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「MOTUL AUTECH Z」が6位入賞しニスモ#22がチーム選手権2位
 
レース名 2006 SUPER GT第9戦 「FUJI GT 300km RACE」
開催日 2006年11月4日(土)〜11月5日(日)
場所 富士スピードウェイ
距離 4.563 km X 66周
参加台数 42台
天候 4日: 曇り(21℃) 5日:晴れ(18℃)
観客動員数 46,300名
出場車両 #23  XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生) GT500
#22  MOTUL AUTECH Z(M.クルム/R.ライアン) GT500




チームチャンピオンの獲得を目指して新たにV型8気筒自然吸気エンジン「VK45DE」を投入した「MOTUL AUTECH Z」(#22 ミハエル・クルム/リチャード・ライアン組)は、予選9位からスタートして6位に入賞。チームチャンピオンは逃したものの、シリーズ2位となった。


【公式予選】
 本年のSUPER GTシリーズ最終戦(第9戦)は富士スピードウェイに舞台を移し、11月4日(土)に公式予選が行われた。曇り空に覆われた静岡県東部は、この日午前10時00分の時点で気温15度と肌寒い。スーパーラップ(SL)進出をかけた午前中の予選では、このレースがデビューとなる新型自然吸気エンジン搭載の「MOTUL AUTECH Z」(#22 ミハエル・クルム/リチャード・ライアン組)に注目が集まった。

 午前10時30分から公式予選のGT500クラス専有走行が始まった。真っ先にコースインして行ったのは、前戦オートポリスで優勝し80kgのハンディウェイトを積む「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/松田次生組)で、早々に本山がタイムアタックを開始した。しかし、ストレートの長い富士は重いシャシーではスピードが乗らず、1分35秒136のベストタイムを出したものの、その後次々に他のマシンが34秒台を記録したため予選結果は12位。SL進出を逃した。新型エンジンのマシンながら前回までに貯めたハンディウェイトを引き継ぐことになった#22 Zは、80kgを搭載し初めての公式予選に臨んだ。自然吸気(NA)エンジン特有の甲高いエキゾーストノートを響かせながらコースインしていったアタッカーのクルムは、セットアップ確認を済ませ、徐々にタイムを上げていった。そしてGT500専有時間の終了ぎりぎりに1分34秒661のベストタイムを記録。8番手に食い込み、SL進出を果たした。シーマ、フーガ用4.5リットルエンジンをベースとしたV型8気筒DOHCの「VK45DE」エンジンは、デビューレースでSL進出という最初の目標をクリアした。

1台ずつ単独走行し好条件でタイムアタックするSLは、渾身の走行シーンが見られるため、どれだけハードに攻めているかが伝わり、またはちょっとしたミスも観客に見られてしまうことになる。10台のSLアタッカーのうち、Z勢のトップランナーは3番目に走行した「MOTUL AUTECH Z」(#22)のミハエル・クルムであった。新型自然吸気エンジンを搭載した話題のマシンだ。クルムはファイト溢れるドライビングで各コーナーを攻め、ストレートでは甲高いV8サウンドを絞り出すようにスロットルを踏みつけていた。しかし、タイム午前中のベストタイムに0.1秒届かず、9位の位置から決勝レースをスタートすることとなった。



【決勝レース】
80kgのハンディウェイトを積んでスタートした「MOTUL AUTECH Z」(#22)は、1周目のダンロップコーナーで起きた先行車のアクシデントによって走路を塞がれ、11位でコントロールラインに戻って来た。しかし、クルムはチャンスを逃すことなく徐々に順位を上げ、13周目には7位にまで浮上した。その後27周目に交代したライアンがコースに復帰後すぐに5位まで順位を上げたが、33周目の第1コーナーで#3 Zと接触して7位にポジションを落とした。その後このアクシデントでペナルティを受けた#3 Zがドライブスルーに入ったため6位へと浮上し、さらに追い上げる走りを続けるものの先行車を捉えられず、ライアンは6位のままフィニッシュした。

予選12位の「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/松田次生組)は、スタートドライバーの松田がオープニングラップのアクシデントで隙をついて9位に順位を押し上げ、その後一時8位を走った。しかし、重いハンディウェイトに苦しみ、10位で本山にドライバー交代した。前半のタイヤがソフト過ぎたため、コンパウンドの異なるタイヤを装着して本山は後半を走ったが、これがセットアップにマッチしなかったためペースが上げられず、11位でフィニッシュした。

