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「XANAVI NISMO Z」が接戦を制し、ニスモは今季初優勝
 
レース名 2006 SUPER GT第8戦 SUPER GT in KYUSYU 300km
距離 :4.674km×65周
大会サーキット オートポリス(大分県)
開催日(天気) 予選10月14日(晴れ) 決勝10月15日(晴れ)
観衆 予選日(14日)14,970人
(主催者発表) 決勝日(15日)51,200人
予選順位 14位
決勝順位 8位




大分県日田市のオートポリス国際レーシングコース(1周4.674km)でSUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km Race」の決勝レースが行われ、予選3位からスタートした「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/松田次生組)が巧みなレース運びで迫る後続車を退けて総合優勝。ニスモに今季初勝利をもたらした。また、同車は、レース中のファステストラップも記録してポイントを追加し、チャンピオン争いに可能性を残した。この日は快晴に恵まれ、最高気温は23度、路面温度は42度であった。


【公式予選】
公式予選は10月中旬にも関わらず夏日となった10月14日(土)に行われた。予選が開始した午前10時30分の段階で気温は20度を越え、その後強い日差しに照らされてさらに上昇していった。前日の金曜日に行われた練習走行も好天に恵まれ、各チームともドライで気温の高いコンディションで予選が行われると想定していたため、タイムアタックのセットアップは比較的スムーズにいったようだ。そして、その中でもハンディウェイトが10kgのみで車体の軽い「XANAVI NISMO Z」(#23、本山哲/松田次生組)が、午前中は2番手、午後はトップタイムとなるなど好調ぶりをアピールしていた。

公式予選はGT300の走行時間を経て、定刻の10時50分からGT500が専有走行となった。セッション前半にコースインするマシンは少なく、この時間が半分を過ぎた11時頃から集中してタイムアタック合戦が繰り広げられた。#100、#18、そして#8のNSX勢がコースレコードを更新するタイムを続々と出してリーダーボードの上位を占めて行ったが、本山がステアリングを握る#23 Zが満を持してコースイン。セッション終盤に気迫のこもったアタック走行を見せ、一発で2番手に約0.15秒の差をつけてトップタイムを更新。本山のタイムは、唯一の1分40秒台記録となった。一方、今回90kgのウェイトを積み最重量級で予選に臨んだ「MOTUL AUTECH Z」(#22、ミハエル・クルム/リチャード・ライアン組)は、クルムがタイムアタックを担当。重量を感じさせない力強い走りで6番手タイムを記録し、おおかたの予想を覆してスーパーラップ(SL)進出を決めた。
「MOTUL AUTECH Z」(#22)は、4台目の走者としてSLに臨んだ。アタッカーのミハエル・クルムは、「午前中のようにはいかないだろう」と考えていたが、3つのセクターのいずれでもミスをおかさず、むしろ上り坂の最終セクターでは重量車ながら10台中5番手の区間タイムで駆け上がった。結果は、予選1回目のタイムを上回れなかったものの、7番目のスターティンググリッドを得ることとなった。

その後NSX勢のSLは、軒並み午前中の予選タイムを上回り1分40秒台に3台が食い込む大奮闘。この白熱したアタックショーには観客も大いに盛り上がり、最終走者の「XANAVI NISMO Z」(#23)のスタートを待った。そして、本山哲がコースイン。ウォームアップラップののち計測周回となると、ピットで見守る各チーム関係者はセクタータイムを表示するモニターに釘付けとなった。コントロールラインから第1ヘアピンまでダウンヒルを下る第1セクターでは本山がトップ、そして第2ヘアピンまでのアップヒルを抜けてコース中間まで再び下って行く第2セクターも本山がトップで通過した。しかし、ツイスティなヒルクライムからホームストレートに戻る第3セクターを終えた本山のタイムは3番手。僅かに#18と#8のNSXに先行を許し、#23 Zのポールポジション獲得は叶わずであった。



【決勝レース】
#23 Zは松田がレースをスタートし、オープニングラップで#18 NSXを捉えて2位に浮上。その後トップを走る#8 NSXを追い上げた。そして、同車との競り合いでお互いが軽く接触。幸い#23にはダメージはなかったものの、#8はボディ後端を破損したためオフィシャルからピットインして修理することを命じられた。よって、それ以降は代わって#23が首位を走ることとなった。また、この間に松田は最速ラップを記録。松田は課せられた責任を果たし、さらに2位に10秒以上の差をつけて26周目にピットインして本山と交代した。後半39周の長丁場を担当することになった本山は、安定した走りで周回を刻んだ。後続の#18 NSXが本山の背後に迫り長い間抜くチャンスをうかがったが、本山は巧みな展開で逆転の機会を与えなかった。また、終盤には代わって2位に上がった#100 NSXが本山の隙を狙った。しかし、ここでも本山はうまく追撃をかわし、65周目のフィニッシュラインを勝者として駆け抜け、チャンピオンシップランキング6位に浮上した。

予選7位からミハエル・クルムがスタートした「MOTUL AUTECH Z」(#22)は、90kgのハンディウェイトを積んでいたためペースが上がらず、またタイヤの摩耗を抑えた走りを強いられたが、順位を落とすことなく周回。5位でリチャード・ライアンにドライバー交代した後も、同様にポジションを維持する走りに徹した。そして、総合6位でレースを終え、クルムはチャンピオンシップランキング5位となった。

