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最後尾スタートの「XANAVI NISMO Z」が3位表彰台 「MOTUL AUTECH Z」は9位完走でポイントを獲得
 
2006 SUPER GT第3戦 「FUJI GT 500km RACE」
開催日 2006年5月3日(水)〜5月4日(木)
場所 富士スピードウェイ (静岡県)
レース名 2006第3戦「FUJI GT 500km RACE」 4.563km X 110周
参加台数 41台
天候 3日: 晴れ(14℃) 4日:晴れ(20℃)
観客動員数 54,300名
出場車両 #23  XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生) GT500
#22  MOTUL AUTECH Z(M.クルム/山本左近) GT500



 5月4日(祝)に富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町、1周4.563km)で、SUPER GT第3戦「FUJI GT 500km RACE」決勝レースが行われ、「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/松田次生)が3位に入賞した。同車は、最後尾の15番グリッドからスタートし、110周500kmの長距離レースのうちに12台を抜いて表彰台を獲得した。

【公式予選】
第2戦岡山ラウンドから約1ヶ月のインターバルを経て、41台のGTマシンが富士スピードウェイに集結した。SUPER GTの特色である性能均衡対策は本年からさらに細部に踏み込み、車種+タイヤ銘柄による性能調整が導入されることとなった。レース中のラップタイムを車種毎に比較し、ハンディウェイトの搭載または重量低減措置により性能差をアジャストするというもの。これにより、この第3戦は、Z+BSタイヤ勢のハンディウェイトは+25kgということになった。NSX+BSも同様で、一方スープラ+BSは-25kgの優遇措置が受けられる。5台のZ勢はADVANタイヤを装着する「WOODONE ADVAN KONDO Z」(#24、エリック・コマス/柳田真孝)を除く4台がこの調整対象である。また、1.5kmのストレートをもつ富士スピードウェイに合わせるため、GT500 Z勢は全車ロードラッグ(低空気抵抗)仕様の空力セットで臨んでいる。フロントスポイラーの先端が尖り、その両端の前後幅が極端に短くなっているのが特徴だ。

公式予選は、例によってGT300の専有走行から始まり、20分後の10時40分からGT500のタイムアタックショーが行われた。25kgの追加ウェイトを積んだニスモの2台は、「XANAVI NISMO Z」(#23、本山哲/松田次生)がさらに10kg、「MOTUL AUTECH Z」(#22、ミハエル・クルム/山本左近)は30kg、のハンディウェイトを積んでいる。このウェイト増の影響でZ勢はタイムが伸びず、クルムが記録した#22 Zの9番手が最上位。10位にオリベイラの#3 Zが入り、スーパーラップにはこの2台が進出することとなった。GT300との混走時間には、燃料タンクを満タンにしてセカンドドライバー中心のロングランを走ったが、Z勢はSC430やNSXのトップグループと同等のタイムを連発していた。
この日のハイライトであるスーパーラップはスケジュールから20分遅れで開始となった。午後4時過ぎにスタートしたスーパーラップ2番手は、1回目の予選9位だった#22 Zのクルム。アタックラップにタイヤを適正温度にまで発熱させることにかけては、まさにベテランの技をもっている。クルムは、予選1回目のベストタイムを0.25秒短縮する1分35秒041を記録した。その後このクルムのタイムを下回る車両が2台あったため、#22 Zは予選ポジションを2つあげ、7番グリッドから決勝レースをスタートすることとなった。

【決勝レース】
この日の静岡県東部の天気は概ね晴れで、最高気温は20度と温暖だったこともあり、54,300名の観客を動員した。
決勝レース日の朝に行われるフリー走行で#23 Zはエンジン不調となり、レーススタート前にエンジン交換したため、レギュレーションによってGT500クラス最後尾からのスタートとなった。オープニングラップで15位から12位にポジションを押し上げたスターティングドライバーの松田は、その後後続車に押し出される形でスピンしたものの、すぐにそのロスを挽回。コース上では多くのマシンがスピンアウトしたり、他車との接触が多発したりと混乱する中、松田はこれらに巻き込まれることなく安定したラップタイムを刻んだ。そして、40周目に暫定5位でピットインし、本山にドライバー交代した。全車がピットインを済ませた時点で本山の順位は10位。中盤の周回は、やや固めのタイヤをチョイスしたこともあり、本山は先行車との差を広げない堅実な走りを見せた。そして77周目に2回目のピットイン。給油とタイヤ交換のみで本山はドライバー交代せずに終盤の周回に飛び出して行った。ソフト目のタイヤに換装した#23 Zの本山は、ここから気迫のこもった追い上げを開始。83周目のヘアピンで先行車の#32 NSXを捉えて6位になると、91周目には#3 Zを抜いて5位に、また104周目の最終コーナーで#12 Zをパスして4位に浮上。そのままチェッカーフラッグを受けたが、先行していた車両がレース中のアクシデントがペナルティとなり後退。#23 Zの3位表彰台が確定した。

予選7位からミハエル・クルムがレースをスタートした「MOTUL AUTECH Z」(#22 クルム/山本左近)は、トラブルなく周回を重ねたが、2回目のピットイン時に禁止されている給油中の作業を行い、9位を走行中の89周目にドライブスルーペナルティを宣告された。その後は着実に周回を重ね、9位でレースをフィニッシュした。




