2006 SUPER GT第6戦 「35TH INTERNATIONAL POKKA 1000km」
開催日 2006年8月19日(土)〜8月20日(日)
場所 鈴鹿サーキット
レース名 「35th INTERNATIONAL POKKA 1000km」 5.807km X 173周
参加台数 39台
天候 19日: 曇り(30℃) 20日:晴れ(30℃)
観客動員数 予選日(19日)20,000人 決勝日(20日)35,000人
出場車両 #23 XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生/井出有治)
#22 MOTUL AUTECH Z(M.クルム/R.ライアン/F.カルボーン)
 
8月20日(日)に鈴鹿サーキットでSUPER GT第6戦「35th International POKKA 1000km Race」(通称 : ポッカ1000km)決勝レースが開催され、10位からスタートした「MOTUL AUTECH Z」(#22 ミハエル・クルム/リチャード・ライアン組)が80kgのハンディウェイトにもかかわらず果敢なレースを展開し、2位表彰台を獲得。一方、7位スタートの「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/松田次生/井出有治)は、井出がドライブ中に失格裁定を受け、レースを去ることとなった。
【公式予選】
本年よりSUPER GTシリーズに組み込まれることになったポッカ1000kmレースは、今年で第35回を数える鈴鹿サーキットの伝統的な真夏の祭典として知られている。8月中下旬の伊勢湾地区は残暑が厳しく、マシンにとってもチームクルーやドライバーにとってもタフなレースとなる。18日金曜日に行われた公式練習は台風10号の影響で不安定な天気となり、どのチームもドライコンディションでのセットアップ走行ができていなかった。そして台風が日本の北西に抜けて行った土曜日の公式予選日は、曇り空ながらドライコンディションで始まった。この日朝10時から通常通り1時間の公式予選がスタート。GT300の専有走行を経てGT500のタイムアタックとなった。ニスモは今回、体力の消耗が激しい真夏の長耐久レースということで、各車3人目のドライバーをエントリーしている。1回目の予選がドライで行われるとは言え、午後に予定されている2回目の予選までコンディションが維持される保証はないため、Z勢にとってこの予選は、スーパーラップに残るためにトップ10に入ること、そしてサードドライバーのクォリファイを済ませるというハードワークをこなすこととなった。
公式予選では、80kgのウェイトハンディを負う「MOTUL AUTECH Z」(#22、ミハエル・クルム、リチャード・ライアン、ファビオ・カルボーン)が、エースドライバーのクルムが渾身のアタックで5番手タイムを出してスーパーラップ進出権を確保。「XANAVI NISMO Z」(#23、ハンディ50kg)は、本山哲がアタック中に他の車両にひっかかりタイムロスするも10番手に滑り込み、スーパーラップでのグリッド決定バトルに参加することとなった。一時スーパーラップ進出が危ぶまれた#23であったが、日本一速い男・本山哲、先日行われたフォーミュラニッポン・オートポリス戦で優勝した地元三重県出身の松田次生、F-1と世界の走りを経験した井出有治の3名は文字通りドリームトリオ。パドックでもピット裏でも常にファンに囲まれている。スーパーラップ進出を決めると、駆けつけた熱烈なファン達も安堵の表情を見せていた。
午後から天気が崩れるというピンポイント予報があったが、実際には曇り空・ドライコンディションのまま公式予選2回目およびスーパーラップのスタート時間を迎えた。しかし、気温は30度で湿度が80%近くあり、少し動くだけで汗が吹き出るような状況であった。そしていよいよスーパーラップを迎えた。第一出走の#23 Z本山がコースインしたのは午後4時35分。気温は下がらず30度のままで、路面温度も38度と1回目の予選よりも高い。条件的には午前中よりよいとは言えない中、本山は前半セクションではタイヤをゼブラ塗色の縁石に当てるアグレッシブな走りを見せ、1回目の予選タイムを0.8秒も短縮して7位となった。6番目にスタートしたクルムの「MOTUL AUTECH Z」(#22)は、前半を速いペースで回ったものの、上りストレートのセクター3は80kgのハンディウェイトが影響し、タイムロス。最終的には10番グリッドから決勝をスタートすることとなった。
【決勝レース】
今回出場のGT500マシンの中で最重量級となる80kgのハンディウェイトを搭載した#22 Zは、3人目のドライバーとしてカルボーンを登録していたが、レギュラーコンビのクルムとライアンが非常に似たドライビングスタイルでここまで調子を合わせてきており、あくまでもカルボーンはドライバーの疲労度が激しい時のサポートドライバーとして控えていた。スタートを担当したのはクルムで、重量のため瞬発力を発揮するのは難しいものの、他車のミスや脱落を見逃さずに確実な前進につとめた。その結果最初のドライバー交代を終えて、各車のピットインがほぼ完了した37周目には4位にまで順位を上げていた。その後ポイントランキングで競い合っている#1 SC430を捉えて3位に、また次のピットイン時にはほぼ同時にピットに入った#8 NSXに対してピットワークで逆転を遂げて2位となった。クルムとライアンがそれぞれ3回ずつの担当周回を受け持ち、一貫して速く安定したラップタイムを刻み、第2戦と第5戦の3位、そして第4戦に続く2度目の2位で今季4回目の表彰台フィニッシュを決めた。チャンピオンを競うドライバーズポイントのランキングでは、クルムが単独トップになった。
今回期待を集めていた「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/松田次生/井出有治組)は、松田がレースをスタートし、7位から4位にまで順位を上げて今回スポット参戦の井出に交代した。井出も速いペースで周回したが、交代して4周目のシケイン手前でGT300マシンと接触。その後これがドライブスルーペナルティの対象となってコントロールタワーから「D 23」が提示されたが井出は気付かず、さらにチームのピットサイン見落としと無線の不具合も相まって3周以上を走り、ペナルティコーション無視と判断されて失格を意味する黒旗を提示された。遅れて気付いた井出はピットインしてそのまま、ピットアウトするドライブスルーを行ったが既に遅く、再度黒旗が提示されて#23 Zのレースは終了した。
 
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