ガラス系コーティングとポリマーコーティングとの違いについて解説

車をキレイに、且つ、メンテナンスを楽にしたいと思い、プロによるコーティングを施工されている方は多いのではないでしょうか。しかし、ガラス系コーティングとポリマーコーティングの違いについてわからないケースも見受けられます。今回は、ガラス系コーティングとポリマーコーティングとの違いについてみていきます。

ガラス系コーティングのメリット・デメリットとは

車の画像

ここでは、ガラス系コーティングのメリット・デメリットをみていきましょう。

①メリット

ガラス系コーティングは塗装面にガラスの組成に似た非常に硬い被膜が形成されるため、キズや汚れがつきにくく、ツヤ・光沢が出るコーティングです。また、車についた汚れも水で簡単に落としやすくなるため、洗車を効率良く行えるといったメリットがある点も特長です。耐熱性にも優れていることから、炎天下やエンジンの熱のみでコーティング被膜が劣化することはありません。

②デメリット

ガラス系コーティングは、ポリマーコーティングと比較すると3~5倍ほどの費用がかかります。効果は高いものの、施工価格が高額になる傾向です。また、ガラス系コーティングの施工日数は、2~3日程度かかるケースもあるため、施工に時間がかかる点は注意が必要です。

ポリマーコーティングのメリット・デメリットとは

ここでは、ポリマーコーティングのメリット・デメリットをみていきましょう。

①メリット

ポリマーコーティングは安価での施工が可能で、専門店でなくてもカー用品店やガソリンスタンドなど多くの自動車関連のショップでも施工できるため、選択する店舗が多くなります。ガラス系コーティングほど下地処理の時間をかけないため施工時間も数時間程度でありながら、DIYで行うワックスよりも撥水効果やツヤが長続きする点が特長といえるでしょう。

②デメリット

ポリマーコーティングの成分として多くの油脂が含まれているため、熱や紫外線で劣化しやすい点がデメリットのひとつです。また、効果が長持ちしにくく、防汚性や撥水性、耐スクラッチ性などを維持するためには、頻繁にコーティングを施工する必要があります。

ガラス系コーティングとポリマーコーティングとの違い

水をはじいている車の画像

ここでは、ガラス系コーティングとポリマーコーティングとの違いをみていきましょう。

①コーティングの持続性

ガラス系コーティングは長期間塗装面を保護できます。対して、ポリマーコーティングは持続性が低いため、定期的な施工が必要です。そのため、長く効果を維持したいと考える方には、ガラス系コーティングが適しています。

➁光沢の違い

ポリマーコーティングは塗装面に樹脂系の被膜を簡易的に乗せるタイプのコーティングであるため、光沢はそれほど向上しません。対して、ガラス系コーティングは、ガラスの組成に似た被膜を形成するため、車に深い光沢・ツヤを得られます。

③水ハジキ

初期の水ハジキの性能はどちらのコーティングもほとんど変わりません。ただし、ポリマーコーティングは熱によりコーティング被膜が劣化するため、ガラス系コーティングよりも水ハジキが短い期間で低下してしまいます。

施工を検討する場合は、それぞれのコーティングの違いを把握しつつ、どちらが自車に適しているか考慮しましょう。