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「MOTUL AUTECH Z」、殊勲の3位表彰台
 
2007 SUPER GT第2戦 「OKAYAMA GT 300km RACE」
開催日 2007年4月7日(土)〜4月8日(日)
場所 岡山国際サーキット
レース名 2007第2戦「OKAYAMA GT 300km RACE」
距離 3.703km X 82周 参加台数:42台
天候 7日: 曇り(15℃) 8日:曇り(18℃)
観客動員数 35,000名
出場車両
#23  XANAVI NISMO Z(本山哲/R.ライアン) GT500
#22  MOTUL AUTECH Z(M.クルム/松田次生) GT500



4月8日(日)に岡山県美作市の岡山国際サーキット(1周3.703km)でSUPER GT第2戦決勝レースが行われ、予選6位からレースをスタートした「MOTUL AUTECH Z」(#22、ミハエル・クルム/松田次生組)が3位に入賞した。これによって、フェアレディZ GT500は開幕戦に続き、2戦連続表彰台フィニッシュとなった。

【公式予選】
SUPER GT第2戦は、4月7日(土)に岡山県の岡山国際サーキットで公式予選を行ったこの日は朝から曇り空。公式予選1回目がスタートした午前10時25分の時点では、気温12度、路面温度15度であった。今回もニスモの2台は、V型8気筒自然吸気(NA)エンジン搭載の新型フェアレディZ GT500仕様車だ。本山哲/リチャード・ライアン組の「XANAVI NISMO Z」(#23)は、開幕戦の鈴鹿で2位入賞しているためハンディウェイトを30kg積んでいる。一方、ミハエル・クルム/松田次生が駆る「MOTUL AUTECH Z」(#22)はハンディウェイトなし。
公式予選はGT300の専有走行から始まり、20分後にGT500の専有時間となった。例によって、セッション前半は数台が走るのみで、大半のマシンが後半から一気にアタックを仕掛けて行った。この走行時間を通じてともにセットアップを続けていたニスモの2007年Zは、専有時間終了間際にようやくアタック走行を実施。それぞれたった1周のフルアタックでスーパーラップ進出の条件であるトップ10に滑り込んだ。クルムがアタックした#22 Zのベストタイムは、トップと0.91秒差の1分23秒670で7位、本山のベストは同1秒016秒差の1分23秒769で8位であった。

午後に行われた公式予選2回目は、曇りながら気温は15度、路面温度20度で、ともに午前中の予選時よりも上がっていた。この15分間のセッションを通じてニスモの2台は精力的に走り込み、決勝レースに向けたセットアップを進めた。
3時38分から始まったスーパーラップは、天気予報に反してドライコンディションのまま、路面温度も予選タイヤには適度な温度であった。15分間の走行でハンドリングのセットアップも進み、良い流れをもってスーパーラップに臨んだ「XANAVI NISMO Z」(#23)は、本山哲がアタックドライバーとしてスタートを待った。しかし、チームがピットアウトさせるタイミングをミスしてしまったため、指定されたコースイン時間に遅れてしまう。このため、自動的に本山の走行周回は1周減算されることに。その事態を知らない本山は、3周目にヘッドライトを点灯し、アタック走行を実施。通常のスーパーラップ手順で1回目の予選タイムを0.2秒以上短縮するタイムを出したが、その前の周にチェッカーを受けていたため、2度チェッカーフラッグを受けることとなり、これが違反となって罰金ペナルティを受けてしまった。そして本山のタイムは、アタック前の周回のものが記録として残り、予選10番手となった。一方、本山の次にコースインした「MOTUL NISMO Z」(#22)は、ミハエル・クルムがタイムアタックに挑んだ。こちらは通常の手順通りにタイムを記録。予選1回目のタイムを上回れなかったものの、6番手を獲得した。


【決勝レース】
35,000人の観衆が見守る中、4月8日(日)午後2時過ぎに42台のGTマシンが出場する82周300kmの決勝レースのスタートが切られた。6番グリッドからレースをスタートした#22 Zのミハエル・クルムは、オープニングラップの第1コーナーで起きた接触アクシデントで自車も後ろから軽くプッシュされるものの、姿勢を保って5位をキープ。その後先行する#32 NSXを捉えて2周目には4位となり、さらに先行車の背後を脅かした。そして、上位車が違反行為でドライブスルーペナルティを受けたため3位に浮上。スタートダッシュした首位の#8 NSXを追い、速いペースで周回を重ねた。しかし、ややソフトなタイヤを装着していたため、速いタイムでのプッシュによる摩耗が激しく、33周目でピットインし、松田次生にドライバー交代した。NSX勢は後輪のみの交換でピットアウトするためロスタイムが少なく、各車がピットインを終えた時に松田は4位となっていた。しかし、松田は果敢に先行車を攻め続け、50周目には#32 NSXを、57周目には#100 NSXを捉えて2位となった。その時点で首位の#8 NSXとの差は10秒以上あったが、松田は逆転を狙ってペースアップ。約8秒差まで詰めたところで、GT500の周回遅れに追いついてしまう。これらの処理のためタイムをロスし、さらにブレーキング時に前車のイン側についたにも関わらずノーズをかぶせられたためパニックブレーキで避け、僅かながらコースアウト。その隙に後続車に先行を許し、3位でチェッカーフラッグを受けた。
予選10位からレースをスタートした#23 Zも本山哲が好スタートを切り、1周目には早くも6位に浮上した。その後5位に上がって安定的に速いラップタイムを刻んだが、20周目に突然スローダウン。エンジンが停止し再始動できなかったため、リタイヤとなった。




