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ハンディウェイトに苦しんだ「MOTUL AUTECH Z」が10位でポイント追加
 
レース名 2006 SUPER GT第7戦 MOTEGI GT 300km
大会サーキット ツインリンクもてぎ(栃木県)
開催日(天気) 予選9月9日(晴れのちくもり) 決勝9月10日(晴れ)
観衆 予選日(9日)15,000人(主催者発表)
決勝日(10日)50,000人(主催者発表)
出場車両 #23  XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生)
#22  MOTUL AUTECH Z(M.クルム/R.ライアン)




50,000名の観客が見守る中、9月10日(日)に栃木県茂木町のツインリンクもてぎ(1周4.801km)で開催されたSUPER GT第7戦にニスモから2台のフェアレディZ GT500が出走した。前戦の鈴鹿で1-2フィニッシュするなど活躍したZ勢は、今回課せられたハンディウェイトに苦しみ、厳しいレースを戦うこととなった。前戦終了時点で選手権ポイント首位であった「MOTUL AUTECH Z」(#22 ミハエル・クルム/リチャード・ライアン組)は特別性能調整25kgを含む120kgのハンディウェイトにもかかわらず10位で完走し、貴重な1ポイントを追加した。この日の天候は曇りで、レーススタート前の気温は31度、路面温度は45度。


【公式予選】
今年のSUPER GTはツインリンクもてぎでの第7戦を迎え、いよいよシーズン終盤に入った。この時期になると、トップチームには重いハンディウェイトが積まれていたり、前戦の結果により一部のウェイトを降ろしたりと、マシンのパフォーマンスはなんらかの調整が入っている。今年から始まったシャシー+タイヤの組み合わせによる一律性能調整もあり、マシンの戦闘力は外見からは判断しづらくなっている。ブリヂストンタイヤを装着するZ勢は、前戦の鈴鹿1000kmレースで1-2フィニッシュしたため、このレースは一律25kgの重量増が課せられている。個別のハンディウェイトは、前回優勝の「カルソニック インパルZ」(#12)が80kg、同2位の「MOTUL AUTECH Z」(#22)は累積110kg、そして「XANAVI NISMO Z」(#23)は30kg。

曇天のもと9月9日に行われた公式予選は、気温が高く湿度も高かったため、じっとりとした重い空気の中行われた。ニスモでは厳しい条件の中、スーパーラップ進出をかけてタイムアタックに臨んだ。#23 Zは本山哲が、#22 Zはミハエル・クルムがアタックを担当した。2台はGT500専有時間が始まるや否や積極的にコースを攻めて早々にベストタイムを出し、続いて残る1セットのフレッシュタイヤも使って再度アタックを試みた。しかし、予選が終わってみると、#23 Zは0.2秒差の総合11位、#22 Zは同13位となり、スーパーラップ進出を逃した。重いシャシーに苦しむ#12 Zも総合15位に終わった。


【ニスモ飯嶋嘉隆監督のコメント】
「このコースは極端なストップ&ゴー型サーキットであり、どちらかというとZが得意なコースではありません。そして今回はウェイトも重いので、最初から厳しい予選になると予測していました。通常の予選ではフレッシュタイヤを2セット使い切ってしまうことはまずないのですが、今回は2台とも使いました。そうしてなんとかスーパーラップに出たかったのですが、#23は僅かの差で逃してしまいました。タイムは出ていないのですが、ドライバー達はギリギリのアタックを見せてくれたし、シャシーのバランスは悪くないようです。明日も厳しいレースになると思いますし、抜き場が少ないコースなので耐える走りの時間帯が多くなると思います。とはいえ、次のオートポリスに良い条件で臨み、そして最終戦の富士までチャンピオン争いに残るためにも良い位置でレースを終えたいと思います」



【決勝レース】
「MOTUL AUTECH Z」(#22 )のミハエル・クルムは、予選13位からの決勝スタートとなった。前半から重い重量に苦しんだクルムは、我慢の走りを続けて25周目にピットインしてリチャード・ライアンに交代。13位のままレースに戻ったライアンは、交代直後の29周目に#12 Zに接触されてグラベルベッドへ。10数秒のロスを喫したが、無傷で再スタートすることができた。しかし、ペースを上げられないまま11位でレース終盤を迎え、61周目に何とか先行する#3 Zを抜いて10位へ。そのままチェッカーフラッグを受け、貴重な選手権ポイント1を追加した。 「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/松田次生組)は、松田が予選11位からレースをスタート。序盤の周回を走行しながら松田はポジションアップの機会をうかがったが、24周目に、GT300車両とコース上で接触。フロントフェンダーにダメージを受けたものの、走行性能に大きな影響がないためそのまま走行を続けた。しかし、フラッグタワーから「車両異常のためピットインすべし」を意味するオレンジボールフラッグが提示され、26周目にピットインし、ガレージの中にマシンを引き入れての修理を行った。このため、約3周をロス。本山がコースに戻って周回を重ねたが挽回は叶わず、14位でレースを終えることとなった。

