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2004 All-Star USA カリフォルニアスピードウェイ JGTC All-Star 200 決勝レース結果(暫定)

初開催 アメリカオールスター戦でG’ZOX・SSR・ハセミZ初優勝!!

■ 2004 JGTC オールスター戦 "GT LIVE USA"
■ 開催地:カリフォルニアスピードウェイ(アメリカ・カリフォルニア州)
■ 開催日:12月18日(土)〜19日(日)
■ 天候:晴れ(18日/19日) 
■ 観客数:32,500人(18日)/27,400人(19日)



JGTCこと全日本GT選手権がアメリカに初上陸、「GT LIVE JGTC 2004 All Star」がカリフォルニア州のフォンタナにあるカリフォルニアスピードウェイでオールスターレースとして開催されました。
2004年のJGTCでシリーズ4位と大活躍したG’ZOX・SSR・ハセミZも参戦。シーズン後半の好調さをアメリカにも持続させ、メインイベントの200マイルレースで予選8番手から今年初優勝を飾り、アメリカオールスター戦初代ウィナーの栄誉を手に入れました。

オールスター戦の会場となったカリフォルニアスピードウェイは、インディカーやNASCARなどアメリカのビッグレースが開催されているコース。今回のオールスターレースでは、土曜日に1周2マイルのオーバルとインフィールドのショートコースを組み合わせたレイアウトで200マイルのメインレース、そして日曜日にショートコースのみでのスプリントレースが行われることになり、GT500が10台、GT300が11台、そしてアメリカチームのポルシェ2台を含む全23台が参加しました。

練習走行は木曜から開始。まずは日曜にスプリントレースが行なわれるショートコースでの走行からスタート。各車積極的に走りこみを行なう中G’ZOX・SSR・ハセミZは5番手のタイムをマーク。しかし元々バイクレース用にレイアウトされたコースとあって、参加ドライバーからコース幅の狭さについて指摘が噴出し、不安を予感させる1日目となりました。
2日目はメインイベントの200マイルレースが行なわれる1周3.7kmの特設コースでの練習走行。オーバルコースの一部を使用したハイスピードなコース設定となっています。金石選手とコマス選手は、積極的に走りこみコースに慣れると共に、決勝用のセッティングを煮詰める作業に専念、タイムは7番手だったものの、マシンの仕上がりには大きな自信を持つことが出来ました。

3日目の土曜日、「GT LIVE」のイベントがスタート。サーキットには日本から来たモンスターマシンを一目見ようと32,500人の観客が訪れ、駐車場はドレスアップされた日本車で埋め尽くされて、レース前から会場は熱気に包まれます。

13:30に予選セッションスタート。アタッカーは金石選手が務めます。タイム的にはトップのザナヴィ ニスモ Zから2秒差以上と今ひとつ、8番手と予想に反した順位になってしまいました。そこで決勝レース前のチームミーティングでは、長谷見監督はドライバー・スタッフに激を飛ばしました。シーズン中も苦境に立った時、長谷見監督の激で状況が好転する場面が何度かありましたが、今回もこのミーティングでチームが引き締まり、決勝での好走と冷静な判断をもたらすことにつながります。

通常のシリーズ戦での300kmレースと違い、オールスター戦は特別規則で200マイル(約320km)と少し長距離。ピット作業も2回以上を義務付けられていました。決勝スタートは金石選手が担当。第2戦菅生以来久々のスタートですが、1年の成長ぶりをアピールする絶好のチャンスを長谷見監督は金石選手に与えました。
16:30、グリーンフラッグが振られ、87周のレースがスタート。金石選手はポジションを1つ落としますが、2周目にはポジションを7番手まで回復、タイヤとマシンをいたわりながらチャンスをうかがいます。

レースが大きく動いたのは12周目、トップ走行中のザナヴィのインをカルソニック インパル Zが刺し順位を逆転。しかしそれに続こうとしたDYNACITYトムス スープラがザナヴィと接触、ザナヴィがスピンしたところに後続のTAKATA童夢NSXが避けきれず追突してしまいました。
ここでセーフティーカーが導入、14周終了時点で上位陣がピットイン。金石選手もピットに入り、コマス選手と交代しコースに戻ります。
コマス選手はリスタート後も順位をキープ。他車のトラブルやペナルティを尻目に着実に順位を上げ56周終了時点にはトップまで浮上しピットイン。金石選手に再びバトンタッチして2番手でコースに復帰しました。金石選手はタイヤが冷えているアウトラップから素晴らしい速さを見せタイムロスを最小にとどめ、トップを走るPIAA NSXを追走します。
約1秒差まで迫った68周目、ペースカーが入りフルコースコーションとなりますが、ここで金石選手はピットイン。タイヤ交換と最小限の給油を行ない、順位を落とすことなくコース復帰に成功しました。この3回目のピットインが大きな意味を持つことになるのです。