#22 Zミハエル・クルムのコメント
「スタートの第1コーナーで後ろにゴツンとぶつけられたときは、ダメかと思ったけどスピンせず持ちこたえられて良かった。これはラッキーでした。でもタイヤを使い果たして、早めにツギオ(松田)に交代していたので彼の周回は長かったんですが、とてもアグレッシブに走ってくれてトップに追いつく勢いでした。ツギオの凄い走りに僕もエキサイトしました。3位に入れて本当に嬉しいです」

#22 Z松田次生のコメント
「クルマがとても良い仕上がりで、いけると思った。2位にまで上がった時には、トップも狙っていました。しかし、周回遅れに引っかかりロスしたばかりか、かぶせられてあわや接触するところでした。あそこでペナルティをもらったら全てが台無しになるので、タイヤをロックさせてコースアウトを選びました。悔しいけど、仕方なかったと思います。2戦続けてポイントも取れたし、次の富士が今から楽しみです」

ニスモ飯島嘉隆監督のコメント
「#22が3位に入ってくれてホッとしました。ドライバー達がクルマは良いと言っていたので、追い上げレースができると予想していましたが、その通りとなって本当に良かった。特に松田がファイト溢れる走りで観客の皆さんにエキサイティングなレースを見せてくれたことは、私も満足しています。そして、あわや接触を避け最悪の事態を回避した彼の冷静な判断も素晴しいと思います。#23もレース直前にはセッティングが決まり、本山が最高のスタートで6位に順位を上げ、その後も良く追い上げてくれました。それだけに、クルマのトラブルでリタイヤとなったのは、とても残念です。次の富士には、クルマもチームもさらに鍛え上げて臨みます。是非、ご期待ください。今日は大きなご声援をありがとうございました。ドライバーもチームも大いに励まされました」

2007 SUPER GT第2戦GT500予選結果
順位 No. マシン ドライバー 予選1回目 SuperLap Tire
1 18 TAKATA童夢NSX 道上龍/小暮卓史 1'23.065 1'22.881 BS
2 8 ARTA NSX 伊藤大輔/R.ファーマン 1'22.753 1'23.183 BS
3 1 宝山TOM'S SC430 脇阪寿一/A.ロッテラー 1'23.228 1'23.294 YH
4 32 EPSON NSX L.デュバル/F.カルボーン 1'23.528 1'23.641 DL
5 100 RAYBRIG NSX D.シュワガー/細川慎弥 1'23.497 1'23.645 BS
6 22 MOTUL AUTECH Z M.クルム/松田次生 1'23.769 1'23.831 DL
7 17 REAL NSX 金石勝智/金石年弘 1'23.071 1'23.842 BS
8 38 ZENT CERUMO SC430 立川祐路/高木虎之介 1'23.884 1'24.244 BS
9 6 Forum Eng. SC430 片岡龍也/B.ビルドハイム 1'24.416 1'24.395 BS
10 23 XANAVI NISMO Z 本山哲/R.ライアン 1'23.884 1'29.564 BS
11 25 ECLIPSE ADVAN SC430 土屋武士/織戸学 1'24.428   YH
12 12 カルソニック インパル Z B.トレルイエ/星野一樹 1'24.447   BS
13 39 デンソー サード SC430 A.クート/平中克幸 1'24.669   BS
14 3 YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z S.フィリップ/柳田真孝 1'24.866   BS
15 35 BANDAI DUNLOP SC430 服部尚貴/P.ダンブレック 1'25.007   DL
16 24 WOODONE ADVAN Clarion Z J-P.デ・オリベイラ/荒聖治 1'25.763   YH
 
2007 SUPER GT第2戦GT500決勝結果
Pos. No. Driver Machine Laps Time/Diff WH
1 8 ARTA NSX 伊藤大輔/R.ファーマン 82 2:01'14.759 10
2 100 RAYBRIG NSX D.シュワガー/細川慎弥 82 0'15.186  
3 22 MOTUL AUTECH Z M.クルム/松田次生 82 0'22.149  
4 32 EPSON NSX L.デュバル/F.カルボーン 82 0'29.361 25
5 1 宝山 TOM'S SC430 脇阪寿一/A.ロッテラー 82 0'31.586 +1
6 25 ECLIPSE ADVAN SC430 土屋武士/織戸学 82 1'00.300 +1
7 18 TAKATA 童夢 NSX 道上龍/小暮卓史 82 1'00.663  
8 12 カルソニック インパル Z B.トレルイエ/星野一樹 82 1'00.970  
9 35 BANDAI DUNLOP SC430 服部尚貴/P.ダンブレック 81 1Lap +1
10 17 REAL NSX 金石勝智/金石年弘 81 1Lap  
11 38 ZENT CERUMO SC430 立川祐路/高木虎之介 81 1Lap 50
12 39 デンソー サード SC430 A.クート/平中克幸 81 1Lap  
13 3 YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z S.フィリップ/柳田真孝 81 1Lap  
14 6 Forum Eng. SC430 片岡龍也/B.ビルドハイム 81 1Lap 10
15 24 WOODONE ADVAN Clarion Z J-P.デ・オリベイラ/荒聖治 81 1Lap  
以上完走 GT500 規定周回数:57
  23 XANAVI NISMO Z 本山哲/R.ライアン 19 63Laps 30

■タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ
■WH=ウェイトハンディキャップ(kg)=+1:性能引き上げ措置(1ランク)/+2:性能引き上げ措置(2ランク)
□GT500 Best Lap Top3 :
1'24.388 : No.8 ARTA NSX (ラルフ・ファーマン)
1'25.230 : No.1 宝山 TOM'S SC430 (アンドレ・ロッテラー)
1'25.239 : No.100 RAYBRIG NSX (ドミニク・シュワガー)