【ニスモ飯嶋嘉隆監督のコメント】
「ファンの皆さんにはご期待のチャンピオン獲得がならず、大変申し訳ない思いでいっぱいです。#23は厳しいレースでしたが、最後まで諦めずに走りきれたことは良かったと思います。また、#22は良い感じでリチャードが走り出した矢先のアクシデントだったので、順位を落としてその後ペースが狂ってしまったことがとても残念です。しかし、新エンジン専用のシャシーが完成すれば、戦闘力は確実に上がることがはっきりしました。来年こそはタイトル奪還を目指します。一年間ご声援ありがとうございました。来年もよろしくお願いします」

【#23本山哲のコメント】
「今年は色々ありました。最後は本当に厳しいレースでした。また来年頑張ります」

【#22リチャード・ライアンのコメント】
「あのアクシデントは本当にバッドラックでした。残念ながらチームチャンピオンが取れず、とても残念です。ハードなレースでしたが、素晴しいピットワークなどチームは良い仕事をしてくれました。とっても感謝しています。結果は100%ハッピーではないけど、自分自身はベストを尽くせたと思っています」

SUPER GT第9戦GT500予選結果
順位 No. マシン ドライバー 予選1回目 SuperLap Tire
1 32 EPSON NSX L.デュバル/武藤英紀 1'33.108 1'33.668 DL
2 35 BANDAI DIREZZA SC430 服部尚貴/P.ダンブレック 1'33.923 1'33.755 DL
3 3 イエローハットYMS トミカ Z 横溝直輝/J-P.オリベイラ 1'34.214 1'34.084 BS
4 24 WOODONE ADVAN KONDO Z 柳田真孝/荒 聖治 1'34.337 1'34.195 YH
5 1 ZENT セルモ SC 立川祐路/高木虎之介 1'34.363 1'34.203 BS
6 8 ARTA NSX 伊藤大輔/R.ファーマン 1'34.354 1'34.397 BS
7 36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 脇阪寿一/A.ロッテラー 1'34.693 1'34.525 BS
8 6 Mobil 1 SC 飯田 章/片岡龍也 1'34.483 1'34.551 BS
9 22 MOTUL AUTECH Z M.クルム/R.ライアン 1'34.661 1'34.740 BS
10 25 ECLIPSE ADVANスープラ 織戸 学/土屋武士 1'34.668 1'34.867 YH
11 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍/小暮卓史 1'34.787   BS
12 23 XANAVI NISMO Z 本山 哲/松田次生 1'35.136   BS
13 100 RAYBRIG NSX S.フィリップ/細川慎弥 1'35.235   BS
14 12 カルソニック インパル Z B.トレルイエ/星野一樹 1'35.678   BS
15 66 triple a サード スープラGT A.クート/平中克幸 1'35.715   BS
SUPER GT第9戦GT500決勝結果
順位 No. マシン ドライバー Laps Time/Diff WH
1 32 EPSON NSX L.デュバル/武藤英紀 66 1:48'06.601 +2 (-25)
2 35 BANDAI DIREZZA SC430 服部尚貴/P.ダンブレック 66 0'32.657 +1
3 24 WOODONE ADVAN KONDO Z 柳田真孝/荒 聖治 66 0'32.979 +2 (-25)
4 36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 脇阪寿一/A.ロッテラー 66 0'41.777 70
5 6 Mobil 1 SC 飯田 章/片岡龍也 66 0'41.952 10
6 22 MOTUL AUTECH Z M.クルム/R.ライアン 66 0'56.842 80
7 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍/小暮卓史 66 0'58.341 80 (+25)
8 3 イエローハットYMS トミカ Z 横溝直輝/J-P.オリベイラ 66 1'04.784 +1 (+25)
9 25 ECLIPSE ADVANスープラ 織戸 学/土屋武士 66 1'05.440 +1 (-25)
10 66 triple a サード スープラGT A.クート/平中克幸 66 1'25.568  
11 23 XANAVI NISMO Z 本山 哲/松田次生 66 1'32.050 80 (+25)
12 12 カルソニック インパル Z B.トレルイエ/星野一樹 66 1'34.398 70 (+25)
13 100 RAYBRIG NSX S.フィリップ/細川慎弥 65 1Lap 100 (+25)
14 8 ARTA NSX 伊藤大輔/R.ファーマン 64 2Laps 40 (+25)
以上完走 規定周回数 GT500 : 46Laps
1 500 ZENT セルモ SC 立川祐路/高木虎之介 1 65Laps 80
■タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ
■WH=ウェイトハンディキャップ(kg)=+1:性能引き上げ措置(1ランク)/+2:性能引き上げ措置(2ランク)
※末尾の (+25),(-25) はGT500クラス特別性能調整(kg)
Fastest Lap:GT500 : 1'34.716 (L.デュバル/No.32 EPSON NSX)