のシミとなります。放置すればクリア層や塗装面まで浸食するため、ボディへの付着を確認した場合は、早めに洗車を行うことが重要です。
また、樹液や虫の死骸は酸性度が高いため、ボディにこびりつくとシミになり、塗装にダメージを与えます。仮に、樹液や虫の死骸の付着を確認した場合は、洗車やクリーナーの使用で早々に処置しましょう。

③ダメージや海の塩分

車をぶつける、擦るといった物理的なダメージも塗装を劣化させる要因です。また、海水や潮風に含まれている塩分は塗装の劣化を招くことに加え、金属パーツの劣化を招きます。

車の塗装が劣化した場合の対処方法

ここでは、車の塗装が劣化した場合の対処方法をみていきましょう。

①局所的な劣化

局所的な劣化や損傷がある場合は、劣化している箇所のパネル、キズの箇所のみの塗装を行います。プロに依頼すれば、周りの色と違和感がないように再塗装を行ってくれます。全塗装と比較すると、コストが安価である点がメリットです。

②全体の劣化

塗装の劣化が車全体である場合には、材料や作業工程が多くなるため高額な費用が必要です。そのため、車を長期的に使用するかどうかを考慮しながら全塗装を検討しましょう。

③凹みやキズが深い場合

凹みやキズが深い場合、鈑金塗装の施工で修正可能です。しかし、全体的にキズがある、凹み箇所が多くある場合、パーツ交換や高額の費用が必要となる点は把握しておきましょう。

劣化の予防方法

車にコーティングをしている画像

ここでは、劣化の予防方法をみていきましょう。

①ガラス系コーティングを施工する

塗装はさまざまな要因で劣化します。しかし、プロにガラス系コーティングを施工してもらえば、硬い被膜が形成されるため、紫外線やキズによる劣化から保護できます。また、車に光沢が出て、汚れがつきにくく、汚れがついても落としやすくなるため、洗車を効率的に行うことが可能です。

②洗車を行う

洗車を定期的に行い、汚れを洗い流しましょう。汚れが蓄積しづらくなり、塗装が劣化しにくくなります。気温が高い日に洗車を行う場合は、水分が乾燥してシミになりやすいため、素早く拭き取ることが重要です。

③車体カバー

車体カバーをかければ、駐車環境が整っていない場合でも、紫外線や雨風の汚れによる塗装の色褪せを予防できます。カバーとの摩擦による色褪せを防ぐためにも、車のサイズに合ったカバーを使用しましょう。