#23 「XANAVI NISMO Z」 本山哲のコメント
「事前のテストから500kmの長丁場が終わったときに良い位置にいられることを念頭にクルマを仕上げてきたつもりです。厳しいレースになることはわかっていたし、ともすれば暗い雰囲気になりがちだった今週ですが、エンジニアもメカニックも含め皆がその目的に向かって迷うことなく努力した結果がこの3位だと思います。大勢集まっていただいたファンの皆様に強いZ、速いZを見せることができて本当に感激しています。大声援が大きな励みになりました。心から感謝しています。ありがとうございました」


飯嶋嘉隆ニスモ監督のコメント
「多くの日産/ニスモファン、そして日産関係者が見守る中、強いプレッシャーを受けてレースに臨みましたが、ドライバー、チームとともに戦う姿勢を崩すことなく、持てる実力を十二分に引き出すことができたと思います。今日の殊勲賞はまちがいなくドライバーです。本山はエースの名に恥じない走りをきっちりと見せてくれました。また、松田には5位以内で戻ってこいと伝えていたのですが、その通り実行しました。本当に素晴しいことです。私たちはクルマ自体の速さをもっともっと磨き、ドライバー達に報いたいと思います。ご声援ありがとうございました」

SUPER GT第3戦GT500予選結果
順位 No. マシン ドライバー 予選1回目 SuperLap Tire
1 1 ZENTセルモSC 立川祐路/高木虎之介 1'34"255 1'33"169 BS
2 35 BANDAI DIREZZA SC430 服部尚貴/P.ダンブレック 1'35"217 1'34"079 DL
3 66 triple a サード スープラGT A.クート/平中克幸 1'35"217 1'34"248 BS
4 36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 脇阪寿一/A.ロッテラー 1'34"925 1'34"310 BS
5 8 ARTA NSX 伊藤大輔/R.ファーマン 1'34"885 1'34"588 BS
6 32 EPSON NSX L.デュバル/武藤英紀 1'34"482 1'34"606 DL
7 22 MOTUL AUTECH Z M.クルム/山本左近 1'35"290 1'35"041 BS
8 18 TAKATA童夢NSX 道上 龍/小暮卓史 1'35"076 1'35"174 BS
9 100 RAYBRIG NSX S.フィリップ/細川慎弥 1'35"225 1'35"890 BS
10 3 イエローハットYMS トミカ Z 横溝直輝/J-P.デ・オリベイラ 1'35"336 1'35"931 BS
11 24 WOODONE ADVAN KONDO Z E.コマス/柳田真孝 1'35"424   YH
12 12 カルソニック インパル Z B.トレルイエ/星野一樹 1'35"436   BS
13 6 Mobil 1 SC 飯田 章/片岡龍也 1'35"764   BS
14 25 ECLIPSE ADVANスープラ 織戸 学/土屋武士 1'36"134   YH
15 23 XANAVI NISMO Z 本山 哲/松田次生 1'35"986   BS
※No.23は、2006 SUPER GT Sporting Regulations 付則-3 2.2 (エンジン使用制限規定)により、
 GT500クラス最後尾グリッドとする。
SUPER GT第3戦GT500決勝結果(暫定)
順位 No. マシン ドライバー Laps Time/Diff WH
1 35 BANDAI DIREZZA SC430 服部尚貴/P.ダンブレック 110 3:02'12.445 +1
2 6 Mobil 1 SC 飯田 章/片岡龍也 110 0'05.285 +1
3 23 XANAVI NISMO Z 本山 哲/松田次生 110 0'30.964 10
4 12 カルソニック インパル Z B.トレルイエ/星野一樹 110 0'33.164 .
5 25 ECLIPSE ADVANスープラ 織戸 学/土屋武士 110 0'40.447 .
6 32 EPSON NSX L.デュバル/武藤英紀 110 0'44.267 .
7 8 ARTA NSX 伊藤大輔/R.ファーマン 110 0'54.667 20
8 36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 脇阪寿一/A.ロッテラー 110 0'55.436 40
9 22 MOTUL AUTECH Z M.クルム/山本左近 110 1'13.803 30
10 24 WOODONE ADVAN KONDO Z E.コマス/柳田真孝 109 1Lap +2
11 66 triple a サード スープラGT A.クート/平中克幸 107 3Laps .
12 3 イエローハットYMS トミカ Z 横溝直輝/J-P.デ・オリベイラ 105 5Laps 30
〜以上完走〜(規定周回数:77周)
  100 RAYBRIG NSX S.フィリップ/細川慎弥 70 40Laps 90
  18 TAKATA童夢NSX 道上 龍/小暮卓史 58 52Laps 90
  1 ZENTセルモSC 立川祐路/高木虎之介 11 99Laps .

■タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ
■WH=ウェイトハンディキャップ(kg)=+1:性能引き上げ措置(1ランク)/+2:性能引き上げ措置(2ランク)
Fastest Lap:1'35"384(立川祐路/No.1 ZENTセルモSC)