・2005 AUTOBACS SUPER GT Round5
・「MOTEGI GT 300km RACE」
・開催日:2005年9月3〜4日
・天候:曇り(3〜4日)
・観客数:17,000人(3日)/52,000人(4日)
 
セパン、菅生と好レースを展開しながらも、運と流れを味方にできず、悔しい戦いが続いているG'ZOX HASEMI Zを走らせるハセミモータースポーツ。ばん回を期する今回の第5戦の舞台となるのはツインリンクもてぎ。ブレーキに厳しい、ストップ&ゴーレイアウトで知られ、抜きどころの少ないコースだけに、予選での好グリッド獲得が好成績への絶対条件となります。
事前にテストに赴いてデータを収集、充分な準備を整えて臨んだレースウィーク。その走行開始となった金曜日の午前セッションでは金石年弘、エリック・コマス両選手がステアリングを握ってまずは1分47秒136で4番手と、G'ZOX HASEMI Zは好スタートを切ります。
暑さが増した午後のセッションでも、午前同様NSX勢が速さを発揮しますがG'ZOX HASEMI Zもセッティングとタイヤ選択という作業を進めつつ、金石選手が好アタックを見せて1分46秒217と大幅なタイムアップに成功し、総合2番手に。土曜の予選を前に、NSX勢に割って入るなどまずまずの手応えを得ることに成功しました。
【予選日】
翌日の土曜日も、相変わらず残暑厳しい夏の日差しがツインリンクもてぎに降り注ぎ、午前10時05分からの公式予選1回目は熱いコンディションとなりました。
まずGT300の占有時間帯が20分間あり、G'ZOX HASEMI Zが走るGT500の占有時間が始まったのは、午前10時25分から。今回から、午後のスーパーラップ予選への出場権が、この予選1回目のトップ10のみに与えられることとなったため、多くのマシンがニュータイヤの2セット投入を睨んで比較的早めにコースイン、アタックに向かう中、G'ZOX HASEMI Zは金石選手をアタッカーに、コースコンディションの好転を待ち、3分ほどピットで待機してからのコースインとなりました。
コースに入ったG'ZOX HASEMI Zは、ホームストレートを1回通過すると、いったんピットへ。実はこのとき、G'ZOX HASEMI Zは前後のタイヤを逆に装着しており、ピットで改めて前後のタイヤを正規に入れ替えたのです。これは温まりにくいフロントタイヤを、より効率よく温めるための作戦で、再びコースインしたG'ZOX HASEMI Zは、まずはゆっくりと周回し1分49秒623で12番手に着けます。
その翌周、渾身のアタックを見せた金石選手は、1分46秒201で一気に4番手にポジションアップ。さらに翌周もアタックを続けたものの、1分46秒326と惜しくもタイム更新はならず、G'ZOX HASEMI Zは予選1回目は4番手。「全体的には弱アンダー傾向で、コーナー立ち上がりで今ひとつ踏んで行けなかった」と振り返った金石選手でしたが、午後のスーパーラップに向けてニュータイヤ1セットを温存した上、まずまずのポジションを勝ち取りました。
迎えた午後2時15分からの予選2回目。予選1回目同様GT300からの走行ということで、GT500の走行は午後2時30分からの15分間。このセッションに向け、チームでは予選1回目にあったアンダーステア対策をマシンに施し、この後に行なわれるスーパーラップ用にセットアップを変更してG'ZOX HASEMI Zをコースへ送り出すことに。
ここでのG'ZOX HASEMI Zは、金石選手のドライブで中古タイヤながら1分48秒207というまずまずのタイムをマーク。セッティング変更の甲斐あってアンダーステアは解消されており、ややブレーキングでリヤがナーバスな部分はあったものの、ニュータイヤで挑むスーパーラップならば問題ないだろうということで、セッティングの確認を終え、いよいよスーパーラップに臨みます。
スーパーラップ7番目の出走となったG'ZOX HASEMI Z。この時点でのトップタイムはZENTセルモスープラの1分45秒972で、このタイムをターゲットに、ニュータイヤを装着して金石選手がアタック。ゆっくりタイヤを温め、いよいよタイム計測される3周目。コース中盤あたりまでは、やや遅れを取っていたG'ZOX HASEMI Zですが、最終セクションで大きくタイムを削ると、1分46秒058をマーク。トップタイムにはわずかに届きませんでしたが、総合で5番手、ニッサン勢ではトップという好グリッドの獲得に成功しました。
【決勝日】
日曜朝、午前8時25分から行なわれた30分間のフリー走行でのG'ZOX HASEMI Zは、決勝でのセッティングを中心に周回を重ね、1分48秒670と10番手にはとどまったものの、まずまずの手応えを得て決勝を迎えることとなりました。