【ニスモ飯嶋嘉隆監督のコメント】
「今回は厳しいレースでした。気温が予想以上でタイヤも辛かったし、重いクルマのためなす術がなかったというのが正直なところです。次のオートポリスでは、ウェイトがだいぶ軽くなるので、勝ちを狙って行きたいですね」

【#23 松田次生のコメント】
「他車とポジション争いしている時に、ピットアウトしてくるGT300マシンが見えました。避けられると思ったのですが、そのクルマが予想とは異なる方向に動いて接触してしまいました。絶対に僕が避けなければならないアクシデントだったので反省しています。今後はこういうことがないように頑張ります」


SUPER GT第7戦GT500予選結果
順位 No. マシン ドライバー 予選1回目 SuperLap Tire
1 100 RAYBRIG NSX S.フィリップ/細川慎弥 1'44.925 1'45.011 BS
2 6 Mobil 1 SC 飯田 章/片岡龍也 1'44.095 1'45.056 BS
3 36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 脇阪寿一/A.ロッテラー 1'44.774 1'45.062 BS
4 35 BANDAI DIREZZA SC430 服部尚貴/P.ダンブレック 1'45.059 1'45.361 DL
5 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍/小暮卓史 1'44.570 1'45.410 BS
6 1 ZENT セルモ SC 立川祐路/高木虎之介 1'45.636 1'45.729 BS
7 8 ARTA NSX 伊藤大輔/R.ファーマン 1'44.955 1'45.731 BS
8 66 triple a サード スープラGT A.クート/平中克幸 1'45.167 1'45.991 BS
9 24 WOODONE ADVAN KONDO Z 柳田真孝/荒 聖治 1'45.499 1'46.228 YH
10 3 イエローハットYMS トミカ Z 横溝直輝/J-P.オリベイラ 1'45.611 1'46.717 BS
11 23 XANAVI NISMO Z 本山 哲/松田次生 1'45.815   BS
12 32 EPSON NSX L.デュバル/武藤英紀 1'45.843   DL
13 22 MOTUL AUTECH Z M.クルム/R.ライアン 1'46.040   BS
14 25 ECLIPSE ADVANスープラ 織戸 学/土屋武士 1'46.467   YH
15 12 カルソニック インパル Z B.トレルイエ/星野一樹 1'46.544   BS
SUPER GT第7戦GT500決勝結果
順位 No. マシン ドライバー Laps Time/Diff WH
1 100 RAYBRIG NSX S.フィリップ/細川慎弥 63 1:56'20.804 10
2 36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 脇阪寿一/A.ロッテラー 63 0'17.666 40
3 1 ZENT セルモ SC 立川祐路/高木虎之介 63 0'46.509 60
4 6 Mobil 1 SC 飯田 章/片岡龍也 63 0'52.301 +1
5 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍/小暮卓史 63 0'52.937 30
6 24 WOODONE ADVAN KONDO Z 柳田真孝/荒 聖治 63 1'15.596 +1
7 35 BANDAI DIREZZA SC430 服部尚貴/P.ダンブレック 63 1'23.634 40
8 32 EPSON NSX L.デュバル/武藤英紀 63 1'23.705 20
9 66 triple a サード スープラGT A.クート/平中克幸 63 1'44.754 +1
10 22 MOTUL AUTECH Z M.クルム/R.ライアン 63 1'46.577 110
11 3 イエローハットYMS トミカ Z 横溝直輝/J-P.オリベイラ 63 1'53.545  
12 25 ECLIPSE ADVANスープラ 織戸 学/土屋武士 62 1Lap 20
13 12 カルソニック インパル Z B.トレルイエ/星野一樹 62 1Lap 80
14 23 XANAVI NISMO Z 本山 哲/松田次生 59 4Laps 30
15 8 ARTA NSX 伊藤大輔/R.ファーマン 45 18Laps 60
■タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ
■WH=ウェイトハンディキャップ(kg)=+1:性能引き上げ措置(1ランク)/+2:性能引き上げ措置(2ランク)
Fastest Lap:GT500 : 1'47.577 (S.フィリップ/No.100 RAYBRIG NSX)