【ニスモ飯嶋嘉隆監督のコメント】
「#23が作戦通りのレースを展開し、ニスモの今季初優勝が果たせて大変嬉しく思います。松田がチャンスを活かしポジションを上げて勢いをつけ、本山がうまいレース運びを見せるという役割分担もきっちりとこなしてくれました。また、重いクルマで6位に残った#22のふたりにも感謝しています。ファンの皆様、大変長くお待たせしましたが、約束通り優勝しました。ご声援ありがとうございました。最終戦の富士でも見応えのあるレースをお見せします」

【#23本山哲のコメント】
「タイミングは予定よりだいぶ遅れましたが、1勝できてホッとしています。鈴鹿、もてぎで不運だっただけに、ここでは絶対に勝つと言う気持ちでやってきました。チームのメカニック達も同じ気持ちで、皆気合いが入っていました。レースは予想以上に厳しい戦いでしたが、松田が良い仕事をしてくれたし、僕もどんなに周回を重ねようと絶対に抜かれない自信があった。ポイント差は結構あるけど、チャンピオン争いの権利を残して最終戦に臨めるということが大事だと思う」

【#23松田次生のコメント】
「僕は今年フォーミュラニッポンでもここオートポリスで勝っているので、今回も行ける、という感覚がありました。順位を上げることと、ファステストラップを取ることという約束が果たせて良かったと思っています。また、後半の本山さんの走りは本当に素晴しかったし危なげなかったですね。最終戦も二人で力を合わせ、ベストを尽くします」



SUPER GT第8戦GT500予選結果
順位 No. マシン ドライバー 予選1回目 SuperLap Tire
1 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍/小暮卓史 1'41.029 1'40.638 BS
2 8 ARTA NSX 伊藤大輔/R.ファーマン 1'41.209 1'40.720 BS
3 23 XANAVI NISMO Z 本山 哲/松田次生 1'40.867 1'40.814 BS
4 100 RAYBRIG NSX S.フィリップ/細川慎弥 1'41.257 1'40.980 BS
5 12 カルソニック インパル Z B.トレルイエ/星野一樹 1'42.264 1'42.230 BS
6 1 ZENT セルモ SC 立川祐路/高木虎之介 1'42.098 1'42.332 BS
7 22 MOTUL AUTECH Z M.クルム/R.ライアン 1'41.888 1'42.376 BS
8 25 ECLIPSE ADVANスープラ 織戸 学/土屋武士 1'42.105 1'42.606 YH
9 6 Mobil 1 SC 飯田 章/片岡龍也 1'41.882 1'42.680 BS
10 66 triple a サード スープラGT A.クート/平中克幸 1'42.083 1'43.201 BS
11 36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 脇阪寿一/A.ロッテラー 1'43.015   BS
12 35 BANDAI DIREZZA SC430 服部尚貴/P.ダンブレック 1'43.060   DL
13 24 WOODONE ADVAN KONDO Z 柳田真孝/荒 聖治 1'43.288   YH
14 3 イエローハットYMS トミカ Z 横溝直輝/J-P.オリベイラ 1'44.331   BS
15 32 EPSON NSX L.デュバル/武藤英紀 1'45.160   DL
SUPER GT第8戦GT500決勝結果
順位 No. マシン ドライバー Laps Time/Diff WH
1 23 XANAVI NISMO Z 本山 哲/松田次生 65 1:56'15.613 10(+1)
2 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍/小暮卓史 65 0'07.925 30 +25
3 100 RAYBRIG NSX S.フィリップ/細川慎弥 65 0'30.221 80 +25
4 12 カルソニック インパル Z B.トレルイエ/星野一樹 65 1'02.484 60
5 1 ZENT セルモ SC 立川祐路/高木虎之介 65 1'13.104 80
6 22 MOTUL AUTECH Z M.クルム/R.ライアン 65 1'33.121 90
7 36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 脇阪寿一/A.ロッテラー 65 1'34.685 90
8 3 イエローハットYMS トミカ Z 横溝直輝/J-P.オリベイラ 65 1'34.855 20
9 35 BANDAI DIREZZA SC430 服部尚貴/P.ダンブレック 65 1'44.592 20
10 66 triple a サード スープラGT A.クート/平中克幸 65 1'50.639  
11 8 ARTA NSX 伊藤大輔/R.ファーマン 64 1Lap 40 +25
12 32 EPSON NSX L.デュバル/武藤英紀 64 1Lap +1
13 6 Mobil 1 SC 飯田 章/片岡龍也 64 1Lap 30
14 24 WOODONE ADVAN KONDO Z 柳田真孝/荒 聖治 63 2Laps +1
15 25 ECLIPSE ADVANスープラ 織戸 学/土屋武士 56 9Laps (+1) -25
■タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ
■WH=ウェイトハンディキャップ(kg)=+1:性能引き上げ措置(1ランク)/+2:性能引き上げ措置(2ランク)
※末尾の +25,-25 はGT500クラス特別性能調整(kg)
Fastest Lap:1'43.303 (本山 哲/No.23 XANAVI NISMO Z)