お昼ごろに開催されたピットウォークのころには、パラパラと雨粒が落ちてきたツインリンクもてぎ。しかし、午後2時からの決勝レースは雨に祟られることもなく、無事フォーメイションを開始。スタートドライバーを務める金石選手の乗ったG'ZOX HASEMI Zも、イン側の5番グリッドからフォーメイションにスタートしていきます。
スタート前、長谷見昌弘監督以下、チームでは金石選手にスタートでの4位浮上を厳命していました。というのも、4番グリッドのZENTセルモスープラはストレートスピードが非常に速く、コーナリングスピードでは分のあるG'ZOX HASEMI Zにとって、前にいられると非常にやっかいな相手だったからです。
こうしたチームの指令を受けた金石選手は、狙い通りの抜群のスタートを決めると、1コーナーまでにZENTセルモスープラに並び掛け、2コーナー立ち上がりではこれをパスして4番手に浮上。見事チームの描いた作戦通りのスタートを現実のものとします。
トップ3台のNSX勢を追う金石選手は、いったんは少し離されてしまったものの、5周目以降、周回遅れを巧みに利用して前を行くRAYBRIG NSXに迫ると、11周目にはパッシングをしてプレッシャーを掛けるほどに肉薄します。
ところが、好事魔多し。12周目のS字区間を抜け、周回遅れのGT300マシンをパスしてV字コーナーへアプローチした金石選手のG'ZOX HASEMI Zの左リヤを、GT300マシンのインを突いたZENTセルモスープラの右フロントノーズがプッシュする形での接触が発生。G'ZOX HASEMI Zは追突された反動でスピン状態となり、アウト側のグラベルにはまってしまうことに。なんとかオフィシャルにけん引され、コースに復帰したG'ZOX HASEMI Zですが、この時点で既に18位と、ほぼ周回遅れになってしまいました。
それでもあきらめずにレースを続けた金石選手は、14周目に17位、22周目に16位と着実に順位をリカバー。接触の影響からか、左右のハンドリングバランスに苦しみながらも健闘。13位にまでばん回した29周目にピットインしてコマス選手にG'ZOX HASEMI Zのステアリングを委ねます。
後半を引き継いだコマス選手は、ピットインした影響で、いったん15位にポジションを下げますが、そこから粘り強いドライビングでじりじりと順位を上げて行ったものの、結局序盤の遅れを取り戻すことはできず、13位での無念のチェッカーを受けることとなりました。
レース後、「あの状況では金石に非はないし、あそこまで予定通りの好レースを展開していただけに残念としか言いようがない」と、12周目の追突を振り返った長谷見監督でしたが、最低でも表彰台圏内を争うレースが展開できる力が、チームにも、ドライバーにも、マシンにもあっただけに無念の一戦となってしまった第5戦。富士スピードウェイで開催される第6戦に向け、「直線の長い富士は、高地救済措置を受けるNAエンジン勢に有利だが、やるしかない」という長谷見監督のコメントにあるように、昨今のパフォーマンスから考えれば、今のG'ZOX HASEMI Zならば勝機は必ずあるはずです。
引き続き、シリーズ残り3戦でのハセミモータースポーツとG'ZOX HASEMI Zにご声援をお願いいたします。

長谷見昌弘監督のコメント
「金曜日のフリー走行から調子がよく、十分優勝が狙える感じだった。金石もスタートが良く#38スープラをパスして4位に上がり、後は前3台のNSXを追いかけてと作戦どおりかなと思っていたところ、#38の高木にリヤをヒットされてサンドトラップに捕まってしまった。この瞬間表彰台が消えてしまい、何て運が無いのだろう思った。ここ3戦は表彰台圏内にいるのにポイント獲得すら出来ない。後半は優勝に的を絞って戦う作戦に切り替えようと思っています。
金石選手のコメント
予選ではポールポジションを狙っていたのですが、特にNSXが速くてそのタイムには届きませんでした。決勝はスタートで上手くスープラを抜いたので、後はNSXについて行ってエリックさんにバトンタッチしようと思っていたのですが、ぶつけられてしまって・・・悔しいです。マシンも速くて表彰台は見えていたのですが、スポンサー・スタッフの皆さんには申し訳ないと思っています。
エリック・コマス選手のコメント
マシンの状態も良く、グリッド3列目からのスタートで表彰台を狙っていましたが、トシヒロがドライブしていたときにスープラにぶつけられてしまって、果たせませんでした。残念ですが、それもレース。次の富士では気持ちを切り替え頑張ります。
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