73周目にリスタート。周回遅れをかわしながらトップのPIAAを激しく追い上げる金石選手は、最大12秒以上あった差を周回ごとに詰め、最後は1.1秒差まで迫ったところでチェッカー、2番手でフィニッシュするも、チームスタッフは歓喜のガッツポーズ、これには理由があったのでした。今回の特別規則では「スタートから15周を過ぎなければピットイン実績としてカウントされない。」とあり、レース後トップのPIAAはこれをクリアしていないとの裁定が下され、60秒のペナルティが加算、よってG’ZOX・SSR・ハセミZの順位は繰り上がり優勝となりました。(レース後抗議が出され、リザルトは暫定となりました)

接触や混乱が続き、非常に荒れたレースでしたが、初のアメリカ戦での優勝という結果は偶然ではなく、チームの冷静な判断と、シリーズ後半戦と変わらない好走を見せた二人のドライバーの努力、いわばハセミモータースポーツの底力によってもたらされたのは、いうまでもありません。

翌日日曜は「オールスター・スプリント」として、インフィールドの1.45マイル、2.33kmのコースで24分間のスプリントレースを2回行ない、両レースの結果で順位を決定する予定でした。しかし、前日の200マイルレースの結果に対して複数のチームから抗議が出され暫定結果となりました。これにより、前日の順位で第1レースのスタート順を決定するという前提が成立しなくなったため、結局第1レースは各クラス10分間の予選セッション、第2レースはドライバー交代なしの25周でのスプリントレースに変更されました。

G’ZOX・SSR・ハセミZは金石選手が予選アタックとレースを走行することになり、予選では9番手。決勝はザナヴィとカルソニック、そしてモチュール ピットワークZがトラブルのため、直前になり出走を取りやめ、G’ZOX・SSR・ハセミZ GT500に出走した唯一のZとなってしまいました。
2周のフォーメーションラップの後レースがスタート。1周を終えた所でDIREZZA DUNLOPスープラがリタイアし、金石選手は5番手に浮上します。前を走るRAYBRIG NSXとテールトゥーノーズでのバトルを繰り広げ、観客の注目を集めますが、途中GT300車輌のスピンを避けてタイムを大きくロス、そのまま5位でチェッカーを受けました。

これでG’ZOXがハセミモータースポーツと一緒に戦った2004年のJGTCは全て終了。シーズン序盤はチームも久々のGT500ということもあり、目立つ活躍が出来なかったものの、後半にはトップ争いの常連に食い込み、最後に優勝が出来ました。皆様の温かい御声援本当にありがとうございました。



長谷見昌弘監督のコメント
「オールスターレースとはいえ、GTレース初のアメリカ戦に優勝することが出来て本当に良かった。スポンサーに少しは恩返しが出来たと思います。来年こそチャンピオン獲得を目指して頑張りますので、宜しくお願い致します。」



金石年弘選手のコメント
「決勝ではエリックさんが頑張ってくれ順位が上がっていたので、自分もその頑張りを走りで答えようとプッシュしました。ピットインの回数不足との判断で1回余計にピットインした後もずっとプッシュしたので、良い結果になりました。チームスタッフには頑張ってもらっていたので、今回の優勝で恩返しができたと思います。また、今シーズン応援して頂いたスポンサー並びに関係者の方々には感謝しています。来年は今年の経験をバネにしてさらに良い結果が出せるよう頑張ります。」



エリック・コマス選手のコメント
「JGTC初のアメリカ開催のイベントで優勝することができてとても満足しています。今回のレースでは各チーム間にレギュレーションの解釈に誤解がありました。 35号車、32号車それに僕らの3号車は最初のピットストップを15周目に行っていますが、 2回のピットストップを義務付けているレギュレーションでは、15周を過ぎなければピットイン実績としてカウントされない、とされています。確認したところでも、このピットインはカウントされないということが確認されたので71週目に3回目のピットインをしたんです。ですから優勝は僕らだと信じていました。」

順位 NO. ドライバー マシン Time/Diff LAP タイヤ
1 3 金石年弘/E.コマス G'ZOX・SSR・ハセミ Z 2:13'52.119 87 BS
2 32 松田次生/A.ロッテラー PIAA NSX 58.844 87 BS
3 35 服部尚貴/脇阪薫一 DIREZZA DUNLOP スープラ 1'24.833 87 DL
4 12 B.トレルイエ/井出有治 カルソニック IMPUL Z 1'42.320 87 BS
5 37 J.コートニー/片岡龍也 DYNACITY トムス スープラ 2laps 85 BS
7 100 中野信治/加藤寛規/B.ジョアニー RAYBRIG NSX 4laps 83 BS
以上完走
  8 金石勝智/伊藤大輔 ARTA NSX 22laps 65 BS
  22 影山正美/M.クルム モチュールキーバリューZ 29laps 58 BS
  1 本山 哲/R.ライアン ザナヴィニスモ Z 75laps 12 BS
  18 道上 龍/S.フィリップ TAKATA童夢NSX 75laps 12 BS
□ベストラップ  GT500 No.12 ブノワ・トレルイエ 1'57.970